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極東戦記  作者: ATD-X
2.北方紛争編
34/66

第三十話「報告」

今回はよそうより早く出来たので投稿。

ゲストは鷲田三等空曹です。



鷲田「さて、俺はお前をぶっとばさなきゃならん。」


F-Xのことですね。分かります。


鷲田「話が早い。じゃあ早速。」


おっとその前に。


鷲田「?。」


第三十話「報告」。どうぞ。


鷲田「覚悟は出来たようだな。歯ァ食いしばれ!。」


ゴフゥ!?

八月十四日

午前六時一〇分

内閣

<霧本雄一郎官房長官>


三山「歯舞諸島は全島制圧に成功。国後、択捉両島の戦闘も落ち着いてきました。

鹵獲できた兵器も相当数あります。

ですが、シベリア軍の抵抗は続いていますので慎重に進まなければ大損害を被る可能性があります。

序盤の空戦や航空支援で撃墜されたパイロット達も無事に救出しました。

陸上自衛軍の犠牲者はおよそ約二百二十六名。負傷者は四百八名。シベリア軍の捕虜は六百名ほどです。

序盤の橋頭堡確保時の罠や内陸部に引き込まれてゲリラ攻撃を受けた死傷者が多いです。

以上が昨日行われた北方領土攻略作戦の報告です。」



スクリーンに映った映像が消え部屋が明るくなる。

なるほど、大勢は決したか。しかし、油断は出来ない。樺太、ウラジオストク、カムチャッカ半島の戦力が北方領土の奪還の準備がしていると言う情報が偵察衛星からもたらされた。

それに、北海道北部及び択捉、国後では散発的且つ強力なゲリラ活動が行われている。



浅尾「鹵獲兵器は本土に輸送しといてくれ。さて、問題はシベリアに残存している戦力だが・・・・」


ウィンストン「ここはさらに上陸作戦を実施したほうがよいのでは?・・・・。」



そう声を上げるのは在日米軍司令官のジョージ・ウィンストン中将。



霧本「おっしゃることは分かりますが、現在のでは三地点同時上陸作戦実施は不可能です。

シベリア軍の抵抗は激しく機甲化戦力も未だに残っているそうです。北海道北部のシベリア軍も同じです。」



そう、現在投入されている陸上兵力は三万五千人これに在日米軍を合わせると四万五千人だ。

内一万九千人が宗谷、上川、留萌、雄武町、西興部村、興部町に潜伏しているシベリア兵の掃討。三万六千人が北方領土に投入されている。

一応陸上兵力はそこから徴出できなくも無いが、それ以外にも問題はある。

上陸戦前後で艦船が不足している。それに艦船が足りたとしても未だ屈強に抵抗を続けるシベリア軍と戦う部隊から徴出した場合逆に一部を占領される可能性がある。それほどまでに抵抗は強い。

これは、特殊作戦群や特殊警備隊を使うしかないか。




平間「休息の終わっている特戦群や特殊警備隊。それに第一空挺団を投入して破壊工作を・・・・・・あわよくば、戦闘機を鹵獲できれば・・・・。」



え?。今とんでもないこと言いましたよこの人。戦闘機を鹵獲?。・・・・・・出来なくは無さそうだな。



仲島「バカを言うな。戦闘機奪取はこの際置いとこう。第一空挺団は現在掃討戦に移行。

特殊作戦群と特殊警備隊は、いつでも出撃できるが数が少ない。それだけじゃとても三地点同時攻撃はできないじゃないか。」


平間「しかし、彼らは元々少数精鋭で特殊任務にあたることを想定した部隊。問題はない。」


仲島「だがその程度の兵力で出来るのか?。」



仲島国家公安委員長はかなり懐疑的に見ているようだ。まぁ、言うこともわからなくはないが。



「まぁ、落ち着いてください。破壊工作直後に航空自衛軍のF-2が連動して大規模な空襲を行うのはどうでしょう。」



そう声をかける文木ふみぎ航空幕僚長。まぁ、そうすれば陸上兵力が少なくても十分な効果は望めるが・・・・



霧本「防空網はどうする?。あれをどうにかしないと航空部隊は大損害を被るぞ。」


「そこは我々の工作で破壊するのです。」



俺の質問に答える浜塚はまつか陸上幕僚長



霧本「空軍基地はどうする?。」


浜塚「その点は問題ないでしょう。陸空合同演習時は陸自は空自基地に毎回潜入しています。それこそ、トラックにまぎれて潜入したり、変装して内部に入ったり。色々な経路から。」


実績を聞き納得する面々。陸自がすごいのか空時が弱いのか悩むところだろうが

とにかく作戦の概要が決定し最後のまとめに入ろうとしたところに・・・・。



浅尾「ところで戦闘機は鹵獲するのか?。」



浅尾さんの言葉でそのことを思い出す。



今泉「いや、戦闘機の鹵獲は不可能でしょう。」


平間「いえ、不可能ではありません。鹵獲のために空自パイロットを確保できれば。」


仲島「だが、現実的でないのは確かだ。」


矢部「空自の兵士は特戦群、第一空挺団と行動出来るのですか?。出来るなら鹵獲しても損はないかと。」



と、戦闘機のことで延々と議論する羽目になった。

結局戦闘機の鹵獲は救出部隊とともに現地に到着後、鹵獲した機体に乗って逃亡することになり

作戦内容は決定した。





同日

七時二十分

陸上自衛軍


<倉持心助一等陸曹>


朝食を食べていたら中隊長から命令あった。敵施設に打撃を与える作戦のために一度北海道に戻れとの事だ。そして現在チヌークで移動中だ。機内は俺のの所属している小隊の面々がそれぞれ喋ったりUNOをしたりして暇を潰している。



「にしても今度はどんな作戦になるのかねぇ。」



隣で俺の相棒兼分隊副隊長の岸田きしだ純一じゅんいち二等陸曹がハチヨン(84mm無反動砲)をいじりながら呟く。



倉持「大方、序盤のみ孤立無援の作戦だろう。」


空挺部隊はその任務の特性上、孤立無援になる状態が良くある。なので俺の言った言葉は大抵の任務に当てはまる。



岸田「そりゃいつものことだろ。パイロットさん。何か知ってるかい?。」


「確か、破壊工作をするって言う噂らしいが・・・ま、目的地に着けば分かるだろ。」



自分には関係ないとばかりに適当に答えているように聞こえるのは気のせいか?。

・・・・・まぁ、いい。俺たちは上からの命令をやるだけだ。

しゃべるのも飽きたのでここで仮眠をとることにした。起きる時には着いているだろう。



倉持「岸田。着いたら起こしてくれ。」


岸田「了解。なんならこれをうって一瞬で眠らせるぞ。」



そういってグスタフを叩く。因みにこいつがハチヨンでうつと言うときは2種類ある。

つとつだ。



倉持「んな事しなくてもすぐ眠れる。昨日の疲れが抜けきってないからな。」



そう岸田に言って目をつぶったらだんだん声があいまいになり意識を失った。

鷲田「で、F-Xが二転三転したのは何故だ?。」


最初は魔改造OK&経済的貢献度が大きいならEF-2000でいいんじゃね?。っていう気持ちでやったんだが、EF-2000じゃAESAレーダーが三機の中で一番小さいし、ライセンス生産で技術を向こうに公開しなきゃいけないし、そこから日本の技術が第三国、中国や韓国、北朝鮮に渡る可能性がある事に気づいてね。さらに、日本が参加しないとF-35の計画が中止になる可能性があると知ってね。

それに第五世代戦闘機と言うのも魅力的だし、電子機器もEF-2000より性能いいし。


「なるほど。だからF-35にしたと。F-18はどうした?。」


あれは性能的にアウト。航続距離短いし加速性能低いし、何より三機の中で性能が一番低い。整備生は高いけど。

まぁ、その後欧州に欧州機も当て馬じゃないことをアピールしたりやっぱり日本への経済的貢献度が一番高そうだし、ステルス云々を除いて性能が高いしなにより、一度決定したのを覆すのもアレだし結局元に戻した。まぁ、米の圧力に屈するっていう形でF-35の開発計画に参加させちゃったけど。


「おい、F-Xは決まったんだからF-35の参加は必要ないだろう。」


B型を採用してDDHに載せる予定。計画参加はかなり叩かれたと言う裏設定もあり。ついでに、現実でのF-XはF-35を薦めるよ。

理由は日本独自の改造をしても第三国への技術流出する可能性低いし、索敵やステルス面では圧倒的だし、ステルスの量産と言う経験がつめて国産機の生産時にその経験が役立つと思うから。

ステルスの技術移転、ライセンス生産、どの国よりも早く導入することを認めない限りF-35の導入はありえない。って言った後米政府に認められれば開発に参加、生産施設を日本において、日本導入に必要な試験が成功したら、そのまま導入。

の流れで導入できたらOK。戦闘機の導入数が増えれば最高。

単発は危ないと思うって言う人はF-2の事故を調べてみてくれ。エンジンが原因のやつは一つもないから。

まとめると、個人的には現時点でF-35がベスト。EF-2000はセカンドベストと言ったところかな。


鷲田「何で今次のF-Xはこんなことになったんだろうか・・・・。」


空自の中の人がF-22にこだわり過ぎた事と海自の防衛機密漏えいが原因だと思う。

さて、F-Xのことはここまで。それでは次回にご期待ください。




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