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決まり事の意味

 


 突然だが、アナタは学校のルールが厳しすぎると思った事はあるだろうか?

 シャツの裾はズボンの中へ。廊下は右側通行。髪染め禁止に化粧の禁止……数え始めるとキリがない。そしてその中には、「これ社会に出てなんの役立つの?」「勉強するのに関係なくない?」と言われても仕方ない。いや、言われるべき校則も含まれている。

 ではどうしてこんな意味分からん校則が存在するのか。またなぜこのクソうぜぇ校則は全っ然なくならないのか。……どうにかしてくれよお偉いさん方! と虚空に不満をぶつけた人も居るのではなかろうか。

 でも案外、その答えはとてもシンプルなものだ。



「規則を破りたいと思うヤツが存在するから」である



 この手の輩はどこにでも居るものだ。実のところ私自身、学生時代シャツの裾を出しブレザーのボタンを開放して愉悦に浸っていた。髪を染めてきた友人も、先生にドギツく叱られながらも「俺はアイツ等とは違うからな」と満足げに笑っていた。

 それを見つけては先生らが叱りつける訳だが、この一連の流れは、実は学校という組織全体から見れば願ったり叶ったりな状況なのだ。


 学校にとって、一番嫌なことはなんだろうか。それは学校の評価が下がる事である。そして数ある悪評の中で学校陣営が最も恐れるもの、それは"犯罪行為"だ。「近所で学生が騒がしくてぇ〜」「制服のままでゲームセンターに居たんですけどぉ〜」等というクレームはさほど問題ではなく、ニュースとして流れたり警察のお世話になったりする犯罪行為が一番の脅威なのだ。

 だがさっきも言った通り、規則を破りたいと思うヤツというのは必ず存在する。でも学校としては生徒に規則を破られるとクソほど困る。

 ではどうすれば良いのか? 簡単だ。



「規則を破りたい生徒のために"規則を破る用の規則"を用意してやればいい」のである。



 犯罪行為どころか傍から見れば「それが何?」と言われるような規則を作り厳重に守らせ、それを破れば「凄い事をしてやった」と思えるような状況を作るのだ。

 このやり方が功を成し、他人と違う事をアピールする為なら犯罪行為も厭わないような危険思考の人間が、学校にピアスをジャラジャラ付けてきて心の中満面の笑みとかいうクソほど平和な日常が今日も今日とて流れている訳なのだ。


 誰もがさっさと消えてほしいと願ってるゴミクソ校則にもちゃぁんと意味がある事がお分かり頂けたでしょうか? 本気で現代社会に不満がある子供を学校のおままごとであやしてあげているのです。皆さん、感謝しましょうね!





 これはこれとして、学校におやつを持っていって良いようにしてほしいですね。なぜならおやつは美味しくていつでも食べたくなるからです。

 これだから校則ってやつぁ……

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