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空海の首

 猛暑が続く週末、大阪の場末の立ち立ち呑み屋で僕は耳元で囁かれた。それは――「空海の首を…探してくれませんか」と。
 冗談だと思った僕は彼に曖昧な返事をするが、それが彼の失望を買ってしまった。
 一体、彼の失望は何だというのだろうか?
 その日以来、僕は近畿一円だけでなくネットにも投稿して「空海の首」について調べたが、一向に何も見つけることが出来ず、やがて猛暑の夏が過ぎようとしていた。
 そんな夕暮れ時、メトロを降りた僕に声を掛けた人物が居た。見れば夜の香気を身に纏ったような美しい若者で、彼はーー僕の噂を聞きつけて現れたのだった。
 彼が語るのはこの世の事とは思えぬ摩訶不思議な…自分と空海との約束。
 そしてやがて彼は、僕にこう言うのだった。

――お前は探してはいけない物を探してしまったんだ

 果たして僕は何をしたというのだろうか。
 
 この物語は『異聞倭人伝』という実在した歴史上の人物を違う角度から捉えて語る短編小説です。
1 空海の首
2023/10/09 16:02
2 燕という美しい若者
2023/10/09 17:25
3 奈落へ
2023/10/18 23:00
4 蛇王
2023/10/21 11:00
5 終わり 夢幻
2023/10/21 23:00
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