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丸い世界と猫と法則  作者: ぐぐるん@(`・∀・´)
3/3

現在のこと


『嵯峨、起きたら?』

『う〜ん...もーちょい...。』

嵐汰ランタは、寮で一番大きな部屋の大きなベットで寝返りをうつ。

そんな嵐汰を呆れた目で見ているのは、同じクラスの花坂桃李(ハナサカ トウキ)だ。

嵐汰のルームメイトで、嵐汰の世話役でもある。

『おっはよーーー!♪』

『ほら、起きた方がいいぞ。』

『...。』

ベッドルームのドアを蹴って、ぶち壊して入って来たのは、同じクラスの頓所無(トミドコロ ノン)だ。テンションが高く、寝起きの嵐汰には眩しすぎる。そして、耳障りだ。目障りだ。どっかへ消えてもらいたい。そんな嵐汰の気持ちが伝わったのか、桃李が、無の首にかかと落としをくらわせ、その場にひれ伏せさせた。

『嵯峨、起きたか?』

『ああ、起きた。』

嵐汰はあくびをして、伸びをするとベットから降りて洗面所へ向かう。無は放置。

洗面所につくと、顔を洗った。鏡に、ドアの隙間からこちらを除く不審な人物...いや、無が写るが、放置。

歯を磨き、着替えを済ますと桃李が

『行くか。』

と嵐汰の頭をポンと叩いた。


部屋の外へ出ると朝の光が廊下の窓から注がれる。

眩しさで目を細める。

『桃李ー...ちょっとトイレ。』

『朝礼始まるからダメだろ。』

『いや、漏れる。』

『じゃあ、漏れろ。』

そう言うと、桃李は嵐汰のえりを掴んで廊下を引きずって行く。だが、そんなことをしても嵐汰は簡単に逃げられる。...スペックを持っているからだ。


─────嵐汰が今通っている、この学校は『並行高等学校』、通称『パラレルワールド管理局』と呼ばれる学校だ。

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