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極東戦記  作者: ATD-X
4.日韓戦争編
64/66

第五十三話「たかなみ撃沈」

ワタシハ ナニカ サルソウダ

ATD-Xです。ゲスト?。もう空自しかない。鷲田君。いらっしゃ~い


「おい。どうした?。何かあったのか?」


中間テストです。


「…勉強しているか?」


昨日一時間ほど。


「やれ。今すぐやれ。さぁ、やれ」


分かってます。それにしても今回は・・・長すぎたか少し不安です。


「それを決めるのは主観も重要だが客観的な視点も重要だぞ」


そうですね。あと、今回は戦死――――もとい艦魂の沈没を描写しますから不安です。


「前もやっていたんじゃ?(第三十二話参照)」


あれは陸戦の混乱の中での出来事でアレですんでいますが今回は事情が違いますし。


「そうか。」


そうなんです。

それでは第五十三話。どうぞ

十五時四十六分

日本海 第二護衛隊群


<たかなみ>


「ちっ・・・まいったな」



おおなみに巻いてもらった包帯を抑えながら、89式小銃を構える。包帯を巻かれたところが地味に痛い。

ほんとに、どこのどいつだ。

韓国の兵器は不良品ばっかだって言ったのは。品質のいいものもあるじゃないか。

なまじ対艦ミサイルが玉石混交なせいで迎撃のシースパローやESSMを発射した後に落ちたりするから、対空ミサイルの消耗が激しい。

一応ミサイルを迎撃できているから無駄になっていないといえばいないが・・・


「そろそろ、弾薬を補給したいところだが・・・・・・」


網膜に映る情報を見ながら自分や艦隊の状況を確認する


「艦の状態はギリギリで航海できるレベル。弾薬はギリギリ。チャフやフレアももうそろそろ切れる。使える武装も限られている」



・・・本当にヤバイ。一応、ちょうかいたちと一緒に撤退はしているがそれでも弾薬は心もとない。

既に魚雷に被雷したせいで艦首付近のVLSと主砲は使えないし全速前進は出来ず全速後進で進んでいる。対艦誘導弾も全て使い果たし、対空誘導弾も残弾が付きかけている。幸い20mm砲弾とチャフはまだあるが。

第三護衛隊群がこちらに合流しようと向かっているとの連絡は受けているが、果たして間に合うかどうか・・・って


「今度は魚雷か!?」


ソナーで感知された魚雷音を元に網膜に魚雷を示すマークと潜水艦を示すマークが表示され耳で魚雷の推進音と、それに混じって潜水艦の推進音が聞こえる。しかし、操船も迎撃も自分の手段では出来ない艦魂は魚雷攻撃を受けた場合は祈ることしか出来ない。


「・・・回避成功っ!」


急旋回する艦体に身を任せながら潜水艦のある海面を見る。すでに僚艦からのアスロックがパラシュートを展開し魚雷を着水していた。

そのよううを見た後に東を向いて呟いた。


「早く来てくれよ。まきなみ」





十五時四十八分

第三護衛隊群


<まきなみ>


「艦首より1-9-0の方向に魚雷注水音。アスロック撃ち方用意」


艦橋の指示を聞きながら06式小銃てき弾を装着し発射する。発射されたてき弾は一瞬で遠くまで跳び見えなくなった。暫くすると敵潜水艦への命中が表示された。



「命中すれど、圧壊音は聞こえない・・・か」



表情を変えずに淡々と索敵を行う。戦争になるとこうも弾が命中し決着が着くのはあっけない。

自分がこの手で人や船を殺めているのにその実感がわかない。


「少し・・・怖いですね」


戦争が怖いわけじゃない。殺めた実感がわかないのが怖い。いつかこの官職になれてしまうと・・・・そのことを考えると体がこわばる。


「まきなみ?。なんか震えているけど?」


「巻波二曹」


その様子を見られていたのか、巻波二曹に声をかけられた。双眼鏡を手に持っているので恐らく警戒の任務についていたのでしょう。



「なんかこわばっていたけれど。」


「・・・不安なんです。人を殺めることに慣れてしまうかどうか。」


「・・・」



北方領土のときは音速対艦ミサイルの処理に手一杯で反撃が出来なかったために私が本格的にを撃沈したのはこれが始めてでです。



「・・・祈ればいいんじゃないかな?」


「え?」



祈る・・・ですか。



「月並みだけれど、よく戦争の後に慰霊祭とかやるでしょ?。そこで敵の冥福とかを祈ればといいと思う。後は自責の念に駆られ過ぎて自暴自棄にならないことかな。」


「私は・・・」



私はどうしたい?。謝りたい?、何も感じず生きたい?、死にたい?。どうすればいいのか分からない。



「別に今出せるものじゃないでしょ。ゆっくり決めるといいよ。それに、今は戦争の途中だよ?

その考えに機をとられて、撃沈されたりするのは・・・ね?」


「わかりました」



確かに、巻波二曹の言っている事も一理あります。ここで死ねば、永遠に公開する羽目になるかもしれませんしね。目を瞑って深呼吸。気持ちを切り替え敵歓待の方へ視線を向ける。



「ありがとうございます、巻波二曹。おかげで頭が冷えました」


「こういう時はお互い様でしょ?。じゃ、僕は見張りに戻るね」


笑いながらそう言って巻波二曹は自分の持ち場に戻りました・・・あれ?

今は戦闘中で持ち場を離れるなんてしてはいけないはずなのに何でこちらにいたのでしょう?






○●●




「ごめん清水。」


「まきなみの様子はどうだった?」


巻波が戻ってきた。何か嫌な予感がするといって、ちょっとまきなみのところへ行ってくるって言って見張りを投げ出す暴挙をやらかしやがった。



「うん。あのままだったら危なかったけど何とかなったよ」


「そうか。」


一体まきなみがどうしたって言うんだ?。非常に気になるが今聞くのは少し危険だ


「後で聞かせてもらうぞ・・・ん?」


「どうしたの?」



巻波から目を離し右斜め前の方角へ目を向けるとチラッと煙が見えた。



「いや、あそこから煙が・・・」


「え?」



艦橋の影に入って見えなくなったが、今のは間違いなく煙だったはず。



「巻波確かこの方向は何があったっけ」


「第二護衛隊群だね」


「・・・嫌な予感がする」


そう会話した俺たちは警戒した。何がおきてもいいように。




●○○




海上自衛軍

第二護衛隊群

<たかなみ>

十五時五十分


「これ以上は不味いな」


顔をしかめながら新たに出来た傷を見やる。最初の反撃から敵の攻撃が散発的になり気を抜いたせいか

先ほど、何波目かのミサイル攻撃を受けた際に艦首周辺で至近弾を喰らいその衝撃で艦首の隔壁にひびが入った。


「たかなみ。大丈夫か?」


「ほうしょう。これが大丈夫に見えるなら目を見てもらったほうがいいんじゃないか?」



ほうしょうからの通信に悪態を付きながら答える。何度もしつこいようだが、今回は完璧に油断した。

そして、私のせいで、艦隊の行動に支障が出ていることがくやしい。



「みんな。空自から連絡が来たんだけど、F-2とタイフーンが対艦ミサイルを発射したそうよ」


「戦果は?」


「敵が撤退を開始するほどの打撃を与えたわ。と言うか撤退しているわね」


「そうか」



ほうしょうからの報告を聞き、ため息をつく。少なくとも、アレだけ攻撃を喰らい散発的な攻撃にならざるをえないのに空時や航空隊の対艦ミサイルの飽和攻撃を喰らえばどんな国でも確実に撤退するだろう。


「これで一息つける…!?」


一息つこうとした矢先に、レーダーにミサイルの反応が出てくる。

またかと思いながら89式小銃を構える。と、ここで対空ミサイルの残弾がさっきの迎撃で無くなったことを思い出す。

機関砲をミサイルの方に向け、ミサイルの突入に備える。因みに武器を入れ替えることは出来ない。

艦魂の武装は生まれたときから決まっており、銃火器類はもちろん日本刀や弓矢。果ては火縄銃や無反動砲などを装備するものもいる。

武装によって攻撃力が変わるわけではなく、むしろ艦体の武装により攻撃力が左右される。

そのために、演習では火縄銃を持った艦魂に軽機関銃を装備した艦魂が負けるということが結構ある。

もっとも火縄銃の場合は装填作業をせずとも自動で弾丸が入っているというなぞの機能がついてはいるが。


「……三発撃ちもらしたか」


網膜に表示されるレーダーは三発のミサイルがSM-2やシースパローの盾を突破し、こちらに突撃しているのが見える。そのうちの二発がこちらに来るのを捕らえる。



「何でこっちに来る。ほうしょうやちょうかいを狙えばいいだろうに」


文句を言いながらも89式を乱射する。艦体からはチャフがばら撒かれ20mm高性能機関砲が弾幕を形成する。

20mm砲弾の弾幕がミサイルを覆い、チャフがミサイルのセンサーを惑わす。

そして、一発がチャフに惑わされ艦のはるか上に進路をとった後、エンジンを20mm砲弾がつらぬき爆散。

残りの一発は20mm砲弾を翼に受け、海面に激突し――――













――――水面下で艦体に激突した。


「がぁ!?」



直撃したと同時に艦首に深刻なダメージを受けたことを現すウィンドウがいっせいに表示される。

どうやら今の攻撃で艦首付近で爆発が置き、その衝撃で隔壁が破壊され海水が大量に流入したようだ。

しかも、今の攻撃で艦首は完全に破壊されVLS内部が露出し竜骨も損傷してしまった。もっと言うなら、一部の隔壁が破壊され、海水の流入が止まらなくなっている。


「ぐっ・・・なんという」


ミサイルの爆発の衝撃で倒れこむ。起き上がろうとしても体が言うことを利かない。


「たかなみさん。大丈夫ですか!?」


ほうしょうの声が聞こえる。



「・・・大丈夫どころじゃない。竜骨が損傷して艦首が完全に破壊された。浸水も止まる様子がない。」


「そんな・・・」


体を見れば右腕が消滅し赤い傷が見える。傷の中にはなにやら赤とは違う色のものも見える。

完璧に重傷だ。もう港に変えることは出来ないだろう。

耳に生き残ったスピーカーからの総員退艦命令が出される。そして、だんだんと体が冷たくなっていく。



「ちょうかい。私の乗員を頼む」


「・・・わかった。イージスの名を持つのにお前を守りきれなかった」


「なぁに。気にしていないさ。それと――――」


「「姉さん!」」



ちょうかいに妹達へ宛てたメッセージを送ろうとしたところで当の妹が現れた。

もっとも一人は通信だが。



「ごめん。・・・ごめんよぉ。」



おおなみが泣きながら抱きついていくる。まきなみは通信なので声しか聞こえないが、泣いているのが分かる。



「・・・たかなみ。妹達との会話が終わったら連絡してくれ」


「ありがとう。ちょうかい。」



ちょうかいは何も言わずに通信を切った。


「泣くな。お前達。」


「姉さん・・・」



不思議なことに艦魂と言う存在は見た目がどんなに損傷していても、喋ったりする事に支障はない。

流石に動作には支障が出るが



「言っておくが、お前達を攻めるつもりはさらさらない。この魚雷も運悪くあたっただけだし、ハープーンも私が完全に破壊できなかったせいだ。」


「でも――――」


「でもじゃない。いつまでも攻めるな。第一魚雷を探知できなかったのは艦隊全員。つまり私の責任でもある。前進できず、速く動けなかったのは当たり所が悪かったせい。つまりはここにも私が原因の一端を担っている。今この状況もミサイルを撃ったやつが悪いということだ。だからお前は悪くない。まきなみも単艦で行動すれば、飽和攻撃に陥った際に誰もカバーできなくなるから、艦隊行動にあわせて遅れるのは仕方ない」


「ごめん。ごめんね・・・」


「うぅ・・・ごめんなさい」


「おまえら・・・まぁ、そういうところは嫌いじゃないがな・・・」



おおなみを撫でながら苦笑する。全く私はいい妹を持ったもんだ。だが、ここは戦場。早く戻らないと不味いことになる。



「さて、そろそろ戻ったほうがいいだろう。まきなみ

も通信を切って作戦に専念しろ。」


「え?・・・でも・・・。」



おおなみが戸惑ったような声を出し、私を抱きしめる力が強くなる。全くこいつは・・・

私がいさめようと声を出す直前、まきなみが声を出した。


「・・・・・分かりました」


「まきなみ?」


「姉さん。今は戦闘中ですよ。くやしいですが、そろそろ戻らないと・・・」


「・・・分かったわ」



おおなみは私から離れていき、最後にこう言い残した。


「ありがとう・・・またいつか・・・」


「ああ。またな」



そう会話して、おおなみは自分の艦に戻った。残ったのは通信でつながっているまきなみだけだ



「姉さん。・・・その」


「まきなみ。これからはおおなみや他の妹達を励ましてやってくれ。日本うちらのなかで理知的だから、その頭脳で支えてやってくれ」


「わかりました。今までありがとうございました。」



この言葉を最後に、通信が切れた。通信の余韻に浸りたい欲求に浸ろうかと思ったが、ちょうかいへ通信するのを思い出しちょうかいへ通信回路を開く。と同時に、ほうしょうからも着たので三人で会話をする。



「たかなみ。姉妹との会話は終わったようだな」


「韓国軍はいいのか?」


「既にやつらは撤退を開始している。これ以上は戦闘は起きないだろう」



どうやら戦闘は無事に終わったようだ。



「ごめんなさい。力が及ばないばかりに」


「ほうしょう。気にするな」



どいつもこいつも自分の過失を気にしすぎる。本格的な損失がないのが原因だろうが、仲間の撃沈になれてほしくはないな


「因みに他の艦魂はみな任務に集中している。・・・全員お前を気にしているがな」


「任務に集中していればいいものを」


「仕方ないですよ。みんな、たかなみさんが助からないって聞いた時は、動揺していましたし」


ほうしょうがそう言った後、しばらく誰も何も言わない空気が流れる。



「もっとお前と喋りたかったんだがな」


「私も、色々教わりたかったです。」


「私もだ」



ため息をしながら空を見上げる。この空もそろそろ見納めと言うわけか。

心なしか、だんだんと司会が暗くなっていくような気がする



「・・・最後に一言、伝言を頼む」


「なに?」



ほうしょうが答えた。ちょうかいは・・・涙を堪えているようだ。嗚咽が聞こえる。


「私は中々いい艦生を送った。その要因は間違いなくお前達だと・・・」


「・・・わかったわ。旅の幸運を祈るわ」


「ありがとう」


そういい終わったと単にブツンッと通信が切れた。そして、本格的に視界が暗くなってくる。これが死ぬというのだろう。

感覚も徐々に薄れてきた。

昔の先人たちはこんな感覚と背中合わせで戦っていたのか。

そんな思考も視界と共に曖昧になっていく。

視界の海はドンドン近づいてくる。そして、海面に突入する。


(つめたい・・・)


冷たい海の感触は、不思議と身を任せたくなる。

そして、海に入った瞬間に強烈な眠気が私を襲う。満身創痍な私はその眠気に逆らえず、その意識を手放した。




●○○



こうして、一人の艦魂が海に散った。海上自衛軍の戦いはこれで一区切りを迎えた。しかし、本土の方ではいまだ地震の影響で瓦礫の生き埋めになったか、あるいは道路が寸断したところがある。余震の事も考えるに自衛軍の戦いはまだ終わらないだろう。

戦いはまだ続く

「それにしても、ついに損失艦が出たか」


えぇ。ぶっちゃけ、艦とはいえ本格的に死の瞬間を描写しますからね。苦労しました。


「自衛官としては複雑だ」


分かります。現実では絶対に起きてほしくないですね。交渉で解決すればいいんですが…無理だろうなぁ


「現実はそんなに甘くないか。」


えぇ。ほんとに、日本政府は今からやることがたくさんありますよ。

・・・ほんとにやることいっぱいでグロッキーになる。


「大丈夫か?」


大丈夫じゃない問題だ。ぶっちゃけ、本業はこっちなのに、二次創作に気をとられ…バイト探さないといけないのに……オゥ。


「そっちかよ。・・・とりあえず一旦離れてみたらどうだ?」


それが出来たら苦労はしません。多分、ちょくちょく執筆すると思います。


「おまえ…」


とりあえずさっさとこの戦争を終わらせたいです。


「とりあえず、無理はしないようにな。」


さて、ここで気晴らしに謎かけを一つ。


「…尾咲。機銃掃射準備を(ボソッ」


はい?


「いや、なんでもない。その心は?」


さいですか。それでは。

テストとかけまして外交とときます。


「その心は?」


どちらもチュウカンは苦労します。(ドヤッ


「最後のドヤ顔が・・・まぁ、いつものお前で少し安心した」


そうですか。それはよかった。


「・・・じゃあ俺はかえる」


はいはい。それでは・・・って何であんなに全力疾走を?

そして、ジェット機の轟音?これは…まさか、F-15?

まずい早く逃げなk――うわあぁぁぁぁ!?。


<これ以上は猟奇的描写が入るので閲覧不可>

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