第20話 初めての学食
俺はケッチャマンの映画を見た。実写の特撮のような感じで、デューク教授のそっくりさんが映画に出てきたのはそっくりだが、あと、物語の核となる謎の空間が繋がる布は今日、っていうか日付変わってるから昨日、中庭で教授が10万ルードくれたときに取り出したあの財布と性能が似ていて、それを思い出した。
もしかしてあれってデュークさんが前に興した惑星での実話ベースではないのかと俺は思った。
ネットサーフィンをしていると、上の方にワークボックスからポップアップの通知が来たのでアプリを開いたらバイトの面接の日時が10日の6時にある旨のことが書いてあった。
そこには予定が悪ければ変更して良いとも書いてあるが、特に予定もないからその日にした。
暫くして学校に行くような時間になったので、学校に行く。
今日も普段通り学校に行くが、俺は楽しみにしていることが1つある。それは学食だ。昨日デューク教授にお金を貰ったのでそれでお昼ご飯が食べられることがワクワクしていた。
午前中の座学が終わって食堂に向かった。食堂は沢山の生徒が来ており、40人程いる時空科学部の人以外にも、全ての学科の人が来るため、めちゃくちゃ多かった。
俺がいる桜川大学は、総合大学のため、沢山の学部があった。例えば文系で言えば文学部、言語学部、心理学部、教育学部、経済学部、デューク教国歴史学部、世界史学部、倫理学部、理系で言えば工学部、医学部、数学部、理学部、総合デジタル学部、サイバー情報学部等があるらしい。
俺達のいる時空科学部は他の学部と違って、教室移動がないため、他の学部の人との接点が少ないからなのか、仲間意識が強いのかあるいはどっちかもしれないが、1つの場所に固まって座っていた。
それほど大きな食堂だから、当然中も広く、天井は吹き抜けていて高くなっており、日光が差している、混んでいながらも開放感のある食堂で、いい大学だなと感じた。
驚いたことは他にもある。それはこの学食の革新的なシステムだ。列の最前列を見ると、どのように学食を受け取っているかが分かる。それを見ると、まずはお盆を受け取ると同時に機械にスマホの画面を翳す。カウンターにあるスプーンや橋をお盆に置いたあとは、もう先には料理が出てきている。なんて革新的なシステムかと驚いた。
俺は恐らく専用アプリに表示されたQRコードを翳してキャッシュレス決済をしているのだろうと思ったが、そのアプリが何なのか知らない為、近くにいた同じ時空科学部のニシカワさんに聞いた。
「ニシカワさんちょっと良い?」
「あれ、ナカムラ君?てっきりアレルギーがあって、弁当を食べるとかで学食は食べないのではないかと思ったよ。」
あれ、この世界にもアレルギーなんてものが存在するんだな。見た目も地球人そのままだし、基本的な粒子っていうか単位がが同じものを使ている者同士の宇宙の世界同士似るものなのかな?とか俺は思った。デュークさんがちょっと基本粒子に捻りを加えたら面白い事になるというアドバイスを思い出して、その逆に同じにした場合は似るんだと思った。俺が暫くして黙り込んでるのを見たニシムラさんが話しかける。
「どうしたの?」ヤバい、考え事をするあまり心配させちゃった。
「大丈夫大丈夫、その、俺はアレルギーじゃなくて、そう、節約だよ。節約の為にやせ我慢してたんだけど、もう我慢出来なくなって、」
先生から10万円、じゃなくて10万ルード貰った事も、ついこないだまで一文無しだった事も伏せないと。
「そうなんだ、もしかして唯斗君も一人暮らしをして、お金に困ってるの?」
「いや、お金に関しては問題ないよ。ただの趣味の節約だから心配いらないよ!」
ナカムラさんはお金が無くてハンバーガー屋でバイトしてるし、そんな彼女を心配させたくないから嘘をつくも、俺は嘘が嫌いだから罪悪感もあった。そのためこの話題からそらし、早く本題に入りたい。
「それで、初めての学食だからどんなシステムなのかが気になって教えてほしくて、」
「良いよ!あたしたち新入生は初日に食堂でサイバー情報学部を担当する先生から全体で教えて貰ったんだ。えっと、ここの張り紙にあるQRコードにスマホを翳してアプリを入れて。」
「ありがとう。」
そう言ってアプリを入れた。アプリの名前は桜川大学購買アプリだった。まんまだった。
「入ったら学籍番号とパスワードを入力して、パスワードはデフォルトだと誕生日の日付4桁、そうしたら画面がでてくるでしょ。」俺の誕生日は9月3日だから0903と入力した。
「はい、出来ました。」
「それで、クレジットカードを紐づける必要があるんだけど、今持ってる?」
「クレジットカードじゃなくてデビットカードでも出来るかな?」
「あたしは試したこと無いけどちゃんとチャージしてあるなら出来るんじゃない?」
「ありがとう。紐付けが完了したみたいだよ」
「良かった、それじゃああたしは先に並ぶね」
俺は学食というボタンを開いてメニューを選ぶ。うーんどれにしようかな?よし。ここは、のデミグラスハンバーグにしよう。
そして320ルードデミグラスハンバーグ&ライスセットを押してQRコードを表示させた。
とうとう俺の番が来て、スマホを機械に翳したら、成功したら緑に光るかざす部分の近くの所が赤く光って、支払いに失敗しました。と表示された。俺は2回3回と繰り返したが出来なかったので、列を底で引き返すことにした。
もしやと思い、デビットカードの口座残高を確認してみると、口座には270ルードしか無かった。昨日3000ルードチャージしたのだが、サブスクとか色々やっていると、残高が減ってしまっていたのだ。仕方なく思うと、ニシカワさん食事を受け取って戻ってきた。そしてニシカワさんは話しかけてくれた。
「どうしたの?支払い失敗した?」
「それが、デビットカードの残高が無くて支払えませんでした。」
「現金は持ってきてる?」
「はい。持って来てます」
「もし良かったら、現金とあたしが建て替えてあげようか?」
「えぇ、良いんですか?ありがとうございます!」
ニシカワさんは優しく俺と一緒に並んでくれた。なんていい人なんだと思い、感謝した。
「えっと、ナカムラくんは何が食べたいの?」
「デミグラスハンバーグ&ライスセットです」
そう答えるとニシカワ酸はスマホを操作した。俺はそう言うと320ルードを財布から取り出そうとする。
「今はいいよ。それは後で」
「はい、そうですよね、今渡されても困りますよね」
はぁ、こんな些細なことに気付けないなんてと感じて俺は財布をしまう。
そしてお盆とスプーンとフォークを取って食べ物を取りに行く。
「わぁ美味しそう」
320ルードとは思えないクオリティだ。
デミグラスハンバーグは美味しそうな匂いがして、肉厚だった。
「わぁ美味しそう。ありがとうございます!」そう俺はまたニシカワさんに感謝した。
「良いよ良いよ。」
ニシカワさんは少し嬉しそうな顔で答えた。
「良かったらあそこで食べない?」
そこは食堂の角の方で、時空科学部のメンバーが沢山座っていた。
「はい!」俺達は時空科学部の沢山いる所でご飯を食べた。
他の同じ学部のメンバーはうどんのような麺を食べたり、ビザを食べたり、パンを食べたり様々だった。だがどれも共通している事があってどれも美味しそうだった。




