9-01 孤児院
目覚めのいい朝だ、昨日は夕食時のヨモギさんが酒も入り荒れに荒れた
冒険者を一人しか連れて行かなかった事に大説教を食らい
女性と二人きりで3泊もした事にネチネチ言われ、
それでも最後は、どれだけ心配したかを泣きながら訴えてきて
俺は、少し感動してしまった。アロエの大量ゲットと
もう入手は困難かもの事を伝え、今日からシャンプーとリンスの
製作とアロエの代替え品の研究を進める事となった、
ルーチンワークのポーション製作を俺が引き継ぎ
シャンプーの製作をヨモギさんがメインでやる
ポーション製作は生活の為に嫌々やってたらしく
今の体制をヨモギさんはすごく喜んでいる。
俺「納品に行って来まーす」
お店を出て、孤児院の前を通ると、子供達が寄ってきた
子供「小鳥のお兄ちゃんだ~」
最近ピーちゃんのお気に入りは俺の頭の上、目印ですぐにわかるようだ
子供「あの甘いの食べた~い」5人の子供に囲まれて前に進めなくなる
しょうがないなとストレイジから蜜蝋のかけらを取り出して配る
シスター「ちょっとあなた」
マークが赤色で怒ってるのがわかる
シスター「犬猫に物をあげるように失礼な事しないで、私達は乞食ではありません」
激おこだ、言い訳させてもらえないほどの剣幕だ
俺「あの、ちゃんと説明しますから」
シスター「言い訳は聞きたくありません」
らちがあかないので仕事の帰りに説明にもう一度寄る事を告げた
間を開けて冷却した方が良さそうだ、子供たちに聞いて下さいと言ってその場を去った。
ギルドでパセリさんにシャンプー出来そうですよと伝えると、
週末が楽しみだと言われた
パセリ「キミとアルス何かあった?なんか雰囲気変わったよ、あの子、女性らしくなったよ」
女性の感は恐ろしい。 なんにもないですよーあはは とっとと退散する。
孤児院の中に入ってシスターを探す、シスターが申し訳なさそうに出てきた
シスター「今朝はごめんなさい、前まで近くに奴隷商とかあって、
子供達にちょっかいかける人が居て…」 アイツらか
シスター「子供達に話を聞いて、悪い人じゃないって解って…」
俺「誤解が解けたなら大丈夫ですよ、ここはどういった所なんですか?」
シスターは名前をクレアと名乗った
クレア「12歳までの親の居ない子供と一緒に生活してます、
13歳からは自立しなければなりません、維持費が領主様からと寄付からで
成り立っているのですが、いつもカツカツでおやつとかも出せてなくて」
俺「それで、甘いものにあんなに喜んでたのか、
子供達痩せてますけど食事の方とかは…」
クレア「十分には…」
俺「13歳で自立と言われましたが…」
クレア「ええ、ほとんど冒険者になりますが…十分な装備も薬もなく
直ぐに死んでしまうか、借金が払えず奴隷に…
そこにあった奴隷商も火事でなくなりましたが、また新たな奴隷商が建つとか」
俺「何だと!奴隷…怒りが沸き起こる、この子達の未来があの奴隷…」
忌々しい記憶が蘇る、俺が何とかしなくては。
寄付なら受け取ってもらえますよね、と言ってボアの肉をどんと出した
でもこんな短期的な事では解決しない、寄付以外の何かを考えねば。
クレアはどっからか出て来た大きな肉に目をパチクリさせて、
「あ、あ、ありがとうございます、神の祝福があなたにあらんことを…」
俺「また来ます」と言って、考え事をしながら店に帰った。
クレア「変な人…」
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