こぶつきじいさん
昔々あるところに二人のおじいさんがいました
一人はとても優しく思いやりがありました
もう一人はとてもがめつく強欲でした
ある日の朝二人のおじいさんの元に鬼がやって来ました
鬼は二人に躍りがうまいほうに金をやろうといいました
がめついじいさんは躍りが下手だったので上手なじいさんを怪我させようと思いました
夕方優しいじいさんが家に帰ってくるときがめついじいさんの作った落とし穴に落ち足をくじいてしまいました
鬼に躍りを見せる夜がめついじいさんはしっかりと躍り
優しいじいさんは踊ることができませんでした
鬼は言葉道理にがめついじいさんに金をあげましたしかしがめついじいさんが優しいじいさんを罠にはめたことに気づいていた鬼は一発殴りたんこぶをつくりました
そのごたんこぶは大きくなり続けじいさんは困り果てました
鬼のもとへ行きどうにかしてほしいと聞くと優しいじいさんに謝り金を渡せば消えるだろうと言いました
どうしても金を渡したくないじいさんは諦めてこぶのついたまま暮らしましたしかし贅沢三昧をしていたのですぐに金はつきコブだけが残りました
あわれに思った優しいじいさんは鬼にこぶをってほしいと願いました鬼はまさか大きく成長し続けていると思っていなかったので驚きました
こぶを仕方なくとった鬼は強欲じいさんに金を要求しました
借金のできたじいさんは雲隠れしました鬼がじいさんの家の土地を掘ると温泉が吹き出て一躍大金持ちになりました
その後じいさんはどこかへ消えましたが鬼は優しいじいさんを踊り子として雇い優しいじいさんは給料で困らない生活を続けました
おしまい