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自転車の泥除け

普通、日本で自転車を買うと何も言わないでもついているもの。

泥除けです。荷台がない自転車はありますが、一般的に乗る自転車にはほとんどついていますよね。


カナダで買うと、自分でお金を出してつけなければなりません。

最近、息子が中古の自転車を買いました。それにはついていませんでした。


晴れているときはそれほど問題はありませんが、雨が降ったときはそれが明らかになります。

それはそれは、凄まじいくらいの泥が背中につくのです。


以前、スーパーで買い物をしていた時、自転車用のヘルメットを抱えながら買い物をしている人を見かけました。

その人の背中には、ちょうど背骨のあたり真っ直ぐに、物凄い点々がついていたのです。

始め、私にはそれが何なのかわかりませんでした。そういうデザインのシャツ? とまで考えました。

見てはいけないと思いながらも、私は立ち尽くし、その人の背中をじっと見ていました。

その点々は、墨汁にたっぷりと浸した筆をその人の背中めがけて何度も真っ直ぐに振り下ろしたかのような、そんなに黒々とした点々なのです。

泥除けがないとそんな模様がつくのです。


かなり前のことです。

薬局の前にとめられた誰かの自転車には、1リットル用のヨーグルトの容器を切って泥除けがわりにしたものを見たことがあります。

息子にその話をしたら、彼はもうすでにやったことがあると自慢げに話していました。

サスカチュン(カナダの真ん中の州の町の名前)にいた時、ワイヤーハンガーとヨーグルトの容器で泥除けを作ったと。それに今は晴れが続いているから必要ないとのコメントまでもらいました。


疑問です。そんなに苦心して作るよりも買った方が早くないか?と。そんなに高いのか・・・・・。でも、それでもいいと思っている息子がいて、まあそれでもいいかと思う母親がいて・・・・。

構わないというか、寛大になれる土地です。ここは。

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