忘れられずに……
今にも雨が降りそうな曇り空
はるか彼方を眺めては
静かに視線を地面へと落とす
景色を眺めても何も感じない
今まで感じたこともない程に
胸が苦しい そして 頭痛が酷い
少しでも気を抜いてしまえば
君を思い出してしまう
少しでも気を抜いてしまえば
涙腺は壊れてしまう
何度も 何度も 唇を噛み締めた
いつからか それが普通になって
当たり前のように そうしていた……
僕自身わからなかった
もう何がいけなかったのかさえ
わからない……
そして
僕は……
全てを自分のせいにして
納得させようとした……
「全部 僕のせい……」
雨の降りそうな曇り空を眺めて
静かに視線を地面へと落とすと同時に
冷たく悲しい雫もまた降った