第二十七話「先制」
やっと出来た。今回のゲストは空自サイドの高田准空尉です。
高田「俺の出番はまだかあァァァ。。」
うおぉぉぉ!。揺らさないでください!。
ちょ、スタッフ止めて!。
――――――――――――――暫くお待ちください――――――――――――――
高田「で、俺の出番はいつ来るんだ?。」
シベリアとの戦争が終わってから出します。はい。
うぇ、ちょっと酔った。
高田「いや、このくらいやったほうがインパクトあるかと思ってな。」
やられる身にもなってください。
高田「スマン、スマン。」
それでは、第二十七話「先制」。どうぞ。
八月十三日
午前四時〇分
航空自衛軍
中標津町上空 約二万二千メートル
<都筑三等空尉>
E-767「空中管制機アスターより、各機へ。状況報告を行う。
現在輸送機隊は根室上空を通過し、歯舞諸島に空挺団、及び特戦群を輸送している。護衛の第三飛行隊、及び米軍機の異常は無いようだ。
また、択捉島に向かっている米艦隊、及び海上自衛軍の上陸艦隊も異常は無いそうだ。
順調に事が進んでいる。揚陸作戦が発動したら、陸上部隊の援護をしっかりやってくれ。
それと、ブリーフィングでも言ったがこの作戦は米軍との共同作戦となる。気を引き締めてかかれ。」
AWACSの報告を聞き終わった後、周囲を見回し花沢に通信を繋げる。
都筑「これは、すごいな。見た目は百機単位で出撃しているように見えるが・・・・」
花沢「錯覚じゃね?。ブリーフィングでも合計八十機って言ってたし。
それにしても、前に戦闘機が大量に出撃する事態はまずないって知り合いにいったんだが・・・・まさかほんとにあるとは。」
この光景を戦闘機好きが見たら興奮しそうだな。いや、誰でも絶対興奮する。現職の空自でもソワソワしているんだ。周囲には空自のF-4EJ改、F-2、F-15J、米軍のF/A-18E/F、F-16C、F-15C、A-10が確認できる。これはまさにエースコン○ット。つか、何で米軍機が居るんだ。
都筑「ペガサス4よりアスター。何でこの作戦に米軍が居るんだ?。」
アスター「それは、今回の作戦で有事になったら米軍は日本を見捨てないとアピール、
それか、上の要請に米軍が答えたかのどちらかと推定される」
花沢「なるほど。」
アスター「それとペガサス4、質問があるならもっと早く言え。」
都筑「ペガサス4、了解。」
今回のペガサス小隊の装備は以前の野付水道海戦(第十七話~第十九話参照)と違いJDAMを装備している。航空優勢の確保はF-15や米軍機に、航空阻止は対艦誘導弾や対艦ミサイルを装備した部隊に任せる。
「それにしても、夜明けでの作戦ってのは何だか燃えますね。」
「そうだな、多分来年ぐらいには「北方領土奪還の夜明け」見たいな題名でドラマ化するんじゃないか?。」
妙に緊張感が無い会話を聞きながら太陽の方角を見る。・・・・・目が眩んだ。
俺は何をしているんだ。自分に突っ込みを入れているとアスターから通信が入った。
アスター「各機、作戦開始時刻だ。全員墜ちるんじゃないぞ。」
「はっ、そう簡単に墜ちるかよ。」
「スホーイが何だ。ミグが何だ。逆に落としてやるぜ。」
「F-4の最後の花道だ。派手にやってやんよ。」
「夜明けの作戦とは縁起がいいな。さて、暴れるとするか。」
味方の通信が頼もしく聞こえる。ただ、死亡フラグが聞こえたのは気のせいだと思いたい。
皆野「ペガサス1よりペガサス各機、準備はいいな?。」
駒野「ペガサス2、OKだ。」
花沢「ペガサス3、異常なし。」
都筑「ペガサス4、いつでもいけます。」
隊長からの最終チェックを聞き、異常が無いか確認する。
無論、整備士が徹底的に点検を行っていたし、今も異常は見当たらなかった。
アスター「作戦開始!。」
皆野「よし、ペガサス1、エンゲージ!。」
駒野「ペガサス2、エンゲージ」
花沢「ペガサス3、エンゲージ」
都筑「ペガサス4、エンゲージ」
散開し、戦闘体制に入る。
さて、今回の航空部隊の作戦は北方四島上陸作戦の発動前に脅威をあらかじめ排除すること。
その後は中標津空港、そこがやられれば女満別空港に着陸し、補給。上陸作戦の援護となっている。
俺達の部隊の目標は対艦ミサイル基地。対地攻撃可能な対艦巡航ミサイル ヤホントがあり、射程は300Km程。
九日のシベリア上陸時に何基か撃破し、上陸作戦の準備中にも陸自のSSMによる対地攻撃でも撃破したが、今回の攻撃でそれに止めを刺す。
それが撃破されたら、戦車や陣地を攻撃する手はずとなっている。
今装備しているのは、JDAM五発、Mark 82六発、AAM-5二発。
重装備なので結構重いがそこは、制空装備をしたほかの機体にカバーさせてもらう。
と、さっそく対艦ミサイルを見つけたので爆弾の投下体制に入る。
そして、投下。JDAMはそのままヤホントの発射装置に突っ込み爆発する。
都筑「一基撃破。」
呟くように無線で報告し、反転し再度爆撃使用とするが、そこで敵の対空戦車が近くの森林から出現し撃ってきた。
あわてて回避する。直後に俺が居たところに弾幕が殺到する。体勢を立て直すために離脱。
だが、弾幕が激しくて中々近づけない。・・・・ゲッ捕捉された
都筑「誰か、援護してくれ!。捕捉された!。」
花沢「安心しろ。俺が撃破する。」
花沢の返事に安心すると、ヤホントにASM-2が突っ込み爆発。しかもバルカンで俺にミサイルを発射しようとしたやつも撃破した。
都筑「ペガサス3。俺の獲物を横取りするとは・・・・。」
花沢「ちんたらしているほうが悪い。」
あのヤロー。今度ぶっ飛ばしてやる。
さて、ASM-2で対地攻撃できないんじゃ?。と言う人のためにざっくり解説すると花沢の装備しているASM-2は最新のD/L型で最終誘導時に中間誘導時にGPSで誘導、
終末誘導時には赤外線画像を発射母機へ送信して発射母機からの誘導行う。つまり、対地攻撃も可能となっている。
どこぞのフライトシューティングみたいにロックしない状態でミサイルを撃ったわけではない。
皆野「しゃべる暇があったらさっさと破壊しろ。」
隊長が眼下にロケット弾攻撃しながら注意してくる。ヤホントや対空戦車が次々と吹き飛んでゆく。
「隊長の言うとおりだ。お前ら、任務しっかりやれよ。」
「「了解。」」
小言を言われるとは珍しいな。とりあえず爆撃の邪魔をした対空戦車の頭上にMark 82をばら撒いた。
これも二発ほど命中。だが、四発は外れたようだ。それでも外れた爆弾は一応損害は与えたようだ。
「オメガ2よりペガサス3へ。敵機が向かったぞ!。」
花沢「げっ!。後ろに着かれた。」
無線を聞き花沢機を見る。必死で、後ろに着いたSu-27を振り切ろうとしている。
花沢「うお!、撃ってきた!?。」
都筑「ペガサス3。今助ける。FOX2!。」
対空誘導弾が弧を描きながらフランカーに突っ込む。爆炎に包まれ墜ちるフランカーを見ながら、これが初撃墜と思考する。
だが、空中戦では一瞬の気の緩みが仇となる。別のフランカーが持ち前の機動性を駆使し後ろについてしまった。
都筑「しまった。」
「ペガサス3!。そこを動くな!。バルカンで撃つ。」
「りょ、了解!。」
だが、フランカーのパイロットは中々錬度が高いらしい。隊長の攻撃はよけられそれどころか機関砲攻撃を受けた。
姿勢制御――――右ロールとピッチの操作が困難になる。右の主翼を見ればぼろぼろの穴だらけ。
尾翼も同じだろう。
「くそっ、!。」
皆野「都筑!。FOX2!!。」
隊長からミサイルが発射された。おそらく命中し気体は火達磨に包まれているだろう。
だが、ダメージが酷い。これは駄目だ。
都筑「隊長、これは基地まで持ちそうにありません。」
皆野「そうか。ペガサス4。すまない。」
都筑「いいえ。ベイルアウト!。」
脱出する。脱出直後に機体を見れば、水平尾翼の一部が消えていて右の主翼が今にも取れそう――――いや、今取れた。
地上に無事降下しパラシュートをはずす。
そのとき無線がなった。
駒野「あと二時間ほどで陸上部隊がここから北東の海岸で上陸作戦を行う。それまで捕虜になるなよ。」
都筑「了解。」
花沢「ペガサス4。うっかり死んだり捕虜になったりするなよ。」
都筑「おう!。」
通信の傍受され、位置を特定されるのを防ぐために無線をきる。
脱出時に持ち出した道具には携帯食料、ナイフ、自衛用の9mm拳銃、予備弾倉×2、無線、サバイバルキットなど。サバイバルキットに収納された地図と記憶に残っている脱出前の情報を統合する。そしてコンパスで方角を調べる。
都筑「多分今ここだから・・・・こっちか。」
生き残るための逃避行を開始した。
今が夏でほんと良かった。冬だったら死ねるな。
因みに更新がここまで遅れた理由は三つあります。
一つ目は文化祭の準備でトラブルが発生し、その対処に追われていた。
二つ目は家で、i phoneのトラブルによりパソコンが使えなかった。
三つ目は戦闘描写に苦労したから。
以上です。
高田「一つ目と二つ目はともかく、三つ目はお前が悪いだろ。」
・・・・・精進します。しかし、ソフトバンクなのは気に入りませんね。
例えば、国産OSのTRONを潰したり、バックアップのデータを韓国のサーバーに預けたり。在日韓国人限定の特別料金プラン(4500円/月で端末無料、パケットし放題)だったり。CMで日本を間接的にけなしたり、むしろ今までの携帯だけでも十分じゃないんでしょうか。
高田「う~ん。今までの携帯で十分かどうかは人それぞれだと思うが。
韓国に置くのは問題だろう。朝鮮戦争、まだ休戦状態だし。」
いつ始まってもおかしくありませんね。それに特別料金プランは電気通信事業法に思いっきり違反していますしね。とりあえず、今言ったことの証拠はっときます。
http://www.nicovideo.jp/watch/1316087664
高田「おい、そろそろ次回予告したほうが良くないか。」
おっとそうでした。しかし、航空自衛隊の脱出の内容はこれであっているのでしょうか?。
いささか不安です。それでは、次回もご期待ください。