3-02
カランコロン、扉のベルが鳴る
女店主「いらっしゃ…なんか変な子供が入ってきたね」
あからさまに嫌な顔をする。
肩に鳥を乗せ変な格好をした小汚い子供だ。
俺「あの~僕の体型に合うような服ありますか?」
小屋で奪ったお金は実はかなりある日本円に換算して100万程
ストレイジの中にある物を売れば2、30万はあるだろう
女店主「あんたぐらいねぇ、何着かあるよ」
無愛想に答える
俺「全部ください、あと下着10組、カバンとクツ、あと生活必需品一式」
店主がうぶかしげにこちらを見てる
女店主「全部でこのくらいの金額になるけどあるのかい?」
俺はニコニコしながらさっと払う、店主の顔がパッと明るくなる
裏の部屋を借りて買った服をその場で着替え
カバンにヒーちゃんとボーちゃんに入ってもらう、
俺「あと買取もお願いします」
持っててもしょうがない洋服など買い取ってもらった、
今着てる服も、ふんどしにしてたシャツも。
なかなかの荷物になったな、両手いっぱいの買い物をし店を出た。
女店主「ありがとうねー」
店に入ってきた時とは真逆の反応する店主を尻目にギルドへ向かう、
物陰で余計な荷物をストレイジに収納する、
肩にピーちゃん背中にひーちゃんボーちゃんの入ったナップサックを
背負って冒険者ギルドへ入った。
扉を開け中に入ると正面に受付カウンター、
右奥に食事のできるテーブル、
左の壁に大きな掲示板
そこに依頼の紙がランダムに貼ってある、
中は閑散としていた冒険書は朝早くに出て夕方に戻ってくる
今は昼間でカウンターの受付をしてるお姉さんも暇そうだ、
俺は近寄って挨拶をした。
俺「こんにちは、身分証明を作りたいんですが」
受付嬢「あら可愛い小鳥さんね、
冒険者登録ですね大銀貨一枚になります」
このくらいの歳から冒険者になるのはそう珍しいことでは無いようだ
俺はお金を渡して説明を聞く。
受付嬢「情報紋を打ちますね、
右手の甲を出してください、
全ての情報がその印に記録されます、
こちらの箱に甲を上に手を入れて下さい、
天板のガラスに印の情報が映し出されます、
情報の更新もこのプロジェクターでおこないますので、
カウンターにお越しの際はこちらに手を入れて下さいね」
印には苦い記憶が…でも便利な機能だなぁ
手の中にICチップを埋め込む感じか、
そのうちお金の情報も入るようになるんだろうな、
手を入れてみる。
LV9 ユージ HP 45 MP18 SP24 テイマー 冒険者ランクG 依頼:なし
簡単な情報だけ記録されている、使える魔法とかスキルまでは見られないようだ
よかった、スリープがバレると女性が警戒して寄って来なくなる、
眠らされて犯されると思うだろうし
泥棒にあった人は一番に俺を疑うだろう。
絶対にバレない様にしないと、そうするとずっとソロプレイだな、
体力無いし魔法はスリープだけ、
ストレイジもまだ隠しておいた方がいいよね、
テイムもスリープしないとスライムぐらいしか掛からないし
サーチぐらいはバレてもいいのかな?聞かれるまで黙っておこう、
出来る事はとりあえずソロで素材集めぐらいかな。
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