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短編詩集Ⅱ

春眠暁を覚えず【春の詩企画】

作者: 若松ユウ

ごきげんよう


私の名前は

カイドウミキ

窓際の最後列は

格好の陽だまりだ


うららかな春の日に

開け放たれた窓からは

新入生の元気な掛け声と

青い草花の香りが舞い込む


教壇に立っている先生は

定年間際の世界史教諭

黒板に並ぶ白文字は

眠気を誘う呪文だ


うつらうつらと

次第に意識が

あやふやで

不明瞭に


ZZZ

zzz


いけない

またしても

ノートの上に

ナスカの地上絵


誰も見てないね?

コッソリ(よだれ)をぬぐい

シャーペンを走らせる

黒文字が一単語だけ増加


夢から覚めてもまだ夢の中

そんな漢文を前に習った

ような気がするけれど

それも夢だったかな


だんだん(まぶた)が重く

舟を漕ぐ脳内に

アルファ波が

大量に発生


お休みなさい

本作は「春の詩企画」参加作品です。

企画の概要については下記URLをご覧ください。

https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/1423845/blogkey/2230859/(志茂塚ゆり様の活動報告)

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― 新着の感想 ―
[良い点] 企画ご参加ありがとうございます。 詩全体がアルファ波の波形っぽくなってますね! そうそう、春の授業って格別に眠たかったです・・・ 「ごきげんよう」で始まり、「お休みなさい」で終わるのも…
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