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極東戦記  作者: ATD-X
4.日韓戦争編
63/66

第五十二話「台風の憂鬱と活躍」

とりあえず前後書きの駄弁りを復活させます。

ATD-Xと町田耕哉の提供でお送りします。


「・・・三ヶ月ぶりか。」


いやぁ、駄弁りをなくしたら更新が結構遅くなりましたから、じゃあ、復活させようと言うことになりました。


「なるほどな・・・」


それでは第二十五話。どうぞ

同日午後三時四十分

築城基地

タイフーンコクピット

<都筑つづき三等空尉>



タイフーンは中々いい戦闘機だ。加速性能は早いし旋回性能もF-Xの中では高い。それに空対空ミサイルを搭載した状態で超音速巡航が可能な点もいい。スクランブルにちょうどいい戦闘機といえよう。

アビオニクスも、第4.5世代機にしては優秀だ。対地、対艦、対空どの任務でもいい性能を発揮してくれる。双発機なのも安心できる。片方に被弾してももう一つのエンジンで飛べるだろうし。搭載する兵器も実戦経験があり信頼性に優れている。


が、所詮第4.5世代戦闘機。ステルス戦闘機相手だと、不安だ。それに、武装も日本独自のものがあまりつめない。つめる兵装はAIM-120、AIM-9、AAM-5、AGM-84,AGM-65,AGM-88HARM,JDAM,Mk52のみ。

この理由は上層部から漏れ聞こえる情報を統合するに、大規模な改造とライセンス生産を行えば、その技術がイギリスを解して第三国――――中国等に流出する恐れがあるから、やむを得ず、改造は最小限に抑えたらしい。

改造した箇所はレーダー出力の強化、TACOMの適応、ASM-1,AAM-5の運用能力追加。あとは、整備班に聞かないと分からない。


こんなことならF-35を導入しておけばよかったのにとつくづく思う。



管制コントロールよりハリケーン各機。離陸を許可する。ハリケーン1から離陸し高度3000mにて編隊を組め。以後の指示はAWACSからうけろ。』


「了解。」



退屈な待機時間が終わり、離陸許可が下りる。現在展開しているタイフーンは

隊長機から離陸する。


今回の機体の武装はAGM-84にAAM-5が六発ずつ。増槽が一つの航空阻止任務装備だ。

他にもF-2が航空阻止任務で出撃しようとしている。

護衛には第五航空団から203飛行隊のF-15。第八航空団からF-15とF-2がそれぞれ四機ずつ。さらに、電子線機のEF-15が2機派遣されている。


「ハリケーン4。離陸テイクオフ



フラップを下げ、ピッチを上げ、速度を上げる。景色が流れるのを感じながら操縦桿を引き離陸する。

指定された高度まで行くと、既に隊長機と二番機と三番機が編隊を組んでいた。

俺も徐々に編隊に速度を合わせ、合流する。これでフライトが完成した。

隊長がAWACSに編隊が完成したことをつげる。管制官がすぐさま海上自衛軍の支援を行えという司令がきた。護衛のF-15は後から来るそうだ。

こうして、俺はタイフーンJの初陣を飛ぶことになった。









『ピューマ、ハリケーン、スティングレイ、コメット、ライトニング各隊へ。こちらアスター。この空域を管制している。これより貴官らの誘導を開始する』



指定空域に到達して幾許かすると女性の声が聞こえてきた。現在俺たちは四機編隊四個のフライトで韓国軍の艦隊へ向かっている。別方面からは立ち直り始めた海自の哨戒機部隊や空自の戦闘機隊が対艦装備で飛び立っているらしい。それにしても、シベリアのアスターは男性だったのに管区が違うとAWACSの声も違うのだろうか?


『ピューマー3よりハリケーン4。タイフーンの乗り心地はどうだ?』


203から出てきたイーグルの三番機が聞いてきた。


「ハリケーン4よりピューマー3。スクランブルにはちょうどいい。スクランブルにはな」


『コメット2よりハリケーン各員。ハリケーン4はこういっているが、ほかはどう思っている?』



やはり、新型機への興味があるのかタイフーンについて聞いてくる。


『ハリケーン1。こいつでステルスに勝てる気がしない。将来が不安だ』


『ハリケーン2。同じマルチロールならステルスのF-35導入したほうがよかったと思う』


『ハリケーン3。改造し放題ならF-35にしたほうがよかったんじゃないだろうか?』



どうやら三人とも不平不満のようだ。そりゃ自分の命を預ける相棒が非ステルスでしかも次世代の主力となるステルス機に無力だったり、今後の情勢しだいでは陳腐化したりするなど聞けば不安になる.



『スティングレイ1よりハリケーン1。そんな問題だrz家の期待に載るって琴はまた捕虜になるって事か?』


『ハリケーン1。ほいほいと捕虜になって貯まるか。』



隊長は日シ事変でシベリアの捕虜になったことがある。終戦後に無事返されたが、ロシアの潜水艦の倉庫は寒いと愚痴っていた。

潜水艦に限らず、船の倉庫は寒いと思うが・・・


『コメット2よりスティングレイ2今回もP-1が対空ミサイルを撃ちまくると思いますか?』


『スティングレイ2よりコメット2。どうだろうな。』



無線で時間を潰しつつ、敵艦隊に向かって飛び続ける。暫くするとアスターから通信が来た。


「アスターより各機。方位347に敵機を確認。ピューマ隊は戦闘体制に入れ。コメットはそのまま護衛。ライトニング1はコメットの支援を行え。2はそのまま護衛しろ」



「「「了解」」」


5期のイーグルが編隊から離れ、敵機の方へ向かう。暫くしてレーダーを見ると刻々と近づく敵機にミサイルを放っている様子が映し出されいていた。



「そろそろ敵艦隊だ。スティングレイ。ハリケーン両隊は攻撃態勢に入れ。コメットは上空援護。ライトニング2はその支援を行え」


「「「了解」」」


編隊を崩しスティングレイ隊と共に低空飛行に移る。

AWACSとリンクしたレーダーには艦隊を表すマークがだんだん近づいてくるのが分かる。

操縦桿を握りながらじっと低空飛行を続ける。射程に入るまでずっとこの体制にいないといけないのはつらい。


「射程距離まであと少しか」


動かしたくなる衝動をじっと堪える。下手に高度を上げれば、それだけ敵のレーダーに捕捉されやすくなる。



低空で飛行すること幾ばくか。少なくとも五分以上はないと思う。そこでアスターから通信が入った。


「スティングレイ及びハリケーンへ。後20秒で射程だ。ミサイル発射用意を」


アスターが連絡を入れてきた。発射体制に入る。ハープーンの安全装置(セーフティ)を解除しいつでも発射できるように態勢を整える。

スティングレイも発射体制を整えているだろう。ハリケーンの装備しているハープーンは合計で二十四発

スティングレイは十六発。合計で四十発の対艦ミサイルが敵に殺到する事になる。もっと詳しく言うならスティングレイはASM-2とASM-1・・・最終誘導方式が赤外線画像方式とアクティブレーダー方式のミサイルを搭載している。最初にハリケーン隊はレーダー搭載のハープーン全弾で攻撃後離脱。スティングレイ隊はASM-2を搭載した二機だけが攻撃して離脱。最後にASM-1を搭載したF-2がダメ押しの攻撃を与え、離脱する。


迎撃するほうはかなり焦るだろう。別方面からはASM-3を搭載したP-1が向かっているのでそれを足したら大変なことになるだろう。


『射程距離まで五秒前、四、三、二、一、今』



『スティングレイ3、エンゲージ。FOX1』


『ハリケーン1、エンゲージ。FOX1』


『ハリケーン2、エンゲージ。FOX1』


『スティングレイ4、エンゲージ。FOX1』


『ハリケーン3、エンゲージ。FOX1』


スティングレイ隊が対艦ミサイルをバラバラと発射し始めた。俺もハープーンを全て発射する。


『ハリケーン4、エンゲージ。FOX1』



抱えていた対艦ミサイル六発が切り離されたことで機体が軽くなる。


『ハリケーン1よりハリケーン各機及びスティングレイ3、4。基地に帰還するぞ』


その返事に了解と返事をすると同時に機体を反転させて基地の方向へ向かう。

あとは護衛の戦闘機たちが敵の戦闘機を撃退していることを祈りながら基地に戻る。

のだが、コメット隊から連絡が入る。嫌な予感を感じながら無線を聞く。



『コメット2よりハリケーン1。F-15Kがそっちに向かったぞ!』


『こちらアスター。こちらでも確認した。ハリケーン隊、スティングレイ3,4.数はこっちが勝っているが油断はするな』


『『『了解』』』


レーダーには二機編隊の鉄器がこちらに接近しているのが分かる。システムを対空モードに切り替える。


「システムを対空モードに。全兵装ロック解除」


ディスプレイに了解の文字が表示され、ミサイルの安全装置セーフティが解除される。

レーダーが二機のF-15Kが射程内に入ったことを表示する


「ハリケーン4.エンゲージ」


スロットルを加速させ、敵に接近する。そして、F-15K一機にレーダー照射を浴びせる。しかし、敵はもうロックしたらしい。

コクピット内で警報が鳴り響いた。それがミサイル接近警報に変わるのに、そんなに時間はかからなかった。

しかし、ミサイル接近警報に切り替わった瞬間にこちらのロックが完了する。急いで、全弾を発射して回避行動に移る。

ミサイルは全部で二発。着弾まで二十四秒と四十秒。

スプリットSを行い、速度を得る。その後はフレアをばら撒きながらシザースを行う。体が軋む音を聞きながら腹時計でカウントダウンを行う。

5.4.3.2.1.今。

ミサイルの回避に成功する。

今度波及効果を行いながらエンジンの排気を絞りながらエアブレーキを展開しフレアをばら撒く。

そして、タイミングを計り機首上げを行い速度を落とす。ミサイルはオーバーシュート明々後日の方向に飛んでいった。


『ハリケーン1よりハリケーン4。ミサイルがそっちに跳んで行ったようだが、大丈夫か?』


『ハリケーン4より1へ。異常なし。ちゃっちゃと基地に帰還しましょう』




隊長からの無線にそう返し、俺たちは基地の方角へ機首を向けた。

「F-Xにタイフーンを選択した付けがここに回ってきたか」


かつて、タイフーンを押していたせいでこんなことに・・・一応調書も書きましたけどね。


「そういや、音声コマンドを使っていたが・・・」


F-18はどうだったか知りませんが、タイフーンとF-35は音声コマンドを使えたって話を聞いたことあるんです。


「はぁ~。ところで作者は今年で高校三年だろう?。進路は決まったのか?」


決まりましたけど、今言うのは・・・恥ずかしいというか・・・ねぇ?


「・・・技mコンにされても困るんだが」


まぁ、その話は後々お話します。それでは、次回にご期待ください。

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