第十二話「読書」
どうも海自サイドはギャグ色が多い。
何とか改善したい。
7月19日
12:00
海上自衛軍大湊基地周辺。
<清水良助三等海曹>
今日は上陸許可が下りたので、本を買いに行こうと思っている。
一緒に行くのは巻波、天白だ。買う本のジャンルは俺が漫画、巻波がクトゥルフ神話の漫画、天白がラノベだ。・・・・・・・なぜ、巻波はクトゥルフ神話の本を買おうとしているかは謎であるが。
清水「なぁ、清水。何でお前はクトゥルフ神話の漫画を買おうとしてるんだ?。お前なら漫画じゃなくて文庫本にすると思ったんだが。」
疑問に思っていたこと巻波に質問してみた。
巻波「うん、知り合いから送られてきたひぐ〇しの鳴く〇にっていうミステリーホラーをだまされて見ちゃったんだ。・・・・・・あれは怖かった。精神的にかなりキタよ・・・・。だから報復に送ろうかと。」
そう言いながらイイ笑顔を浮かべている巻波。
なんか震えているように見えるのは俺の目の錯覚だろうか。
しかし、面白そうだな
清水「それの漫画版あるかな。あったら読んでみたい。」
この漫画大好き清水さんが絶対に見てやる。
天白「やめときなさい。」
清水「何で?。」
天白がなぜかそう言ってきた。・・・・・こいつもなぜか震えているような。
天白「あれはトラウマになる。絶対。」
巻波「うん。それには同意する。」
口々にそういってくる巻波と天白。やっぱり二人とも震えている。そんなに怖いのだろうか?。
清水「そう言われると読みたくなるのが男だ。」
天白「・・・・・はぁ。」
なんともいえない表情でため息をつく天白と
巻波「・・・・・一応忠告はしたよ。」
こいつに何を言ってもだめだろうな、見たいな感じの顔を浮かべながら言う巻波。
・・・めちゃくちゃ読みたくなった。
巻波「まぁ、人の忠告を聞かないアホは置いといて、天白は何を買うの?。」
巻波が話を天白の買うものに摩り替えた。・・・・さらっと酷いことを言うな。
天白「私は、『こちら哨戒艇63号、異常アリ』っていうのを買おうかと。」
清水「何じゃそりゃ?。」
天白「友達が書いてるライトノベル。軍隊とラブコメを混ぜたものらしいわ。ちなみに軍事考証は私が担当。」
こいつが軍事考証する時代が来るとは思わなかった。
しかし、その本面白そうだな。それも買っておこう。
巻波「あ、そろそろ着くよ。」
そうこうしている内に着いたようだ。
ここで俺たちはそれぞれの欲しい本のジャンルへと向かった。(巻波は店員にクトゥルフ神話の本の場所を聞きに行った。)
その後は無事に全員無事に欲しい本を買って帰った。
海上自衛軍大湊基地 護衛艦まきなみ艦内食堂。
20:00
<巻波>
誰かこの空気を何とかして欲しい。どうやら清水はひぐ〇しの鳴く〇にを読んだらしい。
内容が予想をはるかに超え猟奇的だったのか、さっきからどんよりとした空気をかもし出し、他のやつらが一切近づいてこない。
・・・・・だからやめといたほうがいいと言ったのに。
僕もチラッと見たが、。
清水「・・・・・・食欲が出ない。」
天白「ねぇ、大丈夫?。」
ちなみに今日の晩御飯はオムライスである。
清水「問題ない。・・・・・なんでこんな時にオムライスが。」
なんだか顔がやけに青い。・・・・・・いやな予感がする。
巻波「とりあえず、もう寝たら?。」
清水「そうさせて貰う。」
いやな予感を回避するために寝室に行かせる。が・・・。
ふらり
清水「おっと。」
タッチ。
「「「「「「「あ゛。」」」」」」」」
彼を立ちくらみが襲った。そして触れた所が・・・・・天白の胸。
全員が現状を認識した瞬間食堂の空気が凍った。
そして全員の気持ちがひとつになっただろう。
(冥福を祈る。)
と。
巻波「・・・・・・(汗)。」
清水「・・・・・・(滝汗)。」
天白「・・・・・・フフフフフ。」
まずい。・・・・非常に不味い状態になった。
助けを求める視線を送ると。
((((((プイッ))))))
視線をそらされた。
なんて薄情な。
天白「カクゴハデキタ?。」
本当に不味い。清水にアイコンタクトを送る。
巻波(清水、何かフォローを。)
清水(OK。)
清水「そんな胸でも興奮するやつはいr―――――。」
ビュン。
あ、清水が投げ飛ばされてこっちに飛んで来たあぁぁ!?。
ゴンッ!。
こうして僕は一日を終えた。
因みにヒグラシは呼んだことはありません。
さて、次は政治サイド。次回はシリアスになる予定です。