12-01 奴隷と起業
村長とはあれから何度も話しをし街道整備、魚の輸送、
最速で馬車を隣り町に走らせるにはなど、話しが終わる事は無かった
会合はだいたい宿屋の食堂で、食事中に村長が現れお酒を飲み出し
長くなる、宿主のツンさんも加わり村の偉い人達も加わり毎日宴会になる、
その中で色々なアイデアがでてくる
この村で取れる貝殻潰した粉が掘ったら出て来る火山灰と混ぜたら
カッチカチになるんだがそれ道に塗れば…
馬の脚を大事にしたいなら木の屑を敷いた方が…
なんぼ早くても魚は腐るだろ、氷魔法の使い手は必要だ…
リレー形式で馬を用意して…
話しが尽きない、ツンさんが本当に魚食べてくれるかな?
と疑問を呈すと、骨取った魚ならどうだ、加工した海産物を送ろう
そのレシピも考えた物もセットで…
そうしたら加工工場も作らないと…
ツンさんが俺に何かいい料理知らないか?と聞いて来たので
厨房を借りて、久しぶりに食べたかったエビとイカをふんだんに入れた
海鮮お好み焼きを作った、簡単に出来てすごく美味しい
おたふくソースがないのが残念だが皆んな大絶賛だ、この村の名物に決まった
なるほど、町々で名物を作って快適な馬車の旅が出来るとなると
観光も流行るかも…
ケイが、もうそろそろお開きにしましょう、と言っていつも会合が終わる
ケイ「もう、キリがないんだから」と言いながら微笑み掛けてくる。
マゴシカに帰る前の日でも宴会をしてる、
最終日ぐらいケイとゆっくりとしたいのだが…
最終日に話しかけて来た男はアーサーと名乗った
アーサー「何日も話を聞いてたけど、あんた面白いね~」
ずっと居たけど話をしたのはこの日が初めてだった
アーサー「俺もこの話しに一枚噛ませてよ」
俺「はい?えーっと何屋さんですか?」
軽い感じのお兄さんだけど、どこか仕草に余裕がある
アーサー「ああ、隣り町のカオフクの領主の息子だよ」
俺「なんですとー!こんな偶然ってあるー」
アーサー「いや無い」
カオフクはマゴシカの3倍の規模の領地だ、クス国のなかでも
2番目の規模の町
アーサー「あんたの、シャンプーはウチの領地でも評判でね
親父にちょっと調べてこいって言われてさ」
え、そんな事になってたの…
アーサー「まあ、調べてたのは部下だけど、アンタがこの町に
居るっていうから来てみたら、面白い話を毎日しててさ」
アーサー「スケベなのも気に入ったよ」
いや、どこまで調べてるの~怖っ
俺「あなたの一存じゃ無いでしょう」
アーサー「まあ、親父の判断だが、反対する奴居ないでしょう
ほっといたら、この村とマゴシカがウチの領民ごっそり持って入っちゃうじゃん」
そうなるのか
俺「まだマゴシカの領主に話しもしてないけど」
アーサー「うん知ってる、早々にトップを集めて話しを詰めよう」
一気に現実味を帯びて来た
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