森の小屋でまさかの元の世界へ!?
晴一達は砂漠を移動していた。しかも快適に。それはジェームス達が持っていたホバーバイクで
スイスイと進んでいた。バイクだが、車のように屋根があり、カプセルの様に
なっているので砂もかからない。二人乗り、三人乗りとあるので、晴一は夕子と
オリビアを隣に乗せて走っていった。乗り方は街を出る前に教わっていた。
「やっぱりこういう乗り物あると便利だね晴一」
「ああ。RPGの醍醐味の一つだな。船、飛行船、陸でのバイクとか。長距離には
持ってこいだ」
「楽しいからってあまり早くしないでよ。オリビアちゃんもいるんだから」
「わかってる」
と言いながらもこの世界に来て、初めてなぐらい晴一は楽しんでいた。それはアンも
同じで隣にのどかを乗せてるが、一番先にいるぐらい早く移動していた。
「アンさん、早いです。道わかってますか?」
「心配ない。また戻ればいい。やっぱ乗り物はいいぜ。まぁ船よりは劣るけどな」
そんな感じであっという間に砂漠を抜けた。そこからは普通の草原が広がるので
ホバーでの移動はここまでだ。しばらく草原を歩き、途中で森を抜ける。その
中に湖があり、小屋があるのでそこで休む事にした。途中でモンスターも倒して
レベリングもしているので、皆強くなっているが、のどかはまだ不安だった。
皆小屋にいる時、のどかは湖を眺めていた。そこに晴一がやってきた。
「どうしたのどかちゃん」
「晴一君。私、もっと強くなりたい。じゃないとまた」
「奴らの事か。相手は二人だったんだろ?それで無事ならそこまで弱くない」
「でも、助けてもらわなかったらって思うと」
「っと!大丈夫か?」
「ごめんなさい。少しこうさせて」
のどかは晴一に抱きついた。晴一ものどかが震えてるのに気づき、そのままにした。少し
してから小屋に戻り、食事をする。そして、そこで晴一はアリア達に自分達の
事を話す事にした。テーブルの席にアリア達が座り、晴一、夕子、のどかが教室の
先生の様な感じで話す。オリビアは夕子が抱いている。
アリア達はその話を聞いて驚愕していた。それはそうだ。この世界が作られたものだと
思わないからだ。でも、その世界とは異なると言うのも聞いて、さらに頭に?が
浮かんだ。
「わかんねぇ。本当にあたい達は作られたのか?」
「だと思うんだがな。ここは俺達が知っている世界だが、ほとんどその世界とは違う
ストーリーだった」
「うん。私と晴一はこのゲームをクリアしてる。全部わかってるはずだけど、でも
知ってるのと違う事が起こってる」
「それで確信がつかないんですね」
「ああ。もしかしたらここが本当の世界という事もあるしな。俺達のいた世界が
作られた方なのも考えるくらいな」
「でも、それなら君達はどうしてクリア?をしないんだ?そのレベルがないからかね」
「それもありますが、何かこの世界を巡らないといけない気がしてな」
「そうか。不思議な事だな。我々は自分達の意志で動いてると思っていたが、それが
作られたものだとわ」
「本当ね。それが本当ならどうして国を滅ぼすなんて事を考えるのかしら」
「ああ。そのせいで俺達の家族や仲間が死んだってのに」
「セイイチさん。そちらの世界はどんな世界なんですか?急いで国に戻りたいですが
そちらの事も気になってしまいました」
「話すと長いが、全員聞くか?徹夜になるぞ」
「まぁ出発は明後日でも構わない。食料はあるしな」
「ああ。聞かせろセイイチ」
「じゃぁ晴一、私はオリビアちゃんを寝かせてくるね」
「そうだな。お前も寝てきていいぞ。オリバちゃんと一緒に」
「寝れそうならね。起きてたらまた来るわ」
夕子は部屋に行き、オリビアを寝かせた。その間に晴一とのどかが元の世界の事を
話す。本当は二人はあまり話したくないが、元の世界の事を語っていく。
ーー
そこは人の欲望に塗れた世界。上に立つ者が勝者、下の者が敗者と分かりやすく、敗者は
何もできないで苦しんでいた。
この世界にもあるが、学校があり、そこで教育を受けてから大人になり、仕事をする。それは
生きている間は永遠にしなくてはならない。そうしなければ生活が出来ず、死ぬのを
待つだけだからだ。そしてその仕事も楽しくはなく、ほぼ大体の人間が嫌々ながらしている。
娯楽はあるが、それすらも資金がかかる。それによって人付きあいが決められ、人生が
左右される。そして何より、性格によっても人生が決まる。
そんな嫌な事も隠さず話、ゲームやアニメ、漫画の事も話したりする。のどかも楽しかった
事を話しているうちに少し安心してた。夕子も戻ってきて、自分の事も話したりした。
それを聞いて、興味を持つ者、こっちの世界の方が楽しいという者と色々いるが、全員
共通するのはこの世界とは違う世界が本当にあるんだという事がわかった。
そして、そんな話をしてる時だった。突然パープルストーンとブルースフィアが光だした。
「セイイチ君!それが」
「ああ。オーパーツだ。だがなぜ今光ってる」
「なんか嫌な感じが」
「夕子ちゃんはオリビアちゃんのところにいてくれ。万が一の事がある」
「わかった」
夕子がリビングから出た瞬間二つのオーパーツが光を増して放たれた。全員光に
飲み込まれてしまった。
しばらくして晴一は目を覚ました。そこはやはり元の世界だった。




