二人の過去、二人が感じた違和感!?
白金夕子。高校二年生の女の子。ショートヘアに活発な性格で、同じ女子からは好かれるタイプだが
男子からはいやらしい目で見られてしまう。それは夕子は中学の時からおっぱいが大きく
それがコンプレックスになっていた。
いつも男子から告白されるが、全部胸目当てなのがわかってるので断った。そうしていると
男子達は強引に彼女を犯そうとしてくることもあった。
どうにか未遂に終わってるがそれもあり、夕子は男子を好きにはなれなかった。
でも、ある時、いつもの様に少しお男っぽい感じの格好でゲーセンに行くと一人の男子が
注目されていた。
それが晴一だった。夕子は楽しそうに遊んでいる晴一を見て、同じゲームが趣味の晴一とならと
楽しく話せるかもと思っていたが中々自分からは声をかけれずにいた。
なので同じゲーセンに通って顔見知りになろうと思った。
そうして何度か同じところに通っていると同じゲームをしようとしてるのに気づき、夕子は
思いっきって声をかけた。それから一緒に話せるようになり、ゲーセンに通ったりして
仲良くなった。
その間に晴一はちらちらとは見るが他の男子みたいに行動に出たり自分に不快になるような
言葉や行動はしなかったので夕子は晴一と一緒にいることを選んだ。
そんな事を聞かされた晴一は自分の事も話した。
ゲーマーの荒井晴一は最初は普通だった。家族共普通に話したりもしていたが、小学校の
時、何もしていないのに急にいじめの対象になってしまい、人が怖くなり、学校では
保健室で過ごすことが多くなった。
そうしているうちに家族にも話せなくって行き、現実から逃げる為にゲームを始めた。
それから晴一は引きこもりになり、外に行くのはゲーセンに行く時だけになった。ゲームの
腕もプロ級になりゲーム界隈では少し有名になるぐらいになった。
高校生になってもそれは変わらず、ずっとゲームをしていて、ついに身内からお金を
わたされるだけになり、一度も話す事もなく二年になった。
その間に夕子と会い、その出会いがなければ晴一は家を追い出されてたかもしれない
ぐらいだったと話した。
「なんか私達似てるね。私はまだ家族とは普通に話せたけど」
「それでも、襲われたりするのって相当怖いよね。俺も直接はないけど、いじられてた
時は本当に苦痛だったよ」
「晴一、晴一はちゃんと私と仲良くやってくれるよね」
「もちろん。俺は夕子ちゃんを大事にする。だから絶対帰ろう」
「うん。晴一と一緒でよかった」
夕子が晴一に抱きついてきた。さすがに驚いて、それ以上の事はしなかった、いや
できなかった。そのまま二人は眠ってしまった。
翌日。二人はクエストをする為にクエスト屋に向かった。そこで色々試したり
遊べる感じになるのだが、二人は既にクリアもしていて、遊べる余裕はまだ
なかった。そうして二人はどんどんクエストをこなし、最初の街にして
既にだいぶ先にまでいけるレベルまでになった。
このゲームはオープンワールドなので、世界は広い。普通以上にやり込んだ二人でも
数ヶ月以上かかってクリアしたほどだ。
それも考えてこの先の事を計画していくことにしたが、何か二人は自分でプレイ
していたパラレルワールドとは少し違う事に気づいた。
「やっぱり晴一も感じた?」
「ああ。大体は同じなんだけど、何かが違うんだよな。ストーリーか?」
「それもかもしれないけど、なんだろうねこの違和感」
そう思いながらも二人は進むことにした。このゲームに転移されてから一ヶ月ほどが
経っていた。この街でも有名になっており、色々頼られる様になっていた。
「お二人さん、今回も頼むよ」
「任せて!」
二人と一緒にクエストをするのは自分達でギルドを作っているギルド、トレジャー団という
名前の通り、お宝などを見つけるのが目的のプレイヤー達だ。このゲームはクリアする
だけが目的ではなく、アイテム収集やお金を貯めて豪遊したりと色々遊べるのでプレイ
する人によって目的が違う。
そんなトレジャー団のリーダーをしている女性、もちろん盗賊のボニーから貴重なお宝が
あると言われているダンジョンに行こうと誘われた。それなりのお宝なので自分達
だけでは不安だと思い、二人に声をかけたのだ。
そのダンジョンがある場所はここから二つ程街を超えたところにあり、移動にも時間が
かかるので、しっかり準備をしてから出発した。二人にとっては初めて本格的な
冒険になる。
街を出てフィールドを歩く。画面の外からでは見た事があるが、実際にこの広大な世界の
フィールドを体感すると壮大さを感じた。ちなみに二人がこの世界の住人ではないと
いうことは話していない。それどころか、自分達以外はモブキャラだと思ってたのだが
本当に生きてる様なキャラなのでそれに驚いていた。
次の街に近づくにつれてモンスターも強くなるが、二人は既にその先までいける
レベルにしてるので楽勝だった。その力を身につける為に体力をつけた。食べ物も
この世界の味が気になったが、普通に美味しかったのでよく食べていた。
「さすがに強いね。私以外の奴らじゃ手こずるレベルなのに」
「アネさんそこまで俺たち弱くないっすよ」
「簡単には倒せないだろ。でも、二人は楽に倒してる。どうやったらそんなに
強くなれるんだい?」
「まぁコツがあるからな」
「そうだね」
そんなふうに話しながら次の街を目指した。するとそこは二人が知ってる街だがそこでも
何かが違う事に違和感を感じた。




