まさかの夕子の告白!
晴一達はとりあえず街を散策した。オーパーツの情報と暗殺集団ファイアーバードの事も密かに
聞いていた。それを知るにはクエスト屋と酒場がいいと言うことで二手に分かれた。
晴一と夕子そして菫が一緒にクエスト屋に向かった。この街はそれなりに大きいので
色んな所から冒険者や商人達が集まる。
その集まってる奴らから色々情報を聞く。晴一と夕子は本来なら元のゲームの内容を知っている
ので場所はわかっているが、ここはその知っている世界ではないので一から情報を集めようと
していた。
そおの途中で菫に武器や防具を買ってあげる事にした。
「これが鎧、こっちが盾。どれ選べばいいの晴一君」
「自分で手にして合う奴を選びな。使えないと意味がないからな」
「そう言われてもな」
声優もしていたが、ゲームとかはあまり知らない菫なので、一応晴一が教えながら
選ばせた。そうしてとりあえず軽めの防具を装着した。それは少し露出しているが
動きやすという事で決めた。盾は持ちたくないので、買わなかった。
武器屋ではなぜかすぐに決まった。菫は弓を買った。それには二人も納得した。菫は
接近戦はまだ無理だろうと晴一も思い即決した。
それからまた情報を集めて一度宿に戻り話し合った。集めた情報から行く先を
決める。それはこの先に広大な森がり、その奥には誰も近寄らない程古びた館が
あるみたいだ。当然そこには幽霊が出ると言う話もある。
「本当に行くの?」
「一応な。もし嫌だった残ってていいぞ。いけるやつだけでいいが、少し遠いから
なるべく全員で行きたいが」
「晴一、オリビアちゃんの事」
「わかってる。だから誰かが残ってくれれば」
「それなら私が残るよ。ちょっと幽霊は苦手だから。いるかはわからないけど」
「じゃぁ私も残ります」
「菫さんも?」
「本当は晴一君と行きたいけど、まだこれの使い方も慣れてないから。ここで
練習しておくわ。その間にこの世界の事ものどかちゃんに聞いてるから」
「それならそうするか。じゃぁ俺と夕子ちゃんとアンの三人で行くか。そんでのどかちゃんに
これを渡しておくよ」
「これ携帯?」
「ああ。どうやらこの世界にもあるらしいな通信手段が。本当はないはずだが」
「これもここが違う世界だからあるものかな」
「だろうな。それにここに来るまでは確かになかった。おそらく俺達があっちに行って
また何かが変わったのかもしれん。ま、こいつはあっていい奴だからいいが」
晴一はもう一つ持っており、それでのどかのと使えるかを確認した。しっかり使える
みたいで安心した。これで離れててもどうしてるかがわかるようになった。
夜、夕子と晴一は同じ部屋でオリビアを見守っていた。まだ起きる気配がないからだ。
「晴一、オリバちゃん大丈夫かな?」
「わからん。でも寝てるだけだ。俺みたいに病気になったわけじゃないからな」
「そうだけど、やっぱり私も残った方が。起きた時にどっちかがいないと」
「そうだな。じゃぁ悪いが残っててくれるか?」
「うん。そうする。それでさ、その」
「なんだ?」
「少し会えなくなるでしょ。だからキスしよ」
「き、キス!?こんな時に?」
「うん。わ、私達オリビアちゃんの為にも一緒になった方がいいって思ってた。だから
次オリビアちゃん起きた時に私達が本当に一緒だったら」
「そうだな。もし、元の世界に戻ったとしても、それまでの間、俺達は本当の夫婦に
なろう」
「晴一」
二人はキスをした。晴一もまさかこのタイミングで言われるとは思わなかったので
元の世界での自分に少し戻っていた。今でこそ男らしいが、ここに来る前までは
ただのゲーマーだったから、女の子と手を握った事もない程だ。それで夕子と出会い
今、生きる為に共に必死になっている。そして、オリビアが居て夕子は元から
好意に思っていた晴一に告白した。
翌日、全員集まった所で夕子も残る事を伝え、森の館には晴一アンだけで行く事に
なった。準備をして、街の入り口に行く。
「気をつけてね晴一」
「ああ。待てってくれ。必ず帰るから」
二人は手を握り合った。今までと違う行動にのどかとアンは気づいた。アンは道中で
それを確認した。
「本当に夫婦になったのか」
「この世界での儀式とかは知らんが、俺達はそうなるって決めた」
「そうか。どうりでなんか男前になった気がしたよ。それにしても夫婦か。あたいにも
良い男がいればな」
「そう言うのに興味があるのか?」
「それはそうさ。あたいだって女だ。いつかはって思ってるが、海賊だからな。まともには
できんかもな」
アンと初めて恋話をした晴一。そうしてしばらく進んでいくと、岩場に着いた。そこには
大きな滝があった。小さいのもあり、二人はそこで休憩をする事にした。
「セイイチ、覗くなよ」
「しないからさっさと入ってこい」
アンが水浴びをする。もちろん裸で。前の晴一なら見たいと思ったが、今は夕子と一緒に
なったばかりなのでそういう気持ちを抑えた。アンはしばらく水浴びをして楽しんでいた。
すると、晴一が何かの気配に気づいた。それは滝の上からだった。
二人が上を向くとそこからアンのいるところまで落ちてきてしまった。すぐにアンが
潜ってそれを確認する。
「おいおい、人かよ。しかも男か。すぐに助けねぇと」
アンは男を抱え浮上した。すぐに晴一を呼び引っ張り上げる。それから処置をして
そこから少し離れた岩場の下あたりで男を横にした。移動したのは男が落ちてきた
上から別の気配がしたからだ。それから夜になり、ようやく男が目を覚ました。




