ん? お前、迷惑って言わなかった?
魔王国
魔族達の国で人族とは違う。そして魔族と人族と戦争をする。しかし人族同士が戦争するようにそれは自己の考え、主義が違うためだったりする
昔は人族だから滅ぼす。と言った考えがあったが今は違う。下級魔族の中にはそういった人族嫌いの者もいる。しかし上級魔族の中にはどういうわけかほとんどいない
むしろ友好的な者のいるぐらいだ。しかし人族嫌いがまったくいないかと言えばウソになるが口にだしてハッキリと主張する者はいなく、それどころかそれを口に出すのはタブーとさえ思える雰囲気さえある
そんなわけで……
「イレーナ様。これなんか陛下が喜ばれる格好かと思われます」
「いえいえ。こちらの方が」
「イレーナ様は胸が大きいですから、もっと露出すれば陛下もイチコロです」
「み、皆さん……」
現在。イレーナはメイド達の着せ替え人形になっていた
きっかけはとあるメイドがイレーナとジークリフのやり取りを見ていて明らかにジークリフがイレーナに気があるのではないかと思ったからである。さらにイレーナにジークリフについて問いただすと
「そ、その、き、嫌いではありません」
なんて明らかに気があるを言ったのでメイド達が一気に盛り上がったのだ。女3人集まればなんとやら…
「そ、それにしても魔族の皆様は、そ、その…」
「イメージが違いましたか?」
「え、えぇ」
「もしかして人族は皆殺しだ。ぶっ殺してやる。ってすべての魔族が思っているとお考えでしたか?」
「あ、あの…」
「大丈夫ですよ。ハッキリ言ってくださって。実際昔はそんな考えの者ばかりでしたから」
「そうなんですか?」
「ま~いまだに未練というか執念というか、そういった考えの者もおります。そう簡単に割り切れるものではないですからね」
「そうそう。うちの爺さんなんかいまだに根に持ってますから…」
「そ・れ・よ・り。陛下との事です!?」
「「「ね~~~~」」」
3人のメイドが声を揃えて楽しげにしていることに少し引き気味に見ているイレーナ
「その、皆さんはジークリフ様と、その~」
「あ~~ないない」
「まったく。陛下ったら」
「どうしてなんですかね?」
3人のどちらかと言えばあきれたような態度に疑問を持つイレーナ
「陛下ってどういうわけか自分を過小評価というか、自分には色々相応しくないってお考えのところがあるんです」
「あ~わかる!?」
「エレノーラ様の弟ってだけでも魅力的なのにあの容姿!? それにかなりの努力家でもあるようなんです」
「だけど…」
「「「は~~~」」」
突如3人がため息をついたのだからますます訳がわからなくなったイレーナ
「エレノーラ様は……お姉様でいらっしゃるので論外として、リーナ様が誘惑してもなびかない相手にどうしろと……」
「陛下ってまさか!?」
「そう言えばセルロイド様と妙に仲かが良いけど……」
「や、やっぱり!?」
ジークリフがリーナからのアプローチになびかない事にメイドのみならず他のもの達ですら諦めに近い思いを持つようになっていたのだった。
そしてそんなジークリフにもしかしたら同性愛者なのではないかと疑いを持たれていたのだった。しかし
「それもないか」
お互い顔見合せるメイド達。そして改めてイレーナにつめよると
「だってイレーナ様がいますから!?」
「そーよねー。あんな陛下。初めて見ました」
「も~~これは応援するしかないと!!!」
「えっ!? え~~!!!!」
メイド達はそれは楽しそうにイレーナにあれこれコーディネイトして、さらには質問攻めを受けたためイレーナはグッタリとなってしまったが、メイド達の自分の事を応援してくれることに嬉恥ずかしくもしていたのだった
――――――――――――――
魔王国。執務室
ふ~んふん♪ ふ~んふん♪
オレは上機嫌で仕事をしていた。イレーナの滞在。それは彼女にとって不安でしかないと思っていた。セードに説得されマーリも滞在させればおそらく多少は安心するからと、アーフェルミ国王からの書状通りイレーナを側に置く事にしたのだが…
正直!
めっちゃうれしーーーー!!!!
彼女のためだとイレーナを国に帰そうとは言ったものの本当は嫌だった。そしてオレの思いとは裏腹にイレーナは滞在を嬉しそうに、楽しんでいるような気がした。そしていつの間にかメイド達と仲良くなりさらに安心したようにも感じられた
なによりオレにとってはイレーナがなんだかオレに気があるのではないかと思えてきたからである。服装の事もそうだがなんだか仕草がオレにアプローチをかけているような気がした
しかしオレは慎重でそこら辺のバカな男とは違う!
女のアプローチ。リーナからさんざん受けてきたオレのとってイレーナのあれはあくまでコミュニケーションの一貫であくまで友人に対してのモノだと理解している!!
なのでここは! 慎重に!! 焦らず!!! 行くのが!!!! 正しい!!!!!
「ご機嫌ですね」
「ぶはぁ!!!!」
突如セードのに声をかけられてオレは飛び上がるように驚いた
「い、いたのか!?」
「はい。もちろん。残りの書類のお持ちしました」
「あ・り・が・と・よ!?」
「ふむ、それで陛下……イレーナ様とはすでにしましたか?」
「がーーーーーーー!!!!!!」
いきなりのセードのブッ込みにオレはイスから落ちて驚いた。こいつは突然なにを言いやがるんだと思った
「おま、おま、おまえーーーーー!!」
「なんでしょう?」
「いきなりなんだ!!」
「ですからしたのかと?」
「……それは…あれか……実は何か別の事を指していたりとか?」
オレは冷静になり改めてイスに座り直すことにした。セードのやつはきっとオレの事をからかっているんだと思った。現にセードのやつはさっきからずっと真顔のままだし、きっと心の中で笑っているに違いないと…
「もちろん男女の営みです」
「がーーーーーーーー!!!!!」
再び盛大にコケた……
予想外の返事にオレは驚きイスに座り直しそびれたのだった。しかもセードのやつは一切笑わず、むしろ真剣に質問しているような気がしてきたのだった
「まだなのですね」
「当たり前だ!! つーか、しねーーーー!!!」
「そう…ですか」
「まったく……」
「ですが、可能性がないわけではないのですね」
「ま、まーな」
「そうですか。やっと陛下もご結婚しても良いと思える相手が現れたのですね」
「………」
オレはセードの言葉で改めて冷静になった。本当にいいのかと。イレーナはオレを受け入れてくれるのかと…もしイレーナが受け入れてくれなければオレはそれに耐えられること出きるのだろうか…
「セード……イレーナは……」
「陛下。イレーナ様は人族です。前提条件が違います」
「そ、それなら……」
「えぇ、話されても大丈夫ですよ。ただ他言しないよう言い聞かせて下さい」
「そんなことはわかってる!?」
その後。オレは猛烈な勢いで仕事をこなした。セードも、普段からこれくらいやって下さい、と嫌みを言ってきたが気にしない。今はただどこまでも溢れてくるやる気を発散させるだけだった
コンコン
唐突に扉を叩く音。セードはここにいるし一体だれなのかと疑問に思ったがセードが開けた扉の先にはイレーナがいた
「お仕事中失礼します」
「あ、あぁ、イレーナ、どうかした?」
イレーナは相変わらず動きやすそうな服装だったのだがアクセサリーやら化粧で3割増しぐらいに可愛く見えた。それはあの着飾った服装の時より可愛く、むしろイレーナのもともとの可愛さが引き立ったような感じだった
「え~と、メイド達が美味しいスイーツを売っている場所を教えてくれましたので……」
「ん? あぁ、食べたいんだ。ならメイド達に言って買ってこさせるよ」
「い、いえ!? そうじゃなくて…」
「どういうこと?」
「はぅ~~」
そこで急にしゃべらなくなったイレーナ。なんだか頭から湯気が出ていように感じた。ただ単に美味しいスイーツが食べたかっただけじゃないのかとオレは考え込んでしまった
するとセードが
「陛下。どうです。息抜きがてらイレーナ様と買いにいかれては」
「いいのか? セード」
珍しくセードのやつが優しかった。いつもならこっちがどんだけ頑張っても声をかけてはくれがなかなか休憩をくれないと言うのに今日は一体どうしたんだ?
「ふむ、今日の分はだいたい良いようですし、あまり根を詰められて倒れられても迷惑ですし」
「ん? お前、迷惑って言わなかった?」
「さ~、で、どうしますか?」
「ん~~、イレーナがそれで良いなら」
「是非お願いします!?」
イレーナは目をキラキラさせ興奮したように返事をしてきた。なのでイレーナと一緒に買い物行くことになった
それにしてもそんなに一刻も早く食べたかったんだ~
「じゃ、取り敢えず支度してくるよ」
オレはそういうとイレーナとセードを執務室に残し着替えに向かったのだった
――――――――――――
残されたイレーナとセード
「イレーナ様」
「なんでしょうか? セルロイド様」
セードがイレーナに声をかけるとイレーナは笑顔で応えたがセードは少し考え込むと今言おうとしたことを後回しにして別の事を言ったのだった
「……イレーナ様。今後私の事はセードとお呼び下さい」
「どうなされたんですか? 急に」
「いえ、将来そうお呼びになると思いますので今のうち馴れておいた方がよろしいかと思いまして」
「ん???」
セードの言った意味を理解できないイレーナ
将来、つまりゆくゆくはジークリフとイレーナが結婚すればセードはイレーナにも仕える事になるのでそのさいは当然呼び捨てになるわけだからセードなりの遠回しの応援だったのだ
「それよりも、お買い物ですけど」
「あ、はい」
「護衛はつけませんので、ごゆっくり2人の時間をお楽しみ下さい」
「ん!!!!!!」
その後、ジークリフが支度を済ませ戻ってきたがイレーナはガチガチのままで外出したのだった……
執務室。2人が出てったあとのセード
「さて。書類の整理でもしますか…」
セードはジークリフの代わりに書類の処理を始めていたのである。そしてしばらく書類の整理をしていると不意にとある人物が訪ねてきたのだった
「少し良いかの。セルロイド」
「む、これはこれはベイ様」
「相変わらずじゃな。呼び捨てで良いとゆうておるに…」
「いえ、そういうわけにも…」
「まぁ良い」
旧友にあったようなセードとベイ。笑顔とまではいかないがどこか親しげだった。ベイはゆっくりとした動きでイスに座るとセードはそれをまって尋ねたのだった
「それで、どうされたんですか?」
「いや、なに《レガルサ》の生き残りがいたのじゃ」
「ベイ!!!」
「落ち着け。なに、心配いらん。それに目星はついておる」
机を叩きながらセードは立ち上がりベイを睨み付けるようにしていたが、ベイは気にする素振りすらしなかった。そんなベイの態度にセードは苛立ちを覚え、慌てるように部屋を出ていこうとした
「どこへ行くのじゃ」
「もちろん陛下のところです」
ベイが引き止めるように訪ねるとセードは、さも当然と言わんばかりに言い返していた。それこそベイが引き止めたことが煩わしいとさえ感じているような態度だったのだ
「ふむ。じゃから安心しろと言うたじゃろ。やつらの狙いはあのお嬢ちゃんじゃ」
「なっ!!」
とある目的のために組織された集団、その組織の狙いがイレーナだとベイから告げられ驚くセード
「上層部は殲滅したのじゃ。生き残りがいてもあの事を知るものはもうワシらしかおらん」
「それでもイレーナ様を失えば陛下の心は痛みます」
「そうか」
「えぇ、それでは…」
とにかく急がねば、といった感じで部屋を後にするセード。やれやれといった感じで部屋に残されたベイ。するとうっかりといった感じで独り言を呟いていた
「おっと、人族の事を伝え忘れとったわ…ワシもなんだかんだ言ってあの坊やが心配じゃったのだな…」
そしてゆっくりと立ち上がると
「さて、ワシもワシの仕事をするかの~」
どこか楽しげなベイはそのままセードを追いかけるといった感じではなかったが執務室をあとにしたのだった
―――――――――――――――――
魔王国。首都サービゲル。街中
久々の外出をした時の失敗は繰り返さない。あの時の失敗は人族の格好をしていたのがいけなかった。なので今は魔族らしい格好をしている。もちろんイレーナにも。だが…
ダメーーー!! なに、この子!! 可愛すぎーーー!!!
天使? 天使なの!?
イレーナには獣人の格好をさせたのだがつけ耳とつけしっぽが似合い過ぎた。もとから付いていたように違和感などなくそれどころかすれ違う人、皆イレーナに注目していた
「あ、あのジークリフ様。やはり私の格好おかしいじゃないんですか」
「ぜんっ!! ぜんっ!! そんなことないから!!」
「で、でも…」
「大丈夫だって!!」
「そう、ですか?」
イレーナは不安になりながら歩いていた。あまりに色んな人が見てきて自分の格好がおかしいのではないかと考えていた。そしてもし人族とバレてしまったらどうしようと考えていたいたようだった
はじめて訪れた時いきなりイレーナは魔族に囲まれ怖い思いをしたのだから仕方がないのだとオレは思った
だがイレーナの思いとは違いキチンとイレーナは獣人。魔族に見えていたので問題がなかった
問題はこのあとキチンとおきた…
それは街に出てしばらくたちジロジロ見られたせいかイレーナがいきなりこんなことを言い出したのだ
「あの…は、はぐれたりしたら大変ですので、て、手を繋いでくれませんか!?」
うん。心臓が止まった。……チーン
って、死ねるかーー!?
イレーナは顔を真っ赤にして頼んできていてオレはパニックになりながらも手を差し出して
「モ、モチロン、イイヨ」
するとチョンっと言った感じで手を重ねてきたイレーナ。そのままあるきだしたのだがガクガクと言った感じでオレは歩き、その斜め後ろぐらいを手を引かれうつむきながらイレーナは歩いていた
もちろん会話などなかった。出来なかった
しばらく歩いていると不意にイレーナがなにかを見つけると
「ふふふ…」
「どうしたんだ、イレーナ?」
「あ、いえ、あのポスター」
「ん?、あぁ、あの悪意の塊ね…」
「そこまでひどくはないと思いますけど?」
そう、オレ達が見ていたのは悪化されたオレの肖像画。なにをどう間違えればそうなるのかと描いた人物を殴りたくなるようなあの肖像画
「いやいや、オレこんなんじゃないでしょ」
「たしかにそうですね、絵とは違いジークリフ様はお優しかったですしね」
「あぁ、いや、そうじゃなくて…」
イレーナの天然の言葉。お世辞とはいえ優しいとか言われると嬉しくなり、こうむずかゆくなってしまう
「私、ジークリフ様お会いするまで不安しかなかったんです。しかもこの絵を見ていたのでもう怖くてしょうがなかったです」
「あぁ、いや、なんか、ごめん」
「ジークリフ様が謝ることなんかありませんから」
「いや、でも…」
するとイレーナが正面にきた
「ジークリフ様。実はあなたに話さないといけない事があるんです」
「えっ? イレーナ?」
「使者として残る。あれは自分から言い出した事なんです。もちろんそれがどういった意味なのか理解してます。覚悟もしました」
「イレーナ。一体どういうこと!?」
オレには疑問しかなかった。なぜ自ら犠牲になるような事をしたのか…するとイレーナはゆっくりとうつむくとなにかを思い出していた。そして顔を上げて訳を話そうとしてきた
「わ、私は、それでも…あそこを………」
後悔した
イレーナに理由尋ねた事を。イレーナは訳をなんとか話そうとしたのだがその表情が激しい悲しみに満ちていたから…
「イレーナ。いい!? 話さなくていい!?」
イレーナの悲しい表情など見たくはない。理由などどうでもいい。イレーナにどんな事情があろうがイレーナには泣いてほしくない…
するとイレーナは自分が涙を浮かべている事に気がつき涙を拭きはじめた
「すみません。こんな…」
「オレこそごめん」
「ジークリフ様。あなたが魔王様で本当によかったと私は思ってますよ」
「イレーナ、それって…」
しかし返事をしないイレーナ。そしてそれが返事と言わんばかりにゆっくりと瞳を閉じはじめた。完全に瞳を閉じたところで身動き1つしないイレーナ。そしてなにかを待っているような気がした
それならばとイレーナの両肩を掴むとビクッとしたがそれは決して嫌とかそういったものが感じられるものではなかった
そしてオレも覚悟を決めゆっくりと顔を近づけはじめた
が
「おっ!?昼間っから」「見せつけんなよ!?」「マジか!? すんのか!?」「おうおう、こんな人混みで!?」「他所でやってくれ!」「や~い、バカップル~」「恥ずかしくないのか? まったく」
そうだった、ここは大通り。オレ達は一体何をしているのやらと2人して顔を真っ赤にしてうつむいてしまった
「あはは…」
「(うぅ~~~)」
オレが笑いながら顔を上げたがイレーナはまだうつむいていて固まっていた
「い、行こっか…」
「(コクコク)」
イレーナの手を引きその場を離れたが後ろからはいまだヤジを飛ばして中には指笛をならしオレたちをあおってきていた。そして目的の場所まで着いたのだがイレーナはいまだ顔を真っ赤にしてうつむいたままだった
「イレーナ、大丈夫?」
「はぃ……」
本当にか細い。聞き耳を立てなければ聞けないほど小さい声で返事をしてきたイレーナ。まだしばらくはこのままだろうなとオレは思った
そして目的の店を見たら繁盛していて店先にはスイーツを買おうと列が出来ていた。しかし今のイレーナの状態から並ぶのは良くないかなとオレは思ったのと、列はそれほど長蛇の列ではなかったのでイレーナを休ませてあげようと思った
「あ~イレーナ。あそこのベンチで休もっか。その間に買ってくるから」
「……わかりました」
なんとかしゃべれると言った感じのイレーナ。そのままベンチのところまで行くとイレーナの座らせスイーツを買いに行くことにした
「じゃ、ちょっとまってて」
列に並ぶとやはりと言うか女性が多かった。そして男も並んではいたが皆カップルばかりでイチャイチャしていた
別にうらやましいとか思ってないぞ…
ただこれだったら空気に混ざるというか、イレーナ1人にしておくよりマシだったんじゃないかと思いイレーナをつれ戻りに行こうとしたのだが
なんじゃこりゃ……
ふと後ろを見るとそこには前列の3倍近くも長蛇の列があった。どうやらオレが並んだ時はちょうど一旦客が引いたタイミングだったらしくこれが本来の列の長さだったようなのだ
マジか……これを並び直すのもな……
悩んだ。しかし悩んでいるうちの前が進み、ま~これだったらイレーナに悪いがもう少し待っててもらおうかと思った。それでもイレーナが心配になり彼女の方を見ると少しは元気のなったのか今は普通に座って待っていた
あの分なら心配いらないか…
そしていよいよオレの番となり店の中に入った。お店の中に入ると全体的に可愛い作りでやはりイレーナをつれてこれば良かったなと思った。そうすればきっとイレーナの笑顔を見てたのにと後悔した
スイーツだが、そのお店にでは色々な種類が売っていたのだがどれを買えば良いのかオレは悩まなかった。何故ならば皆一応に同じモノを購入していたのだ
おそらくこれだな…
いくつか買った。そして足早にイレーナもところに帰ったのだが
イレーナは居なくなっていた………