ヒーロー気取りがとんだ様だな!!
カキカキ…カキカキ……
ササッ、ポンっ! カキカキ。パサッ!
「だーーーーー!!!終わんねーーーーー!!!!!」
なんだこの書類の多さは!? こんなのいつのなったら終わるんだ……しかもこの内容……
「え~、最近ケルサ牛のミルクの出が悪い…知らん!? クリピク草の育ちが悪い…専門家に聞いてくれ!? 新作スイーツの品評会にお越し下さい…オレじゃないとダメか? 第一オレは甘いモノは好かん!?
結婚してください…問・題・外!!!!」
現在オレが魔王となって数日が過ぎ無事正式な戴冠式も終わり、改めて仕事に従事したのだ。戴冠式は盛大に行われたが一般公開されずパレードとかもなかった。しかし国民にはキチンと御触れを出しオレが魔王になったことが伝えられた
オレが魔王になったことについては賛否両論、といったところだった。前魔王、エレノーラの弟だから同じく素晴らしい魔王になるに違いない。しかしいくら弟とはいえエレノーラを越える魔王にはならないだろう、と
そしてどちらかと言えば否定的な方が多かった。なぜならエレノーラに弟がいた事は知られていたが今までオレが表舞台に姿を現さなかったため謎だらけだったためだった
現在処理している書類だが、あまりに多かった。しかもそのほとんどが下らないと思われる内容だった。特にお見合いのプロフィールのようなものが半分近以上あり、書類は山積み、机に収まりきれず床にまでいくつもの山作っていたのだった
「陛下。これはすべて陛下に相談する内容です。ケルサ牛のミルクはグーレスム地方の特産品。減少すれば大問題になります。またクリピク草の育ちが悪いのはおそらくジザ病によるもの…ジザ病は我ら魔族に感染する可能性がある危険な病。品評会に関しては魔王様の御墨付きをもらえれば新たな特産品となり賑わう事でしょう。お見合いに関しては新たな魔王が独身とわかればチャンスと思うでしょう。ま~8割以上がエレノーラ様を『お姉様』と呼びたいやからだと思われますけどね」
セードが淡々と説明してきた…わりとまともな意見…しかし納得できん!!
「わかった。ならせめてお見合いのプロフィールは別にまとめてくれ、これじゃー仕事が進まんし、そもそもなぜこんなごちゃ混ぜなんだ?」
「こうでもしなければ陛下は一生プロフィールをご覧にならないでしょう」
「わざとかよっ!?」
「それに陛下が一目見てお考えを改めて、ご結婚しても良いと思える方がいらっしゃる可能性がゼロではありませんから」
「………そんな相手はいないよ。それに相手だって……」
「それこそ分からないではありませんか」
「……まぁいい。とにかく片付ける!?」
「頑張って下さい」
カキカキ…
ポイっ
ポイっ
カキカキ…
ポンっ
それにしてもお見合いのプロフィール多いよな……
はじめは書類と交互にある感じだったが今はプロフィール3に対して書類が1といった感じだった。そしていやらしく写真がクリップで止められていたが内容はキチンとした書類、逆に写真がないが明らかなプロフィールと、かなり手の込んだトラップが仕掛けられ、キチンと隅々まで見ないといけないようになっていたのだった
そしてなんの嫌がらせか姉上のブロマイドもさりげなく混じっていて余計にオレをイラつかせた
くそっ!? セードのやつっ!?
だがふとあることに気がついた。現在オレは書類に目を通し処理をしているのだが姉上がそんなことをしていたところなどほとんど見たことなどなかったのである。さらに言えばお見合いの話などはただの1度もなかったのである
名君と吟われた姉上。しかし普段はだらしなく、大雑把、テキトーで、いい加減。だからこそオレは姉上は素晴らしいと思ったのだ。普段あんななのにやることはキチンとやっているのだな~と……
だがこの書類の多さはなんだ? これではあそこまでチャランポランに過ごせない。そして同時にあることに気がついた。お見合いのプロフィール、それをよく見るとそのすべてがある程度身分が高いか裕福な相手しかいなく、そのすべてが美少女か美女ばかり
明らかに幼すぎるのでは? と思う少女がいたがこの際それは置いておくとしてだ。あまりにも最初からある程度吟味され選ばれたような感じさえしてきた
これはひょっとしてセードのヤツがある程度搾り込んだんじゃないか?
そう考えたところである嫌な考えが浮かんだ……セルロイド=ヴォイ=アーベンベルグ。姉上に仕えていたがかなり優秀でオレが幼い時から知っていたがどうも姉上に甘いところがあった気がする……
もしだ…もし姉上がセードに『お願い、やってくれないかな?』なんて言おうものならセードは果たしてどうするのだろ…
そう考えたところでオレの中の姉上のイメージが一気に崩れ、そして
「……あのバカ姉、とうとうすべてが嫌になって押し付けたな………」
なんだか事実を知って落胆してしまった……
「くそっ!? やってられっか!!!!」
コンコン…
扉を叩き部屋に入るセード
「陛下。残りの書類なんです――――」
大量の書類を抱え、なかにいるであろう主人に呼び掛けたのだがそこには誰もおらず動きを止めるセード。しかし慌てた様子はなくただいないことを確認した
黙々と廊下を歩くセード。しかし口は緩み笑み浮かべていて真っ黒なオーラを出し少しうつむいているせいか表情がよくみえない
「フフフ……そうですか……」
すると1人のメイドがセードの声をかけた
「あっ、セルロイ――――ひっ!!!!!
しかしセードに近づきその表情をうかがった瞬間飛び退いて驚くメイド。そんな態度に気にすることなくセードは歩き続けた
「フフフ……ご姉弟揃って……フフフ…しかし……エレンならともかく……ジル。あなたは逃がしませんよ」
ただその瞳はこの上なくギラついていた……
魔王国。首都サービゲル
魔王国の首都だけあって賑わっていた。それはグーレスム地方は領土が狭く、そのため隣のアーフェルミ王国は意外に近いせいか多くの人族も魔王国に隠れて来ていたからだ
この世界の魔族と人族はそれほど見た目が変わらず、むしろ魔物に近い姿をした者の方が少ないくらいだった。しかし魔族と人族には明確な違いがあった
それはケモノの耳やしっぽ、羽や角など一部が違っていたのだ。また魔族の中には人族そのものの姿をした者もいた。だがそういった者は皆、真っ赤な、それこそ血の色のような瞳をしていたのだった
そのためか人族がちょっとファッションかなにかで付け耳やしっぽなどをすれば一般の魔族には判断が出来なかったのである
ならなぜオレは人族がそれなりにいると知り得たのか? 答えは魔力感知を使っていたからである。ある程度の上級魔族は魔力感知が使えそれにより魔族と人族が区別出来るのである
しかし身分の高い魔族はそうそうこんな城下町に来ないし、下位の魔族は人族がいることにそうそう気がつかないのだった
そんな魔族と人族が入り交じった街をオレはフラフラと目的もなく歩いていた
戴冠式後は仕事で缶詰状態だったのでこれが魔王としてのはじめての外出。なのでオレはとてもラフな格好で外出することにしたのだが、その姿はどこからどうみてもただの人族。オレはただ目が真っ赤なだけで魔族らしい姿をしていなかったのだ
先程言ったがここは魔族の国。人族いることはある意味揉め事のタネになる。なので魔王になる前はそれなりの格好を身にまとっていると魔族にキチンと見られ問題がなかった。しかし今はそんな格好するときっと騒ぎになってしまう
つまりラフな格好だと人族がいると騒がれ、キチンとした格好だと魔王がいると騒ぎになり、どちらの格好をしても騒ぎになってしまうがおそらく人族の姿の方が騒ぎになったときそれほど大騒ぎならないだろうと考え、現在にいたる……
「きゃぁぁぁ!? ジークリフ様よーー!!!」
「あぁぁぁ!!ジークリフ様ーーー!!!」
「どうしましょ!! 私、もう!!」
やべっ!!! バレた!!!!
いくら人族の格好をしていても見るヤツが見ればすぐにバレる。まさかそれを実感する日が来るとは夢にも思わずゆっくりと振り向いた
「ジークリフ様~~」
「素敵過ぎます!!!」
「お会いしたいです~~」
………オレ…ここにいるんですけど???
女性陣が騒いでいた。ポスターを見て
そして遠目にオレもそのポスターを見てなんだか嫌な予感してなんとなく女性に近づいてみると
「あらやだっ!! 人族がいるわ」
「ホント!!」
「ねぇねぇ、あっちにいきましょ!!」
オレが近づくと女性は慌ててどこかに行ってしまい、ポツンと取り残されてしまい改めてポスターを見たのだが……
だれ?? これ???
よくある話だ。理想と現実は違う。誰かの肖像画、本人に会うとまるで違う。肖像画など所詮《美化された絵》。しかしだ。オレの場合は違った
美化120%つーより、禍々しさ120%って感じだな、おい……
そう、オレの肖像画は悪意しか感じないほど悪人顔でまさしく魔王といった感じで描かれおぞましささえ感じる代物だったのだ
……これだったらいつも通りの格好してもバレなくね?
なんだかどっと疲れちまったな……
自分の過剰な自意識になんとなく恥ずかしくなりオレは慌ててその場を離れることにした。そのあとも特に騒がれることなく街を散策して回った
魔王城から続く大通り、誰もが目につく場所でそれはおきていた……
「おい、なんでお前がいる」
「殺されても文句は言えねーよな」
「けっ!! クソがっ!!!」
3人の魔族が1人の人物を囲い脅していた。しかし誰しもがそれを見てみぬふり。それどころか悪いのは囲まれた人物だ、と言いたげな雰囲気さえ出ていたのだった
なんだ一体?
ふとオレが見てみると囲まれた人物は顔はよく見えなかったが服装やら雰囲気とかから女性のような気がした
「あ…あの…えっと……」
震える声でなにかを言おうとするが怯えてうまく声がでない感じで、それどころか体も震えているような気さえしてきた。そんな姿を見たら……
「おい!? あんたら、なにしてんだ!?」
オレが声をかけると囲っていた男達が一斉にこちらを見て
「けっ、ここにも人族がいやがった」
「もういい。ぶっ殺しちまおうか」
「死ねや!!」
あっ、こいつら魔力感知が出来ないんだ……
どうやら囲っていた男達は下位の魔族だっらしくオレの事を姿のみで人族だと判断して標的を女性からオレにへと変え、苛立ち気味に近づいてきた
そしてチラッと女性を見るとどうやらその女性は人族のようで、人族がいたことが男達を腹立たせ女性に絡んだようで、さらにオレに邪魔されたことで我慢の限界がきたみたいだった
そして……
「おらぁぁぁぁ!!」
目の前まで来るとその内の1人がなんの躊躇もなく突然腕を振りかぶりオレに殴りかかった
そしてオレは
それを
「グハっ!!!」
まともに喰らった
殴られ吹き飛ばされた。しかし何事もなかったようにオレは立ち上がった
「へへ、意外に丈夫だな」
ヘラヘラ笑う男達
そしてその後オレは殴られ続けた。殴られ倒され地面に寝転がされ足で蹴られ、まんまリンチを受けた。しかしは反撃しない
そんな姿にたまらず泣き出した女性
「だ…だれか……だれか!……だれか助けてーーーーー!!!!!」
しかしその叫びに誰も反応しなかった。そのあとも女性は叫び続けたが誰1人助けにこず、それどころかはた迷惑そうにしている感じさえしたのだった
どれくらい殴られ蹴られただろう。男達の動きがとまり見下していた
「ヒーロー気取りがとんだ様だな!!」
吐き捨てるように1人の男が言っていた。すると突如、上空から飛来する人物がいた。背中に羽を生やし、優雅に着地するとすぐさま羽はどこかに消えた
「ふ~やっと見つけましたよ」
心底呆れた口調だった
「なんだてめー!!文句でもあんのか!!!」
1人がすぐさま吠えた。しかし別の男が気がついた
「ちょっ!!待て!!」
「んんっ!! なんだよ?」
「あいつは……いや、あのお方は、セ、セルロイド様だ!!」
「なっ!?」
そう、上空から飛来したのはセードだった。前魔王からの幹部、言わば魔王国ナンバー2の事を知らない方がおかしいのだ。突如現れたセードに困惑する男達。だがセードは1拍おくといきなり男達に突っ込んだ
そして真ん中の男を殴りあげ上空に吹っ飛ばす。続けて回し蹴りで右の男を蹴り飛ばし、着地と同時に残った男に突っ込みながら殴り飛ばした。それは一瞬の出来事で先程まで泣いていた女性は目を見開き固まっていた
男達を倒したセードは姿勢ただし、服のホコリを払いながら身だしなみ整えるとオレを見下ろすとスタスタと女性の方へ歩いていき手を差し出した
「お怪我はありませんか? お嬢さん」
差し出された手を見て顔を見る女性。しかしハッと気がつくと這うように駆け出し転けそうになりながらオレに近づいてきた
「だ、大丈夫ですか!!!」
が
「平気」
ムクッと何事もなかったようにオレは起き上がった
「で、でも…」
「大丈夫だって、障壁張ってたから。ほらっ」
オレはケガどころか擦り傷1つない事を見せて女性を安心させてあげる事にした。そしてオレが無事だったことに安堵したのか次第に涙目になりそして
「よかった…本当に……ヒック……ヒック……うえ~~ん」
「ああ、ご、ごめん」
急に泣き出してむしろこちらが驚きとっさに謝ってしまった。そのまましばらくなき続ける女性。ある程度泣いたところで落ち着いたのか涙を拭き泣き止んだ
「すみません。助けて頂いたのにお礼も言わず……」
そして改めて女性と顔を合わせたところでオレは……
そっぽを向いた
はーーーー!!!ちょっっ!!!やばっ!!!!
女性はめちゃめちゃ可愛かった……
正直顔を見ることが出来なかった。心臓なんかバクバクいってどうにかなりそうだった
「あ、あのー?」
「ちょっ!! ちょっとまって!!!!」
女性が不思議に思い声をかけたがオレはそれを手で制止しながら深呼吸を何度もして気持ちを落ち着かせた。何度か深呼吸をして落ち着いたところで改めて女性を見ることにしたのだが
「あはは、ご、ごめん。なんかね~」
「あ、いえ……えっ!? あっ!? いえ!? その……」
すると今度は女性の方が挙動不振になりとうとう顔を赤くするとうつむきそのまま固まってしまった
「と、取り敢えずは立てる?」
「(コクリ)」
女性は何もしゃべらずただ首をたてに振っただけだった。そしてオレが先に立ち上がると女性に手を差し出した。すると女性は震える手で掴んできてそのまま立ち上がらしてあげた
「あ~もしかしてどっか痛むとか?」
「(フルフル)」
立ち上がらしてもうつむいたままの女性に声をかけると首を振って応えてくれた。どうしたものかと考えていると
「どなたかとご一緒ですか? こんなところに人族が1人でいると危険ですよ」
いつの間にか側に来ていたセードが声をかけた
「あ……その~、おとも……いえ……一緒にきた人なら、います」
セードに対して上目遣いで答える女性
「つーと、はぐれちゃったってこと?」
「あ、はいいぃぃぃぃぃ」
セードから目線をオレに移しながら答えたのだが、オレの顔を見ると急に声のトーンが変わり、そのまま視線は定まらずキョロキョロあちこち見ていた
「そうですか…それならもしよろしければご一緒にきた人を探すのを手伝いましょうか? 先程言った通り1人では危険ですので」
「おっ、それならオレも手伝うよ」
「へい……ジル様は屋敷に戻って仕事をしてください」
セード……視線が怖い………
セードの、お前はさっさと仕事をしろ!?と言わんばかりの視線にオレは驚いた。そして女性は相変わらず挙動不審だったがはじめのころよりはマシ、といった感じだった
「あっ……でも……」
「私は構いませんよ」
「それ……なら……」
どうやらセードの提案にのり人探しをすることが決まったようだ
「では、ジル様。私はこのお嬢さんを手助けをしてから屋敷に戻りますから。くれぐれも!? お仕事を怠らないようお願いします」
「だーーーわかったよ!?」
「では、お嬢さん。参りましょうか」
セードが女性を誘導するようあるきだしたのだが
「あっ!? た、助けていただきありがとうございました!?」
深々と頭を下げお礼を述べる女性。本当に感謝しているのか顔をあげると恥ずかしそうな笑顔だった。そしてそのまま振り向く事なく行ってしまった
……マジ……可愛かった………
オレは呆然とした感じで見送ったがなんだかやる気が出て仕事に戻る事にした。なんだか足取り軽く歩いていたのだが……
オレは気づいていけない事に気づいてしまった
「名前聞いてねーーーーーーーー!!!!!!!」
天を仰ぐようにオレは吠えた………
―――――――――――――――
「姫様!?」
「マーリ!!」
セードと歩く女性に声をかけて駆け寄ってくる女騎士がいた。それに対して女性は喜んで応えた
「姫様。一体どこに…」
「すみません、マーリ。ついついはしゃいでしまって……」
「それは良いのです。それよりお怪我とかは……」
「大丈夫ですよ」
マーリが心配しているのをよそに姫様は自分は大丈夫だと告げ、マーリは安堵していた。そんな2人に近づくセード
「どうやらお連れ様は見つかったようですね」
「あっ、はい。ありがとうございました」
「姫様。こちらの方は?」
「え~と、私を助けてくれたかたで…………あーーーーーー!!!!!」
マーリに事情を説明しているところであることに気がついた姫様。マーリは怪訝そうにセードを見たが特に怪しい感じはなく改めて姫様を見た
「姫様。どうかなさいましたか」
「あのですね!! 私を!!……………いえ、何でもありません」
急におとなしくなった姫様。それに対してセードが
「ふむ、では改めて私は失礼させてもらいます」
「どうやら姫様がお世話になったようで」
「いえいえ、それでは」
マーリが挨拶をすると立ち去るセード。そして落ち込んだままの姫様
「姫様、一体何が」
「いえ…本当に……何でもないです」
マーリは確かに何かあったことは気がついたがあえて言及する事なく姫様を誘導するように歩き出した。そしてそれに無言でうつむき暗い表情で続く姫様
(……今さらあの御方の名前知ってどうするんです。イレーナ。あなたはここに何をしに来たか忘れたのですか? もう後戻りなど許されないんですから…覚悟ならとうの昔に決めたんじゃないんですか?)
姫様は歩きながら自問自答をしていた。そして不意にほほを涙が伝った
(神様。あなたはなんて残酷なことをするんですか? 覚悟を決めたのに私とあの御方を引き合わせるなんて……いえ、これは私に対する罰なんでしょう……あなたを裏切ろうとする私に対しての……)
うつむいたまま涙を流し
そして
「さようなら……私の英雄さん……」
ポツリと姫様はつぶやいた