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シルバーリング  作者: Yua
26/91

第26話「歯牙にもかけない」のですか?

謎の声から告げられて、あれから一年程。妹が生まれました。そして、今ではハイハイをするまでに元気に育っています。


父譲りの真っ赤な髪色に、今僕を見据えている母譲りの青い目は、僕ともお揃いです。とっても可愛いです。


そんな妹は僕の歩いたあとをトコトコと、はいはいして付いて来ます。すごく必死で……執念すら感じます。何故でしょう? ま、いっか。




   ○


ちなみに、この村では近親婚を制限してません。


近親婚で生まれた子供は、血が濃くなって、より良い特徴が現れやすくなるそうです。でも、悪い特徴も現れやすくなるので、世代を続けての近親婚は若干タブーです。


そういえば、地球の動植物も沢山の近親交配がされていました。いい特徴を出そうとすると近親婚は仕方がないのかもしれません。


優雅で長いヒレが特徴な、全身曇りのない、漆黒のメダカを見たときには、ふとそう思ってしまったことがあります。


でも、その一方で問題も多かったです。米アレルギーなんていう、日本人を殺しにかかってるとしか思えないアレルギーは、米の交配をしすぎて米の毒性が強まったのが原因だとか。虫や鳥を避けるどころか人まで避けれちゃう勢い……。


それに、ペットショップに居る生き物は、表には当然出ないけど奇形児まみれだった。ケージに並んだ可愛い動物達の裏では、沢山の動物達が処分されていました。


『何事もやりすぎはよくない』


  ○




長々と語りましたが、結局何が言いたいかというと、僕は将来この可愛い妹と結婚するかもしれません。何故か目が離せない。どこか懐かしい感じもします……。


僕の妹、マジ可愛い! 凄く幸せ。




 。。。


 そんな可愛い妹の名前ですが……

 両親は名付けの権利を破棄し僕に預けました。ん? 丸投げ?



 僕は妹に「紅葉」と名付けました。赤い髪が綺麗だったから……。


 紅葉は、僕の足元にべったりと引っ付いてきます。

 僕も足を止めて腰を折り紅葉を抱き抱えて、赤い髪を撫でます。



村人D「なに! 私のくろすけが奪われた……だと……」


 そう言って膝を折る姉ちゃん。


黒助「僕は姉ちゃんのものになった覚えはないけど?」 

村人D「なん……だと……」 


 そう言って腰も折る姉ちゃん。


紅葉「あぅ z Zz」

村人D「ま、いいや、それよりさ、私にも紅葉ちゃん抱かせてー」


 と言って立ち上がる姉ちゃん


黒助「うん、いいよ」 ヨッコイショ



紅葉「やー!」


 僕は紅葉を渡そうとしたけど、姉ちゃんは拒否されてしまいました。

 まさか拒否されてしまうとは僕も思わなかったです……。


村人D「なん……だと……」


 膝を折るのを忘れてます……。

 これは本当に落ち込んでいるようです……。


流石になんだか可愛そうです……。僕は紅葉を撫でていた手を、姉ちゃんの綺麗な髪に向けます。 なでなで



村人D「ふふ……ふふふ……やはりくろすけは私のものみたいだいだな! ざまぁないな紅葉よ!」


 0歳児に勝ち誇る姉ちゃん……。うん、今日も姉ちゃんは姉ちゃんです。

 ただ、いつもと違って、その赤い目が少しだけ濡れています……。


 意外と打たれ弱い?


 一方、姉ちゃんに勝ち誇られた紅葉は……


紅葉「すーすーすー」 Zzz Zzz Zzz


 そもそも相手にしてませんでした。

 僕の腕の中で気持ちよさそうに眠っています。



村人D「負けた……」 orz


 姉ちゃんは首を垂れたのでした……。




 ○ 私の独り言 ○


劣性遺伝子さんは決して劣っている訳ではないのですよ。


少し引きこもりがちなだけなのです。出しゃばりな優性さんとは違うのです。

相手をしっかり選ぶ子なんです。誰にでも尻尾を振る優性さんとは違うのですよ。


なのにヒドイ名前なのですー。

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