第二話「交渉」
知っている人も居ると思いますが党首を木村から麻生に変えました。
それと言い忘れましたが実在の人物とは一切関係ありません。
1月21日
永田町自由党本部党首室
<霧本雄一郎>
あの後12回の取材をまとめて受けた。なぜ最初の4回もまとめて受けると言うことが思いつかなかったのかはわからんが。
現在党首室にて麻生さんに俺を官房長官に任命させるのを撤回させようと党首室に来室し、頼みこんでいる。ちなみに吉月は先に帰っている。
霧本「麻生さん、頼みますよ。私には荷が重過ぎます。」
浅尾「・・・・・・・・。」
うわ、だんまりかよ。この空気がどうにも苦手なんだよな。
霧本「大体私みたいな若い政治家よりも他に適任な人がいるはずです。」
浅尾「・・・・・では、他に誰がいるかね。」
う、そこを突かれると。いや、待てよあの人がいた。
霧本「ほら副党首の安部さんとか。法務大臣になった今泉さんとか。とにかく私には出来ません。」
麻生「・・・・・君は若いのに膨大な知識がある。そしてその知識を使用した知略を張り巡らせた戦略の考案。若さゆえの行動力。僕はそれらを高く評価している。」
霧本「はぁ。」
麻生「それに知ってのとおり先の汚職大量告発のせいでベテランの政治家の大半が捕まった。これからは若い者の時代になるだろう。そして君はこれからの政治に重要な役割を持つと思っている。自分では気づいて無いと思うが君の知識はかなりこの国に貢献できるものがある。そこで僕は責任の重い職に着かせ人を引っ張るの慣れさせようとした。これが君を官房長官の職につかせようとしている理由だ。」
(ふむ、そういう理由があったか。しかしやっぱり。)
と俺が迷っているのを見破ったのか知らないが麻生さんがこう付け足した。
麻生「実はもうひとつあってね、その理由が君は色々な知識を持っているがために、どうにも専門的な応用力や知識に欠けていると思うんだよ。そこで官房長官に成らせてそういうところを鍛えようとしているんだよ。」
成る程、そういう理由もあったか。
霧本「・・・・・・・分かりました。官房長官の任、お受けしましょう。」
俺が官房長官の任を引き受けると麻生さんは笑った。
麻生「ありがとう。とりあえず今日は帰っていいぞ。明日から忙しくなるからな。」
霧本「はい、ありがとうございます。」
そういって俺は退室した。
午後9時20分
霧本家
霧本「ただいま~。」
???「お帰りなさい。今日の官房長官の件どうだった?。」
彼女は俺の妻の霧本陽子。ちなみに旧性は早坂。ちょっと変わっているが良妻賢母ないい妻だ。
霧本「あぁ、引き受けることになった。明日から帰りが遅くなる。」
陽子「そう。珍しく早く帰ったと思ったら。」
霧本「悪い。」
陽子「いいわよ全然、がんばってね。」
陽子はそう言って陽子は俺の頬にキスをした。
霧本「あ、あぁ。ところで子供たちは?。」
いきなりのキスに戸惑いながらも答える。
ちなみに子供は4人居る。長男の勇太(11歳)、長女の未来(9歳)、双子の優香と幸助(5歳)だ。
陽子「優香と幸助は寝てるけど勇太と未来はまだ起きてるわ。クスッ、でも不意打ちに戸惑うなんて」
霧本「うるさい。」
とりあえず明日から遅くなるからその分子供たちと遊ぼう。
そう思い俺はリビングへの扉を開けた。
やっぱりどうしても年表を修正をしてしまう。どうにかしないとなぁ。
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