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極東戦記  作者: ATD-X
4.日韓戦争編
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第五十話「最悪な状況」

ヒャッハー新年最初で、一ヶ月以内に投稿できたぜぇ!


第五十話どうぞー!

十二時五十五分

陸上自衛軍

大宮駐屯地

<町田耕哉二等陸曹>



「全員整列したな。現在の状況を説明する。」


地震が起きた直後、俺たちは倉庫の前で、

中隊長からの状況説明を、メモしながら聞いていた。現在の状況はシンプル。

渥美半島から南南東に約90Kmの沖合いでM8.3の地震が発生。東海地方沿岸部一帯は津波に襲われた。現在、被害状況を確認中だが、犠牲者はかなりの数に上ると予想されている。さらに津波はその威力を保ったまま紀伊半島頭部や東京、相模、駿河湾沿岸部に接近しているとのこと。この地震で原発にも影響が出ているらしく、中央即応集団のNBC部隊が出動準備を行っている。俺達も災害派遣準備を整え、いま、出動できる状態にある。

さらに、数分前に韓国軍と海上自衛軍が交戦状態に入り、この地震のおかげで出撃するはずだった航空部隊の出撃が不可能になった。交戦中だった部隊も帰還しようとしている。

この地震と韓国軍との戦闘の影響で、九州地方北部と中国地方と東海地方は非常に混乱している。

関東も被害にあい、現在周辺地域への救助活動を行い、一段落し次第東海地方へ向かう予定だ。



「いいか。一人でも多くの命を救うぞ!」


「「「「了解!」」」」









○●○









独島CIC

<朴中佐>


「妙だな」


「そうですね」



戦闘が始まって二十分。すでにわが軍と日本との間で、ミサイルの打ち合いがあったが、結果はわが艦隊は六隻ほどが撃沈されたのに対し、向こうは撃沈艦がゼロと言う状態だ。にもかかわらず、彼らは撤退を開始した。何が目的なのだろうか?



「敵は何か罠を張っているのでしょうか?」


「いや、それはないだろう。敵の発射したミサイルはほとんどわが艦に命中した。このまま行けば、わが艦隊は壊滅状態になるのだが・・・」


砲雷長と相談するも一向に日本の意図が読めない。司令はじっとモニターを見据えて何かを考えている。



「航空機と一緒になって、一気に畳み掛けるつもりでしょうか?」


別の士官がそう答える。確かにそうなれば、わが艦隊は全滅が確定となる。F-2、タイフーン、P-1、P-3Cの空対艦ミサイルと護衛艦からの艦対艦ミサイル。陸上から地対艦ミサイルの飽和攻撃に対抗するすべをわが軍は持っていない。



「倭奴め。いったい何を考えている?」


司令がそう呟く。電子音以外の音が一切しない沈黙がCICを覆う。


「いや、ここで問答していても仕方ない。攻撃を行え。わが軍の力を見せてやれ」


「了解」







○●○









海上自衛軍

第二護衛隊群

ちょうかいCIC



「方位0-9-9、距離十万よりミサイル二十四!。あいつら撃ちやがった!」



CICのオペレーターが叫ぶ。本来なら罰則を受けるが状況が状況なので注意を受けることはない。


「いつもどおりの手順で迎撃する。ECM傍受パシッブから発信アクティブへ!。SM-2スタンバイ」


砲雷長の声でV妨害電波が発信される。モニターに移るミサイルが次々と高度を下げ、一部が海面に落ち、一部が明後日の方向飛んでいった状況を表示している。


「リコメンドファイア。斉射サルボー、てー」


VLSからSM-2が飛び出し、対艦ミサイルの方へ向かう。その間にも砲雷長の支持でCICは反撃の準備を行う。



「SSM-1発射準備。目標は独島」


「SSM-1スタンバイ」


「新たな目標。本艦の190度、40マイル。」


「まだ来るか・・・SM-2の射程内に入り次第、SM-2を撃て。それまでECM照射を続けろ」



画面では発射されたSM-2が韓国軍のハープーンに近づき、そこから離れた場所からは新たに対艦ミサイルが発射されている。



「マークインターセプト。01から017 Kill《撃墜》。」


「第二波、トラックナンバー02から011撃墜。」


「SSM。リコメンドファイアー、サルボー、撃て。」






○●○





CICで機械的な闘争が続いている頃、

艦橋上では艦魂のちょうかいがM24対人狙撃銃の引き金を引いた。艦中央のSSMランチャーからSSM-1が発射される。網膜のレーダーに移る韓国軍の対艦ミサイルを忌々しく見る。



「やはり撃つか。三流は容赦がない」



表情を一切変えずに狙撃銃を構える。それと同時にVLSのハッチが開く。スコープで狙いを定め引き金を引く。弾丸が発射され、VLSからはSM-2が飛び出る。

僚艦のあしがらからもSM-2が飛び出ている。



「さて、艦首が大破して、すばやく行動できないたかなみがいる以上。攻撃は控えてもらいたいんだがな」



ちょうかいは新たなクリップを取り出して、M24狙撃銃に装填しながら呟いた。






○●○






同時刻

第3護衛隊群まきなみ



「韓国軍め。潜水艦で機雷をばら撒くとは・・・」



双眼鏡で周囲を見回しながらぼやく。第2護衛隊群が韓国からの攻撃を受け、航空機も本土で発生した地震の影響で着陸できなくなった民間機を受け入れているせいで発進できない以上、俺達が応援として駆けつけなければいけないわけだが、韓国軍の潜水艦の機雷で迂回する羽目になり進軍速度が遅くなっている。

韓国軍は自分の潜水艦が、機雷をばら撒けるということを極秘にし、この戦闘で始めて潜水艦の機雷戦能力を披露したわけだ。



「・・・第二護衛隊群は大丈夫かな?」


「さぁな。壊滅状態にはなっていないだろうが苦戦しているだろう。」



そう言いながら周囲を見回す。迂回を取ったとはいえ、このあたりに機雷がないとは言い切れない以上。甲板要員の俺たちがしっかりと見張らなければならない。

それにしても、前書きや後書きの会話を省くだけで

こんなにすいすいと投稿できるとは・・・


それでは、次回にご期待ください

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