晴一が高熱に!?
翌日、晴一達は港にいた。そこにはまた街の人達が大勢集まって見送ろうとしていた。船の上から夕子達も
手を振って応える。それからすぐに出航し、次の大陸、フィリップ大陸に向かった。
「もうすぐですねアリアさん」
「ええ。無事だといいんですけど」
「あんたの国、襲われたんだってな」
「アンさん。はい。私はどうにか逃げましたが、残った人達がどうなってるか」
「死んでないといいがな。襲ったのは暗殺者だろ」
「はい。ファイアーバード。世界で一番危険な暗殺集団です」
「知ってるぜ。あたいらもそいつらには何度も襲われてるからな。その旅に仲間が
やられるのはたまらん。だからあいつらは必ず倒す。そうすれば世界も少しは平和に
なるだろうからな」
「そうですね」
「でも、海賊が平和って」
「バカヤロウ。世界が安定しないと海賊もできないんだよ。だからあいつらを倒さねぇと」
街を出てから数時間、あの海竜が現れた場所にまで戻ってきた。そこからあと二時間程で
大陸につく。
「船長!見えてきました」
「よし、港にはつけるな。他に移動して、船がつけれる場所をさがせ。海賊船は目立つからな。見つからない
様にしろよ」
「了解」
言われた通り、港にはつけずに上陸できそうな場所を探す。少し裏に回った所でできそうな場所を
見つけた。そこに船をつけて、晴一達はようやくフィリップ大陸に上陸した。
少し上に上がるとそこには広大なフィールドが広がていた。
「ここがフィリップ大陸。アリアさんの国がある場所か。ここどこかわかる?」
「ええ。エデンバーラから南西にある沿岸ね。ここからだと歩きじゃ数日かかるわ」
「意外と遠いんですね」
「ごめんなさい。普段は列車や飛行艇での移動が多いから」
「ここから近い街は?」
「おそらくサーハラズよ。そこは砂漠の街と呼ばれるように周りは砂漠になってるわ」
「砂漠かよ。海賊にはきついな」
「どうする?引き返すか?」
「バカヤロウ。それくらいで弱音を吐くほどやわじゃない。さっさと行くぞ」
とりあえず歩いて行く事にした。数時間すると風景が変わるのが見えてくる。もうすぐ砂漠に入るので、注意
しながら進む。
とうとう砂漠に入るが、まだ風は弱いので砂嵐にはなっていない。でも、初めての砂漠で歩くのも
大変だった。何度も転びながら進み、飲み水もなくなりそうになっていた。
「まだかアリア」
「もうすぐです。頑張ってください」
「今休むと動けなくなる。止まるなよ」
「わかってる。進んでやるよ」
「ママ、暑い」
「もう少し待ってねオリビアちゃん」
夕子はオリビアを抱きながら歩いている。途中で晴一に変わったりしながら歩いていく。そして
砂漠に入って数時間、ようやく街が見えてきた。真っ先にアンが走り出した。
「やっぱりつらかったみたいだな」
「辛いのは私達もだけどね」
「すぐに宿に入ろう。さすがの俺の疲れた」
アンが先に街に入った。その後に晴一達もたどり着き、すぐに宿に入った。受付の人に話をすると
歩いてきた事に驚いていた。普通なら何かしらの乗り物でくるからだ。
部屋に入る一同。晴一も流石に疲れてベッドに横になる。
「悪いが先に風呂使わせてもらうぜ」
「私も入りたい。皆で入ろうか」
「そんなに入れるわけないだろう」
「じゃぁアリアさん、オリビアちゃんと一緒に入ってもらえますか」
「いいけど。夕子さんは入らなくていいんですか?」
「私だと、その、狭くなるから」
夕子は両腕をおっぱいに巻いた。アンも背が高く、夕子ほどではないがそれなりにある。この中で
なら夕子、アン、のどか、アリアの順になる。アリアも小さくはない。
「じゃぁオリビアちゃん一緒に入ろうか」
「うんアリアお姉ちゃんと一緒に入る」
アンとオリビア、アリアが先にお風呂に入ったその間、のどかと夕子もベッドの上で横になる。ベッドは
二つ。違う部屋は空いておらず、一部屋だけだったので、全員ここにいる。
「空いててよかったねのどかちゃん」
「本当ですね。一つだけでもありがたいです」
「そうだね。それで晴一、次はどこに」
夕子が晴一の方を見るともう既に眠りに入っていた。
「珍しいですね。晴一君が先に寝るなんて」
「そうだね。まぁここまでで一番大変だったのは晴一だし。休ませてあげよう」
「そうですね」
それからアン達がお風呂から出てきた。アンはなぜか裸で出てきて慌てるのどかだが、晴一は
寝てるのでよかった。アンはつまらないと言っているが。夕子とのどかもお風呂に
入り、この日はすぐに就寝する事にした。ベッドは晴一と夕子、オリビアが川の字で寝る。
アンとのどかも一緒のベッドに寝ていて、アリアは一人夜の街に出ていた。
「ここも久しぶり。皆に連れてきてもらったな。皆無事でいて」
フードを被りながら歩いているアリア。そうしてしばらくしてから宿に戻った。部屋に入り晴一を見ると
何かおかしい事に気づいた。
「セイイチさん。もしかして!?やっぱり熱がある。夕子さん起きてください」
慌てて夕子を起こすアリア。夕子もすぐに起きた。
「どうしたんですか?アリアさん」
「せ、セイイチさんが!熱を」
「!?晴一、本当だ。熱がある。さっきまで普通だったのに」
「休んだことで逆に熱が上がったのかも」
「もしかして海の中にいたから?でもそれなら私達も同じだし。とにかく冷やさないと」
「受付の人に氷をもらってきます」
「お願い」
その騒動にのどか達も起きてきた。晴一が熱を出してる事に驚き、とにかく看病をして、夜だが、アンが
医者がいないか探しに行った。




