第三話「空自」
今回は航空自衛軍隊員の目線で書いてみました。
1月21日
AM7:00
航空自衛軍第九航空団、那覇基地食堂。
???「おい、鷲田。何のニュース見てんだ?。」
鷲田「お~、空守。おはよう。」
俺の名前は鷲田雄大。去年に航空教育隊を卒業したばかりの新人パイロットで階級は三等空尉。所属部隊は二〇四飛行隊、第二飛行小隊だ。
今俺に挨拶したのは同期の空守高士同じく三等空尉だ。所属部隊は二年前に移転してきた第八飛行隊の第一飛行小隊だ。
鷲田「あぁ、官房長官に就任したやつが若いなと思って。」
空守「ほんとだ。確かこいつニュースでやってた、霧本何とかじゃなかったっけ?。」
???「霧本雄一郎だ。」
そういってテレビを見ながら現れたのは俺が所属する部隊の隊長の高田功治一等空尉だ。
鷲田「あ、おはようございます、隊長。」
高田「あぁ、おはよう。
まぁ、こんな若いやつで大丈夫か少し不安だがまともな判断が出来るのを祈るしかないな。
後、そろそろ交代の時間だ。早く飯食ってさっさと行くぞ。それと空守。綾風がさっきお前を血相を変えて呼んでいたぞ。お前また何かしでかしたんじゃないのか?。」
隊長はニヤリと笑いながら言った。
綾風とは機付長(戦闘機の専属整備士みたいな職。ちなみにパイロットは自分の専用機を持っておらず毎日違う機体に搭乗している。パイロットとの関係を簡単にすると、機付長→「オーナー」、パイロット→「雇われ」である。自分の専用機を持ちたいと言うなら機付員を目指すと良い。)でむちゃくちゃ真面目な人で有名だ。ちなみにうちの隊長と知り合いらしい。
鷲田「了解。」
空守「うげぇ、マジかよ。カリカリしているから、〇そみそテ〇ニッ〇を投げ込んだだけなのに。あだっ!」
この空守と言う男はは普段からいたずらをするというとんでもない習性を持っている。
幼少の頃は神社に向けて爆竹を放り込んだとか。
鷲田「お前は少しは自重をしろ!。つかなんつう物を投げ込んでいるんだ!?。あぁ、隊長。」
高田「む、何だ?。」
鷲田「これが俺の部屋の前に落ちていたんですけど。」
そういって俺が取り出したのは隊長宛の飛行教導隊の勧誘通知だ。
高田「あぁ、それか。なくしたと思ったらそんな所に。ありがとな。」
鷲田「いえいえ。」
高田「おい交代の時間に遅刻するぞ!。」
鷲田「やばっ。おい、空守、急ぐぞ。」
空守「了解。」
こうしてまた一日が始まる。
今日も一日がんばりますかな。
次回は陸自にしようかなと思っています。
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