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シルバーリング  作者: Yua
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第5話「猫をかぶる」可愛いのです!


「っていうわけで、堅っ苦しい話し、はい! おっしまーい! はー疲れたー!」


と言って突然、豹変したおばさんは私のベットのクッションに、もたれ掛かって寛ぎだした。誰このおばさん……。


それになんかアル○ォートみたいなの食べてる……。美味しそうです……。

あれ? 今の私って幽霊みたいな感じだよね? 幽霊って食欲あるの? 

でも何か食べたいような気がする。うん、食べたい。何で?


そうやって私が自問してると……「食べる?」っておばさんが、とっても軽い感じで聞いてきました。え? くれるの? なら……


「頂きます!」――そう言って私は、おばさんからアル○ォートみたいなのをもらいます。 サクッ 


うまー! お菓子なんて本当に久しぶりに食べました! チョコが甘くて、クッキーがしっとりサクサクで美味しいです!


私があまりの美味しさに感動していると、おばさんから「もういっこいるー?」と聞かれました。勿論……


「欲しいです!」――私はそう言って、おばさんからまたもらって…… サクッ


うまーい! それにしても、ちゃんと味覚がありますね。何なら生きてた頃よりも舌が敏感になってる感じがします。とっても甘く感じます。不思議です。


あー、何か飲みたくなりますね……。私がそう考えてると、おばさんから「サイダー飲むー?」って聞かれました。私の心読めちゃう感じですか?


でも、そんなことよりも、サイダーなんてあるの? 欲しい! 欲しい!


「飲みます!」――そう言って、私はサイダーをもらいます。ゴクゴク ゴクゴク


うぅーっわ! 炭酸つぅっよ! サイダーって、こんなに炭酸凄かったっけ? 最近は、水道水しか飲んでなかったから……。何ていうか、久しぶりのサイダーって……超激ウマなんだけど! あー、脳に染みるー。


「「ぷはー!」」


ってな感じで私は、おばさんと一緒にお菓子パーティーを満喫しています。引き続き楽しもうと思います。急に変わったおばさんキャラが気にはなるけど……。まー、もう、どうでもいいです。 


「「かんぱーい!」」 シュワシュワ


 。。。


「「美味い!」」


お菓子パーティー最高です! おばさんが持ってる鞄から、色んなお菓子が出てきます。煎餅やどら焼きなんかもありますよ!


それにしても……、何なんですか、この得体の知れない煎餅は! 見た目は普通の煎餅なのに、何でこんなに甘いんですか! それにサクサクしすぎでしょ! どうなってるの?


それにこっちにあるのは、正真正銘の普通の石だし! ちゃんと重いくて堅くて灰色だし、どっからどう見ても普通の石! なのに食感がマシュマロ! もう意味分かんない……。でも美味しい!


あ、こっちのプリンはちゃんとプリンだ。味もちゃんと普通のプリン……って! うわぁぁ! 何かプリンからクリーム出てきた! 溢れるー! ジュルジュルー 甘い♪ 幸せー♪


 。。。


「ふふ、良い食べっぷりねー。まぁでも、いつまでも寛いではいられないんでー、んなわけでどんな世界行くー?」……っておばさんが聞いてきます。


どんな世界って? 何それ、選べるの?


「選べるよー。どんなでもいいわよー。あなたが考えうる世界くらいなら、たぶんあるから」


どんなでもって……。本当にいいのか?

でも、急に言われてもなぁー。


私って、映画とかアニメって余り見なかったし、本も、漫画も、ラノベも苦手で余り読んだことがない。テレビも全然見なかった。人と話すこともなかったから、流行りみたいなのも全然分からない。


ゲームも、小さい頃に携帯型ゲームで遊んだのと、ニート初期に、暇だったからって理由で初めて、すぐ飽きたスマホゲーに少し触れたくらいしか経験がない。


そんな私の乏しい知識だと、多分知らない間にどっかで目にしたであろう、魔法みたいな世界でファンタジー! みたいなのしか思い浮かばない。ファンタジー、してきちゃってもいいの? サクッ


「いいわよー。それに最近そういうのも増えてるしー。いい物件見つけられると思うわよー」


物件? てかマジで! 本当にあるんだそんな世界、しかも増えるのか……。まー、よく分かんないけど、でも何か魔法って楽しそう! ワクワクしてきた!


(そー、それじゃー、基本は魔法とファンタジーな世界、ってところで検索するけど、いいー?)


あ、それで是非お願いします。


もう何だか良く分からなくなって来たので、とりあえず聞こえた声に私が返事を返すと、おばさんはどこからか取り出した資料? を眺めだして……


「時間ないからー、私がパパッっと決めちゃうねー」と言って、その資料? と、にらめっこし始めた。


(ふむふむ、これなんていいかもねー。国チカだしー、脈付きだしー、いやでもこれワケありか……。他にはー、んー、この星は流石に小さいなー、こっちのは見た目はいいけど空気がちょっとなぁ……)


何なの? 家探しなの? てか星探し?




 ○ 私の独り言 ○


それにしても、夢の中で食べるお菓子って、本当に美味しいですよね! あまりに美味しすぎるんで、今の私は、お菓子を食べる明晰夢を見るために、昼寝するのが楽しみになってます。本当に美味しいです!


そんな私に対して、夢なんて、ただの幻想だ! って言う人もいると思いますが……私もそう思います。でも……


この現実世界さんも立派な幻想なの! ぜーんぶ、幻想なの! 夢とそんなに変わんないなの。ちょっと反応が鈍くて、鈍感なだけなの。


良くも悪くも思ったことは、思った通りになるの! 思う通りに出来るの!

みんなで素敵な世界を創るなのー!

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