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極東戦記  作者: ATD-X
3.帰ってきた日常編
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第四十八話「韓国艦艇の悲哀」

一ヶ月投稿を回避しようとしたのに・・・出来なかった。

もう、気力がない…。

と言うか試験が迫っているのに自分は何をしているのだろう。

5月3日

十八時五十分

釜山




誰もいない独島の予備会議室。その部屋の中で艦魂が集まっている。部屋の中はテーブルが並んでおり、テーブルの上には料理やお酒が並んでいる。



「では、われらが第四艦隊の旗艦独島の戦力充実化及び期待の新艦就任を祝って、かんぱ~い」


「かんぱ~い!」



イージス艦の世宗大王の音頭で始まったのは大韓民国海軍第四艦隊旗艦の独島の戦力充実化の達成と仁川級フリゲート艦二番艦光州の就任を祝う宴会だ。

さて、ここでリスンシンが言った第四艦隊について話そう。

第4艦隊とは前々から準備されて、2012年に発表。2015年に艦隊として活動を開始した艦隊である。

第5戦団と第7機動戦団に、潜水艦隊である第9戦団の第91潜水艦戦隊からなる艦隊で哨戒や強襲揚陸。ヘリコプターによる対地攻撃や対潜攻撃を行う大韓民国海軍が誇る機動艦隊である。



「いやぁ、就役から約十年。長い苦境だったわ~」



グビリと酒を飲みながら快活に笑う少女。彼女が強襲揚陸艦独島の艦魂である。

容姿はツインテールにフルフラットなスタイルの少女である。

そこにヘッドホンのようなものをしている一人の少女が近づいてきた。



「大変だったわね。私なんて漂流ごみにぶつかってソナーが壊れて未だに復旧していないのよ。酷いと思わない?」



彼女は世宗大王級駆逐艦三番艦の西厓柳成龍ソエ・ユ・ソンリョン。2012年にごみでソナーが壊れたイージス艦その人である。ヘッドホンの正体は耳を保護するための器具である。



「私は脚の調子が悪い」


「ブルータス。お前もか」


「あたしは感覚が鈍くなったような・・・」


「目の調子が最近悪い・・・」



西厓柳成龍の愚痴をきっかけにさまざまな艦魂が自分の不調を言い合い。そして笑う。



「はいはい。愚痴の言い合いもいいけど、新人の子がいるのよ」



駆逐艦王建の声で視線が新米フリゲート艦の光州に視線が集まる。



「ほ、本日を持ちまして第四艦隊に就任するフリゲート艦光州ですっ!

不束者ですがよろしくお願いします」



お辞儀をして辺りを見回す光州その顔は緊張した表情を浮かべている。

その表情を見た王建が笑いながら緊張しなくても大丈夫よ。と言って緊張を和らげる。



「不調はある?。うちに所属する艦は結構不調があるからね」



苦笑しながら言う王建に緊張しながら光州は答える。



「はっ、機関の調子がすこぶる悪いです!」


「ちょ!? それ不味いんじゃ!?」



とたんにあわて出す王建。それを尻目に独島はどこかに転移した。



「あの、独島准将はどこに行ったのですか?」


「こういうときのトラブルに詳しいあの人を呼びに行ったんだ」



李舜臣の艦魂が公衆の質問に答える。暫くすると宴会場の隅から男が出てきた。

年は四十の半ばくらいだろうか



「独島が呼んだのは俺だろう」


「あなたは?」



突然出てきた男に目線を向け、尋ねる光州に男はこう答えた。



「第四艦隊旗艦独島艦長。朴平男パクピョンナム中佐だ」


「か、艦長ですか!?」



光州があわてて敬礼する。それに返礼したあと、メモ帳とペンを取り出す。



「ああ。楽にしていいぞ。簡単な問診するから答えてくれ」


「は、はい」


そして、問診を行う。問診は数分で終わりメモを淡々と書いた後、朴は他にも以上のある奴はいないか尋ねる。すると周りにいた艦魂が朴に近づき、問診をさせる。朴は二、三十分で全員の問診を終わらせ、宴会に参加した。



「えっと、どうしてこういうことをなさるのですか?」



それぞれの艦魂が世間話やドンチャン騒ぎをする中光州は朴と話をしていた。



「元々僕の役職は整備関係でね。故障している部分が無いか細かくチェックし続けたらいつの間にか、この地位についてしまったんだよ。だから整備関係は結構詳しいんだ。それに長年の艦魂との付き合いで艦魂のどの部分が艦体のどこに影響しているかがわかるんだ」



そういいながらお酒をグラスに注ぐ朴。



「この国の軍は整備がずさんでね。僕の艦隊はいつも僕が尻拭いする羽目になっている。この艦だって僕がいなければ戦力化がもっと遅れたかもしれない。あぁ、君も飲みたまえよ」


「ありがとうございます」



朴は光州のグラスにお酒を注ぎながら続ける。


「この国の上層部は正面戦力ばかり重視して、後方支援を軽視している。この状態が続けばいずれ痛い目を見るかもね。」



なんとかならんもんかねぇ。とため息をつきながらお酒を飲む。

そんなことを話しながら光州と飲んでいると、朴の前が光り始め、独島が転移してきた。



「こんなに探していないなんて。・・・やっぱり人を多くして探したほうが、ってなんでいるのさ!?」



独島が朴を見つけて驚愕の声を上げる。その声に朴はこう答える。



「いや、ちょっと伝えることがあるから君を探したら新人の歓迎会をやるからよかったら来ませんか、って救難艇の子に誘われてね。暫く料理を堪能したら黄身に声をかけるつもりでいたら光州の機関の調子が悪いって聞いて問診を行嘔吐したら君が消えたんだ」



所謂入れ違いと言う奴だ。といって近く似合った鳥のから揚げを口に入れる。


「そんな入れ違いがあってたまるか!。と言うか、あんたは影薄すぎ。いるなら一声かけなさい!」


「そんなに影が薄いんですか?」


「そりゃそうよ。なにせ始めて艦魂と会話したのが艦魂会議の最中にこっそりと会議の行われている部屋に入ってじっと聞いていたみたい。そして、会議が終わって始めて艦魂が全員存在に気付いたのよ終わりまでずっといたのよ」


「え!?。そんなことがあったんですか?」



光州が驚きながら朴を見る。本来艦魂は自分の艦内でならどんなに影が薄くても普通に見つかるのだが、どういうことか、誰も彼の存在に気付かなかった。以後、幾多もの艦魂が自分の艦で彼を見つけることに挑戦するも未だに達成した人物はいない。



「って、そういえば、あんたあたしに用があったんじゃないの?」


「そういえばそうだったな。上がある決定をしたんでその報告をしにな。主な艦魂を集合させてくれ」


「分かったわ」



そう言って独島は第四艦隊の主力艦たちを呼びに行った。

朴はポケットからメモ帳を取り出して、ぺらぺらとページをめくり艦魂たちの到着を待つ。

暫くして独島が世宗大王たち主力艦の艦魂を連れてきた。



「連れてきたけど。上の決めたことって何?」


独島の質問に朴はメモの内容を見せながら答える。


「来月の終わりくらいに第四艦隊を独島周辺に派遣する事が決定した。詳しいことはまだ未定だが、万が一のことも考えてくれ」



この報告に独島たちの目が点になる。朴の言う万が一とは独島周辺に派遣されることから恐らく日本との交戦である。日本は近年GDPの3%を軍事費に充てて軍拡を開始し、去年にロシア軍の装備を使用していたシベリア共和国と戦闘し、それに勝利した。装備も世界で上から数えたほうが早いほど優秀だ。対して韓国は…装備、国力、人員からみて世界から見ても下から数えたほうが速いくらいの実力。戦えばかつ確立はゼロに等しい。



「上層部は何を考えているの? 数年前ならともかく、今の日本はすぐ撃ってくるわよ」


王建の疑問に朴はシンプルに答える。



「それは俺も同感だが・・・今の大統領の支持率が低迷していてな」


「わかった。皆まで言うな」



世宗大王が朴の答えを遮り米神をもむ。おどりゃ謀反起こしちゃるぞ。と不穏な声が聞こえてくる。



「謀反はダメよ。…とりあえず、明日になったら全員に伝えるわ」


「スマンな独島。それにしてもせっかくの酒の席を台無しにして悪いな」


「気にしなくていいわよ。明日は明日の風が吹くって言うしね。気にせずお酒を飲むわ」



それじゃ、解散。と独島は集合した世宗大王達に告げ、宴会の席に戻っていく。他の艦魂たちも宴会の席に戻っていった。



「…願わくば何も起きないことを祈る」



一人残った朴はそう呟き自らも宴会に参加した。

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