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【完結】愛されることを諦めた私に愛を教えてくれたのは、愛を知らない冷酷公爵様でした  作者: るあか


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34話 私の使命

 あの禍々しい気配は、本当にアーレンス城からだったらしい。

 アーレンス城から帰ってきたオスカー様は、私に黒い地脈の話をしてくれた。魔物を構成する黒い気が暴走することがあるなんて、なんとも恐ろしい話だ。


 そして、アーレンス城の中には黒魔症を発症したエリーゼお姉様と、干からびてミイラになっていたお母様だけがいたそうだ。


 アーレンス王家は崩壊し、アーレンス王国は滅亡した。


⸺⸺


 その話と同時に、オスカー様は私の聖女としての力の説明もしてくださった。

 オスカー様はアーレンス城跡からお父様の手記を見つけ出し、そこに書かれていたお母様の故郷まで足を運んで下さったそうだ。


 私の一族であるセティ一族は、母親から血の繋がった女の子へ聖なる魔力を継承する。

 それは聖女の力と呼ばれており、祈りを捧げ魔力を解放することで、その地に様々な加護を与える。


 私のお母様が代々引き継いできた加護の力は“豊穣(ほうじょう)”で、その地に恵みの加護をもたらすものだ。

 本来その力は年に1度程度の祈りで十分に発揮することができるそうで、どうやら私は頑張りすぎていたらしい。


 そしてその加護の力はその地の人々の信仰によって強化されることも分かった。

 シュナイダー領が劇的に豊かになったのは、皆が私を愛してくれたからに他ならない。


 私はこれからもこのシュナイダー領のため、そして新しく帝国領となったアーレンス領のため、帝国領全体のために祈りを捧げていきたいとオスカー様へ進言した。


 オスカー様は皇帝陛下に事情を説明してくださり、各地に私が祈りを捧げるための神殿が建設されることとなった。

 年に1度私はオスカー様の率いる軍に同行し、各地の神殿を巡り祈りを捧げる“巡礼”を行う事となった。


 年に1度オスカー様と旅行をして神殿を巡る事が私の使命であり、人々に感謝される行いだなんて、何だか幸せすぎる。


 まだ神殿建設中に1度各地を旅して回ったけど、どの地もそれぞれに特徴や特産品があり、世間知らずだった私の好奇心をすごく刺激した。


 無事初めての巡礼を終えて帰還すると、オスカー様に5日間の休暇が与えられ、毎日愛する彼と共に幸せな日々を過ごした。



⸺⸺数ヶ月後。


 私のお腹の中には、双子の生命(いのち)があることが分かった。


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