女海賊船長アン・リードと同盟!
晴一達は次の街、リバプールに向かった。そこは港街で、この大陸では一番栄えている港でも
ある。そこに行くのにも数日かかり、ようやく辿り着いた。
街に入ってからも警戒をしながら歩いていく。その中でこの街に今占いが流行っていると
聞いた。元の世界でも誰も占いにはあまり興味はなかったが、晴一がこの先の事も
聞けるのかを聞いてみたいといい、一人で見に行った。夕子達は別で買い物をする様だ。
街のはずれというのを聞いて晴一はそこに向かう。するとかなりの列が並んでいて
その先に例の占い師がいる店があった。
「流石にこれじゃ入れないか。また遅くに来てみよう」
そう諦めて去ろうとすると誰かが声をかけてきた。
「セイイチ様ですね」
「!?そうだがあんたは?」
「私はあの店の関係者です。あなたが来るのを待っている人がいます。どうぞこちらに」
「わかった」
店の裏に周り中に入っていく。もちろん警戒しながらついていき、案内された部屋でまつ。
少しして、誰かが部屋にやってきた。
「ようこそ占いの館へ。私が主人の鏡礼。あなたが荒井晴一ですね」
「そうだがどうしてわかった。その占いで当てたのか?」
「そうです。この全てを見ることができる鏡が教えてくれました」
「なら、俺が何者かという事もわかるか?」
「もちろん。あなたがこの世界の者ではないという事も。元の世界の事も知ってます」
「それを知ってるのは元の世界の奴だけ。じゃぁあんたも」
「そうです。私もあなたのいた世界から連れて来られました」
「誰かが連れてきたのか?」
「いいえ、神の導きです。ある日頭の中で神の声を聞きました。そして、この世界の
事もしり、未来の事も知りました」
「つまり、全部知ってるってことか」
晴一はこういう系の話は信じない方だが、元の世界を知っている時点で疑う事は
しなかった。本当ならこの手の甲の紋様や、あの空間、そしてなぜ違う世界に
来たのかも聞こうと思ったが、晴一は聞くのをやめた。それを鏡は気づいていた。
「何も聞かなくていいのですか?」
「ああ。すぐにわかったらつまらないしな。自分の最後は自分で決める。それがたとえ
最悪のエンディングだとしてもな」
「そうですか。では少しだけ情報をあげましょう」
そうして晴一は店を出た。怪しさ爆発だったが、信憑性もある。なのでもし詰まったら
聞きにくるぐらいにした。それから買い物を済ませ、宿に戻る。
アリアとオリビアを別の部屋で待たせて、夕子とのどかに鏡礼の事を話した。
「まさか、元の世界の人がいた何て」
「しかも占い師。本当に聞かなくてよかったの晴一君」
「ああ。俺はなるべく自分で攻略したい派なんでね。どうしてもわからない時は流石に
攻略法を検索するがな。クリアはしたいんで」
「でも、そうなるとやっぱりこの世界に飛ばされてきてる人達はいるみたいだね。その
人達を探して一緒に旅ができれば」
「夕子ちゃん。俺はあまりそれに賛成しないぞ。もし、そいつがこっちの中で
敵側になってる場合だってあるからな」
「そうだね。慎重に行動しないと」
話し合いが終わり、その日は眠った。翌日、全員で港行き船を出せるか確認する。すると
今は出せないという事がわかった。それは別の大陸にいく間にモンスターが
出るからだ。しかもそれは海に潜む竜という事らしく、漁師達も迂闊に海に出れなく
なっていた。
その事は鏡から聞いていた晴一。なのでそのモンスターを自分達が退治するので
連れてって欲しいと頼むがそのモンスターに怯えて誰も船を出してくれなかった。
一度酒場に行き、どうするか話し合った。
「困ったね。せっかく海に出れると思ったのに」
「私がこっちに来た時はそんなモンスターはいなかったはずなんですが」
「さて、どうするか。自分達で船を買うか。かなり資金は減るが」
「それしかないかな。自分達の船があれば自由に出れるし。船が買えるか
また聞いてみましょ」
そんな話をしていると誰かが声をかけてきた。
「よう。あんたら海に出たいのか?」
「そうだがあんたは?」
「あたいは海賊、青龍海賊団の船長アン・リードだ!あんたら
あの化け物を退治しにいくのか?」
「ああ。だが誰も船を出してくれなくてな」
「ならあたいが出してやるよ。あたいらも帰ろうと思って来たらその話を聞いてね。どう
するか考えてたんだ。あたい以外の奴らはだらしなくてな。そいつを倒せそうな奴を
探してたんだ。どうだい?あたい達と同盟を組まないか?悪いようにはしないからよ」
「晴一どうする?」
「アリアさんを送るためにもそいつは倒さないといけないしな。船を出してくれるなら
それに乗るのもありだ。それでいいかアリアさん」
「ええ。私も早く戻りたいので」
「あんた、イングラッド出身かい?ならあたいと同じだな。それとあんたの名前、セイイチ?
聞いた事ないけどどこの出身だ?」
「悪いがそれは秘密だ。でも、悪い奴じゃないとだけ言っておく」
「そうかい。ま、子供を連れてる奴にそう悪いのはいないな。じゃぁ決まりだな。明日
すぐに出れそうか?」
「ああ。そっちは?」
「こっちも大丈夫だ。じゃぁ明日の早朝に港に集合だ。期待してるぜ」
「そっちもな」
晴一はアンと握手をした。それから宿に戻り、明日に備えて早めに眠る事にした。そして
早朝、晴一達は港に集合した。




