第9話 初めてのお忍び
デュークと唯斗は地球に降り立ち、確認しにいった。
まず最初に入った場所は森だ。
茶色い堂々とした幹にはツタが絡まっており、その上を小さな虫が歩いている。
3次元の体に憑依したら驚いたようにスススとリスだろうか、小さな小動物が急いで木の高いところに登った。
唯斗「凄いよ!これは成功かな?」
デューク「どうだろう、こうゆうのは繊細だから、何度も何度も時間を巻き戻したり、進めたりして、試行錯誤するものだからな。一応人間のような知的生命体がいるかどうか調べてみよう」
唯斗「そうなんですね。何から何までありがとうございます。」
デューク「いいんだよ。アヤプさんのお願いだからね。それに俺も別に特段忙しいわけでもないし。創造神の寿命は永遠に近いんだ。何かイベントがあったら噛みつかないわけにはいかないよ」
そんな会話のあと、二人は神核だけの状態に戻り、空から文明があるかどうかを回った。
唯斗「海とか、川とか水のある所の近くを中心に探してみます」
デューク「おう、それがいい」
唯斗「あ!」
デューク「なんか見つけたか?」
唯斗「ここに貝殻がたくさんあります。これってもしかしたら文明の痕跡じゃないですか!」
デューク「え!それって貝塚じゃねーか。でかしたな。」
唯斗「ひとまず村があるか降りて散策しましょう」
デューク「そうだな」
そうして創造神二人組は降りた。
デューク「今のこんな格好だと万が一人と出会したときに悪目立ちしないか」
唯斗「そうですね。原始人みたいな格好でもしますか」
デューク「いや、どんな文明が芽生えてるかも分からないし、ここは動物にしとかないか」
唯斗「分かりました。動物でいったら、あんまり目立たなくて足が速い、鳥とかどうでしょう」
デューク「それだったら最初から神核だけで良かった気もするが、まあ良いか」
そうしてあんまり目立たない茶色い鳥になった。
貝塚の近くには林へ続く足跡があった。
唯斗「この足跡についていこう」
そうして足跡についていくと、
唯斗「危ない!!」
デューク〈鳥〉に向かって何かが飛んできた
唯斗「デュークさん大丈夫ですか」
デューク「ああ、大丈夫だ、それにこの体が壊れたってさっきの神核に戻るだけだしな。
唯斗「それもそうですね。」
デューク「そんなことよりこれはおそらく弓だろう、たしか向こうから飛んできたよな。行っってみよう」
唯斗「そうだ。この弓が飛んできたということは、これを作れるだけの文明がこの地球にも芽生えたということだ。」唯斗の声には喜びで満ちていた
デューク「とりあえず鳥は危ない。少しくらい悪目立ちしてもいいから原始人っぽい格好で矢が飛んできた方向に進もう」
唯斗「分かりました」
茂みをかき分けて矢が飛んできた方向に向かうとそこには葉っぱで陰部を隠した少年がそこにはいた。
早速話かけてみる
唯斗「始めまして、こんにちは。ここで何をしてるんですか」
原始人の少年は「し、ちょっと静かにしてくれ。今は鳥を狩っているんだ。俺には小さい妹とお母さんがいるんだ。美味しものいっぱい食べさせてやらねぇとな」
「それに、そっちこそなにもんだ?服を見た感じだと村のものではなさそうだ」
デューク「ああ、俺達は旅の者でな。ちょっとここをとおりがかっただけだ」
唯斗「そうそう、旅の者だ」
デューク「良かったや俺達もその、狩りってやつを手伝ってやるよ」
そういってデュークは体の後ろで、彼が持っていたのと同じような弓矢を2つ生成した。そうして目配りしてすっと唯斗に渡した。
唯斗「ちょうど俺達もお腹がすいて狩りをしようと思ってたんだ」
デュークがテレバシーで唯斗に話す「ちょっと集落を見たくないか?、いきなり彼に案内しろって言われても怪しまれるし、自然な感じで招かれる方向に持っていこう」
唯斗「これってテレバシーですか。こんなことも出来るんですね。」
デューク「こんなことって、神核のときも話してただろ、それと同じだ」
少年「え、手伝ってくれるんですか?ありがとうございます。でも、僕は弓は1本しか持ってないよ」
唯斗「俺達も持ってるから心配いらないよ」
違和感がありつつも「そうですか」と少年は返した。
そうして二人は少年と茂みに隠れて一緒に鳥の狩りを始めた。
少年はさっきデュークが打たれた場所に行き、
「あれ、さっき命中したと思うんだけどなぁ」
少し不機嫌になった。
デューク「そういえば名前なんっていうの」
少年「カイ」
唯斗が一匹の動物に目を付けた。今だ!と思って引いた矢を放す。
「あぁ、外してしまった。」
そう簡単にはいかないようである。
中々狩りは難しく、もう日が暮れようとしていた。
そんなとき、奥の方から足音が聞こえた。どうやらこちらに向かってきているようだ。
段々と近づいていき、形が見えてきた。イノシシのようだった。
カイ「あの動物に向かって矢を射ってくれ」
デューク・唯斗「分かった」
カイ「よっしゃあ、命中した」
3人は早速命中した場所に近づく
デューク「おおこれは大物だな」
唯斗「カイの指示のおかげた、サンキュー」
カイ「よっし、これで家族に美味しいもの食べさせてやれるぞ」
カイ「手伝ったお礼にちょっとお肉を分けてあげるよ。村はあっちだから付いてきて」
デューク「それじゃあお言葉にあまえて」
そうして3人はカイの村へ歩いた。
カイ「おつかれさまですタニさん」
カイは門番に挨拶する
タニ「ちょっと待て、見知らぬ顔だがは誰だ」
カイ「この人たちは一緒に狩りを手伝ってくれた人なんです。悪い人たちではありません」
タニ「そうかわかった。それにしても大きいなこれ」
カイ「良いでしょ~」
タニ「うちの子も同じくらいなんだが、カイみたいに家族孝行してほしいな」
カイ「へへへ」
挨拶が終わると3人はカイの村の中に入った。
村には茎や葉などで作られた原始的な作りの家が並んでいた。熱帯の民族のような家だった。
カイ「ここが俺んち。お父さんは村の男たちと一緒に近くの海に素潜りをして貝や小さめの魚をとっているんだ。後もう少しで帰ると思う」
唯斗「そうなんだ」
カイ「ただいま。かあさん、ミナ」
ミナ「おかえりお兄ちゃん」
カイ「今日はこんなに大物をとってきたんだ」
ザエ「まあ、こんなに大きな者とって、凄いじゃない」
カイ「ありがと母さん、でもこのお兄さんたちが手伝ってくれたおかげなんだ」
ザエ「そんなんだね、さぁさぁ玄関で突っ立ってないでさっさとお入り」
カイが入る
ザエ「ほらお兄さんたちも入っていいよ。このイノシシを狩るのを手伝ってくれたんだろう」
唯斗、デューク「それじゃあ、お邪魔します」




