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45. ナンバーズ

 メデューサ・ゴルゴン。


 アニメにも登場する主要キャラクターだ。


 美しい髪と吸い込まれるような瞳が特徴的な人物である。


 キャラデザに力が入っていることもあり、物語に大きく関わってくるだろう、と期待されたキャラクターでもある。


 しかし、視聴者の期待は大きく裏切られることになる。


 メデューサはアニメ序盤で闇の手の者に殺され、魔物へと変貌する運命にあった。


 主人公たちに手を貸すようなお姉さん的な役割のキャラだと思われていたが、まだ数話の時点で死亡してしまい、視聴者に大きな衝撃を与えた。


 決勝戦の舞台では闇の手の者に殺されたことで魔物に変貌してしまう。


 美しい髪が蛇になり、吸い込まれるような瞳は魔眼となり、守るはずの生徒たちを襲っていく。


 そして多くの生徒達を石に変えていく。


 学園に絶望を撒き散らすキャラである。


 メデューサが大切にしてきたものをすべてぶち壊すというシナリオは、鬱アニメらしい胸糞展開である。


 そして皮肉なことに、メデューサはすべてが終わったあと正気に戻ってしまう。


 メデューサは自分の行ったことに対し、絶望を感じ、心が壊れ狂乱したまま自殺してしまうのだ。


 彼女はあまりにも不憫で救いのない終わり方を迎えるキャラだ。


 この世界でも、メデューサは原作と同様に決勝戦の舞台に立ち、そして闇の手の者と相対していた。


 だが、この世界ではアークという異分子がいる。


 この後、メデューサの運命がどうなるのかは、アークにかかっているのだった。


◇ ◇ ◇


 メデューサのところに行くと、髑髏の仮面を被ってる野郎がいた。


 なんだこいつ?


 はっ!?


 まさかこいつが本当の決勝戦の相手か?


 って、なわけないよな。


 さすがにこれが異常事態だってことはオレでもわかる。


 こいつは乱入者だ。


 つまり敵だ。


氷柱(アイシクル)


 髑髏野郎の足元に氷柱を出現させた。


 だが、


「ちっ」


 髑髏野郎のやつ、オレの魔法を避けやがった。


 髑髏野郎がオレを睨んでくる。


「……」


 そんなに睨むなよ。


 誤って殺してしまうだろ?


 まあ相手はテロリストだ。


 殺しても文句はあるまい。


 ふはははは!


 本気で()り合えるのも、また一興!


 楽しみができたというものだ!


 存分に殺してやろう!


◇ ◇ ◇


 ナンバーズⅧの骸。


 Ⅷ(エイト)というのは序列である。


 ナンバーズの中で8番目に強いということだ。


 骸の命令は決勝戦の出場者を殺すこと。


 ただそれだけ。


 己の意思はない。


 命令通りに動くだけの骸。


 骸は黒い槍を構え、


「――猪突(ちょとつ)


 アークの心臓めがけて動いた。


 神速――目にも止まらぬ速そとはまさにこのことだろう。


 音が遅れてやってくる。


 黒い槍がアークの心臓を止めようと向かっていく。


 だが、


「――凍えろ」


 骸の動きが止まる。


「骸骨は大人しく骨に戻っとけ」


 次の瞬間、パリンと音とともに骸は砕け散った。


 あっけないほどあっさりと決着がついたのであった。

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