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家族と再会!そして別れ。

学校に向かう夕子。その途中でも街を見下ろしている。そのたびに少し悲しさが増していた。


「今誰かに会っても気づいてくれないのか。だったら男子の前で裸になってやろうかな。なんか

虚しい」


そうして夕子は通っていた学校に到着した。今、こっちの世界の時間はまだ15時だった。晴一の

時はほぼ同じ時間だったらしいが、夕子の時はなぜかずれていた。

なので学校にもまだ生徒達はいる。そこにはマスコミの姿もあった。


「やっぱり騒ぎにはなったのかな。もう半年以上行方不明だし、普通の誘拐とか違って絶対

見つからないしな。さて、自分のクラスも見に行こう」


校内に入り、自分が居た教室を覗いた。すると、もう授業は終わってるのに全員居て

先生も居た。その先生が話し出す。


「今日で白金が居なくなって半年近くになる。警察もまだ捜索はしてくれてる。どうにか

戻ってくることを皆で願おう」


どうやら一ヶ月毎にこうして見つかる事を願っているようだ。しかし、その行為は学校が

表向きにしているもので、生徒達は本当にそう思ってくれる者とそうでない者で

別れている。もちろん、前者の方が少ない。本当にそう思っているのは主に夕子を

エロく見ていた男子だ。


「早く戻ってこないかな夕子ちゃん」

「あの乳、制服の上からでも良いから見てたいよな」

「男子のスケベ。そんなんだからいなくなったんじゃないの?」

「こんな事でいなくなるかよ」

「でも、いなくなったおかげでテレビに出れたよね」

「そうそう。毎日取材とか来て、楽しいよね」


やはり悲しむ者はほぼおらず、夕子はここにはもう希望はないと思った。


「何かできないのかな?見えないだけじゃなくこっちも触れないからな。魔法で

何か浮かせれたりして」


剣士ではあるが、魔法が全く使えない訳ではないので、試しにやってみる。すると

メ○程の魔法が発動し、それはドアに命中しちょっとした爆発が起きてしまった。


「な、なに!?」

「なんでドアが爆発したんだよ」


それには夕子も驚いた。


「で、出ちゃったぁぁぁ!ま、いいか。ここがどうなろうともう知ったこっちゃ

ないしね・・・・・・それならこの世界まではアレだけど、ここを壊してやる!

恨むなら人を傷つけるような事をした自分を恨んでね」


夕子は吹っ切れた。でも、どこかで悲しい感情もあり、泣きながら魔法を発動

させ、教室を燃やしていく。それに生徒達は動揺して、逃げれずにいた。


「なんだこれ!?」

「なんで燃えてるの?」

「どこから火が」

「まさか、夕子の呪い!?」

「そ、そんなわけ、おいこ、黒板みろ」


全員が黒板を見た。そこには夕子が魔法でチョークを浮かせ、文字を書いた。そこには

さよならと書いた。夕子と言う名前も入れて。それを見て生徒達は恐怖しドアに

向かうが、そこはもう火の海なので近づけない。騒ぎを聞きつけ、先生達も見に

きているが、もう入れる事はできなかった。


そこにたマスコミもそれを撮影する。なのですぐにこれは全国に伝わった。教室にいた

生徒達の中にベランダから飛び降りる生徒もいたが、そこは三階なので大体が

大怪我をしてしまった。


消防が来る前にはもうその校舎はほぼ焼けてしまった。そして、教室にいた。生徒はほぼ

死んでしまった。


「これでもうこの世界に戻る意味がなくなちゃった。まぁ戻っても別の街で過ごせば

良いかな。それも晴一に話さないと」


空を飛び泣きながら夕子は自分の家に向かった。今は夕方。もうすぐ両親が仕事から

帰ってくる時間だが、どうやら今は家にいたようだ。夕子はこっそり自分の

部屋に入った。


「中は変わってない。あの時のままだ。漫画、テレビ、机、ベッド。晴一から教えて

もらったゲーム。最後までやりたかったな。悲しんでもしょうがない。切り替えよう」


そう意気込むと部屋に誰かが入ってきた。それは母親だった。


「母さん。なんか痩せてる。前はもう少しふっくらしてたのに。それだけ大変

だったのかな」


切り替えたばかりだが母親の姿を見ていると悲しさがまた込み上げてきてしまった。

その母親は夕子の写真を見て泣き出す。晴一と違うのは夕子は家族との仲は

悪くなかった。それが余計に悲しさが増されていってしまった。


「どうにかして伝えれないかな。それができればもう悔いはない。お願い」


夕子がそう願うとオーパーツが現れ、光出した。それを母親も気付き、さらに

部屋に姉がやってきた。


「か、母さんこれなに?」

「わ、わからないわ。いきなり光出して」

「さっき、夕子の学校で火災があったてニュースでやってたけど、まさかここでも」

「でも、何かが燃えてる様子はないわ」


二人がおどおどしていると、光が弱くなり、そこに人影が見えた。そして、そこに現れたのは

夕子だった。夕子も光に目を閉じていたが、目を開けると二人と目が合っていた。


「か、母さん?お姉ちゃん?」

「ゆ、夕子!?夕子なの?」

「うん。もしかして通じてる?」

「聞こえるよ夕子」

「お姉ちゃん」

「夕子!?さ、触れない?それに透けてる?」


二人は触ろうとするがどうやっても触れることはできなかった。


「さすがに仕方ないか。ここにいるだけでも奇跡だしね」

「夕子、まさか幽霊なのか?と言うことはもう」

「大丈夫。生きてるよ。ただ、今は透明なだけ」

「生きてるのね。でもどこにいったの?連絡もなしに」

「ごめん。連絡できないから。こことは違う世界にいるからね」

「ち、違う世界?ゲームじゃあるまいし」

「それがゲームなんだよ。ゲームの中に入っちゃったみたいでね。一応、帰る方法を

探してるけど、中々ね」

「そ、そんな事が本当に?」

「うん。この世界って不思議な事が多いらしんだ。この世界も同じようで同じじゃ

ないの。まぁそんなわけで私は生きてるから。もし、帰れたら帰るから安心してね」

「このまま入れないの?」

「うん。どうやらもう時間みたい。もし、また戻ってこれたらその時は真っ直ぐ

ここに来るからね」

「夕子」

「夕子ちゃん」


夕子の体の光がまた強まり出した。体もどんどん透けていく。夕子ももうここには

入れないのはわかっていた。


「それじゃぁね。ごめんね迷惑かけて。向こうでは一人じゃないから。ちょっと気に

なる男の子もいるから。お姉ちゃん、お母さんバイバイ」


夕子は泣き叫びながら手を振り、姿を消した。二人は夕子を抱こうとしたが夕子は

姿を消してしまった。二人は悲しむが、生きてるとわかって安心はできたようだ。


そうして夕子はパラレルワールドの方で目を覚ました。


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