簡易表示されたサイバースペースにて
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ゆっくり特論 @jyouhou_syusyu https://twitter.com/jyouhou_syusyu/status/782821308723716096
誰もログインしなくなったサイバースペースで、動いていない誰かのアバターに『Halo!』と言って回るNPCの話を思いついたので、誰か書いてください
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書きます。
『Halo』
色がゼロに落ちた背景と、緑の線で書かれた光景のなか。球体と直方体で簡易表示された、動いていないアバターの一体一体に声をかけて回る人影がある。
『Halo……』
石像のように並び立つ物言わぬカタチの列を、人影は進む。次のアバターへ移り、声と同時に空間に立ち上がるメニュー画面には、変わらずNo Signal. の文字。
『Halo!』
強く発した声も、部屋に響くことなく消えていく。
『……そもそもなんで私、まだ稼働してるんですか』
がっくりと肩を落とす――簡易モデルのそれは腕の付け根にすぎないので落とす肩がない――代わりにずれていない帽子を手でなおして、聞く人もいない呟きをひとつ。NPC、メディの日課は、このようなものである。