伝説の生物海竜現る!
先に着いた晴一達。少しするとアンがやって来た。
「待たせたね。早速行こうか。いくぞ野郎ども!!」
「おお!」
後ろには大勢の男達がいた。中には女性もいる。これがアンが率いる青龍海賊団だ。
そしてその乗る船を大きかった。普通の船が置いてある所に横から大きな船が現れた。
先頭に龍の頭、外は青く塗られていてまさに青龍だった。
「これが海賊船」
「すげぇな。本物は」
「これならそれなりに大きなモンスターが出ても大丈夫だよね」
「パパ。ママ。早く乗りたい」
「うん。乗ろっかオリビアちゃん」
晴一達も船に乗り込む。その前に他の船乗り達が心配で見にきていたが、この船を見て
いけると思ったのか、応援する感じで見送った。そうして晴一達は出港した。
甲板の上で話し合う。アンと副船長のDも一緒だ。彼はアンが一番信頼している
副船長で、アンの次に強い。容姿も男前で歳は40前後だ。
「それで、そのモンスターは何か特徴があるのかい?」
「どうやらまだ正確には見たことないらしいな。現れるときは嵐が起こり、渦が現れ、そこから
いきなり襲い掛かるというからな。だからいつ襲われてもいいように。のどかちゃんに
結界を張ってもらってる」
「この船に架けれるほど大きい結界ができるなんてやるじゃないか」
「どうも。でも、長くは続かないですよ。どんな攻撃がくるかわからないですし」
「破られたら直接戦うさ。海に落ちなければ大丈夫だしな」
「ママ。ちょっと気持ち悪い」
「大丈夫?って私も少し船酔いしてるかも。晴一、少し休んでくるね」
「ああ。もし現れてもお前はそこにいてくれた方がいい。オリビアちゃんを守らないといけないからな」
「うん。絶対守るから」
夕子はオリビアと一緒に部屋に戻った。
「なぁあんたらは夫婦か?」
「いや、ちょっと事情があってな。知りたかったら話してやるが、信じないと思うぜ」
「面白そうだな。こっちはみたままだが、そっちの素性はまだ知らないからな。同盟を
組んでるなら知っておいた方がいいか」
「じゃぁ話してやるが、無事に生きて戻れたらな。そろそろ来るぞ」
「!?」
晴一は妙な気配を感じていた。急に冷たい風が吹き、空も曇天になる。そして雷と共に雨が降り
一気に海は嵐になった。結界のおかげで軽減されてが、それでも船は揺れる。
「耐えろよお前ら!誰も落ちんじゃねぇぞ」
「了解!」
アンが注意をする。海はさらに波を打ち、そして、船の前に渦が現れた。
「来るぞ!のどかちゃん下がって!俺達が前に出るぞ船長」
「ああ。あたいらで倒してやる。さぁ来い」
その言葉に反応したかのように渦に雷が落ち、そこから巨大な生物が現れた。しかも全体が
見えて、その姿に驚いた。
「おいセイイチ。こいつは」
「ああ。まさにこの船の象徴だな。しかも相当なデカさだ。こいつが海竜海の竜だ」
その姿に全員の動きが止まった。それを見てか竜は雄叫びを上げた。その雄叫びにアリアが
尻餅をついた。
「アリアさん大丈夫か?」
「大丈夫って言いたいけど、体が震えてる。こんな生物がいるなんて知らなかったから」
「まぁ見るのも珍しいからな。さて、どう戦うか」
「考えてもしょうがないさ。お前ら砲撃開始!」
アンが指示を出し、船員達が砲撃をする。小さいのから大きいのまで全てを撃つがどれも
竜には効かない。
「これぐらいじゃ効かないか。ならこいつはどうだ!」
アンが銃を取り出した。アンは右の腰に銃、左に剣を持っている。しかもその銃はただの銃じゃなかった。
「くらいな!インフェルノショット!!」
その銃から放たれたのは弾ではなく魔法だった。その武器は魔法銃だった。その魔法が竜に
命中するが、あまりダメージを受けていない。
「これでもダメか」
「一つだけ手があるが、それが効くかどうかだな」
「なんだその手段は?」
「それは!?」
晴一が話そうとしたとき、竜が口を開けて雄叫びと同時にブレスを放った。それを見てのどかが
結界を最大にしたが、その結界が破られ、最小限のダメージを受けた。
「のどかちゃん!」
「だ、大丈夫。アリアさんは?」
「こっちも大丈夫。それよりすぐに次の手を考えないと。結界がもうないわ」
「おいセイイチ!さっき言ってた手段はなんだ?」
「・・・・・・あいつを結界の中に閉じ込める」
「!?こっちの結界で閉じ込めれるのか?」
「わからん。だが、普通の攻撃じゃ効かないからな」
そう話していると夕子がやってきた。
「大丈夫皆?」
「夕子ちゃん!オリビアちゃんは?」
「他の船員さん達に任せてる。外には出せないから。それより」
「!?全員伏せろ!来るぞ」
晴一の声で全員が伏せる。そこに竜がブレスを放ってきた。それを軽減させるために晴一が魔法を
放ち、押したえる。その間に晴一がのどかに竜に結界をするように指示をした。
そののどかを守る為に夕子達が前に出る。のどかは言われた通り結界を作り、それを
竜に目がけて放った。それは命中し、竜の攻撃が止まった。
「決まった!」
「いや、まだ気は抜けん。結界を破ろうとしている」
「その間に倒せばいい」
「でも、結界をしたらこっちからの攻撃は通らないんじゃ」
「セイイチ!」
「全員下がってな」
「?」
晴一は一人前に出る。竜は晴一を見ながら結界を破ろうとしている。その晴一は
なんと目を閉じた。




