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極東戦記  作者: ATD-X
4.日韓戦争編
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第五十五話「しかし、救出活動は続く」

明日から夏休みだけど就職関係で忙しいATD-Xです。

スランプ気味でネタが思いつかない。


第五十五話どうぞ

7月1日

午前十時四十二分

内閣

<霧本雄一郎内閣官房長官>


「そうか、アメリカから救援部隊が派遣されるのか」


「はい。他にEU各国、オーストラリア、中国、ロシア、ブラジルからも救援部隊を派遣するという事です」




 外務省からの報告を吉月から聞きながらため息をつく。

昨日の韓国海軍の攻撃直後に起きた東海地方の地震のせいで第三護衛隊群は撤退する羽目になり、たかなみが撃沈された。最も向こうの方もだいぶ艦艇が撃沈され、大破艦なども多く、IMIJから届いた推測だと無理をしても最低でも一年かかるらしい。



「そうか。自衛軍の方はどうだ?」


「空自は原発上空を偵察。陸自は現地で救助。海自は支援物資を艦艇で運搬中。まもなく現地に到着するそうです。救助活動の方は横須賀市は滞りなく進んでおります。しかし、東海地方は・・・」


「分かった」



 報告を聞きながら書類をまとめた。ちなみに、津波が到達した地域で被害が大きいのは東海地方沿岸部全域、関東地方千葉県館山市、神奈川県鎌倉市と横須賀市。三重県沿岸部と和歌山県東牟婁郡沿岸。愛知県渥美半島沿岸部。内陸部では山梨県南部で地震の影響により土砂崩れが発生し各所が寸断。愛知県でも動揺のことが起きている。



「とりあえず、報道のプレスはこれでいいだろう。由月記者会見はいつだ」


「えぇっと……十二時四十二分。ちょうど二時間後ですね。」


「そうか。」



 そう返し、俺は今朝から座りっぱなしの背中をバキバキと伸ばした






同時刻

陸上自衛軍

鎌倉市

<町田耕哉>


 古今東西。災害による生存者捜索は災害が起きた当日だけで終わるものじゃない。災害で倒壊家屋などから72時間以内までなら生存率は高くまたそれが過ぎても17日間も生存している例もある。東海地方も同じだが生存者は絶対にいる。

そして、今この場でも何かの声が僅かに聞こえてきた。


「おぉい!生存者がいるぞ!」


 シャベルを使い瓦礫を取り除いていると、だんだんとであるが、その音が聞こえてきた。


「今助けます!、頑張って下さい」


 シャベルから素手に切り替えて瓦礫を撤去する。途中で山崎たちが着たので共同でこれをどける。


「いっせーのーせで行くぞ!。」


「「「いっせーのーせ!」」」



 大きな瓦礫を一気に持ち上げる。すると中から猫が飛び出た。


「猫!?」


「中に人がいるかもしれない!。中に誰かいるか?」


「いました!。まずい、すぐに救護班を!」



 瓦礫の中には渋滞の人間がいた。猫が渋滞の人間に寄り添っている。おそらくは飼い主だろう。

山崎が猫を撫でようと近づいた。


「よしよし。もう大丈夫――いてっ」


 警戒と言うか、興奮している猫は山崎の手を引っ掻きフカーッ!と威嚇している。


「こりゃこのまま運んだほうがいいな。」


 救護班の隊員がそういい猫後と生存者の体を短歌に載せ、高機動車の方へと運んでいった。


「山崎。大丈夫か?」


「なんともないが…あの猫め」


「仕方ないさ。こんなことが起きた挙句大好きなご主人様があんなことになっているんだからな。さて、作業続行だ。」


 そう言って、班を他の場所へと移動させた。俺も作業に戻り生存者を探すため、瓦礫をどかす作業に戻る。

今朝銃器が現場に到着したらしく、昼頃から重機による瓦礫の撤去が始まるらしい。

ともわれ、重機が投入されるまでに出来るだけ多くの人を地面から救出しなければならない。


「よし。」


おれは、瓦礫を掘り始めた



同時刻

瀬戸内海大字斎島沖

海上自衛軍

<清水良太二等海曹>



 あの海戦から一日。俺たちは災害派遣のために、港へ旗艦後、すぐに物資を詰め込み経の明け方出航し被災地を目指した。

現在、俺たちは瀬戸内海にいる。


「まきなみ、大丈夫かな?」


 不意に巻波がそう言った。まきなみはあの戦いからどこか……そう。ため息を多くついたり凡ミスが多くなった。

自分の姉を助けられなかったことが尾を引いているのだろう。



「まい達が励ましているらしいが…なんともいえないな。」



 そう言いながら俺は海へと視線を向ける。瀬戸内海周辺にも津波があったから何らかの漂流物はあるかもしれない



「とりあえず、今は待つことしか出来ないだろうな」


「うん。でももし漂流している人がいたら救助しないとね」



 そう言いながら巻波は双眼鏡で海面を見回す。所々に瓦礫が見え始めた。生存者の影も形も今のところいない。

俺も黙って双眼鏡をで海面見る。結果は何もなし。



「原発って大丈夫なのかな?」


 巻波がそんなことをもらした.

3.11の時に当時の海上自衛隊は福島の原発から流れ出た放射線の影響で満足に救出活動ができなかったという過去があった。今回も同じ状況だったら非常に厄介だっただろう。


「大丈夫だろ。そういう報告や命令とかも受けていないし。」


「だよね。流石にあの時と同じミスをしてたらヤバイだろうし……」



 3.11の教訓がここで生きているんだろうな。現時点では原発からの放射能漏れもない。

巻波の言葉を聞きながら双眼鏡で辺りを見回す。



「これから忙しくなるな」



そう呟きながら水平線を見つめた。

このままじゃ今年度中に終わりそうにないので

この小説もいよいよ…更新速度がにくい。


それでは次回にご期待ください


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