第九話「晩飯」
今回はカレーのトッピングがメインですwwww。
6月6日金曜日
PM7:00
まきなみ艦内食堂
清水「おいおい、カレーには福神漬けだろ。」
巻波「ちがう、ラッキョのほうがいいってば。」
清水「馬鹿、あんな豆のどこがいいんだ。」
巻波「君こそあんな赤い物体のどこがいいんだか教えてくれよ!。」
く、こいつはなんて強情なやつだ。カレーには福神漬けが一番となぜ分からない!。
え?、何でこんな言い争いをしているかだって。それはな今日が一週間に1回のカレーが晩飯に出る日なんだ。それでこいつがラッキョが一番良いと言った。福神漬け派の俺には納得できない。そこで言い争いになって冒頭に戻るわけだ。
???「甘いわね、あんたたち。」
清水/巻波「誰だ!。」
声がしたほうを見るとそこには――――――――
清水「まな板?。」
??「むごたらしく死ぬか。ヘリのローターで切り刻まれるか選びなさい。」
しまった。地雷を踏んだか!。巻波、こいつの紹介頼む。
あれ、何で腕をつか腕が新しい方向に曲がった!?。
あまりの激痛に俺は意識を失った。
<巻波>
す、凄まじい負のオーラだ・・・。清水の関節がとんでもない方向に曲がっている・・・・・。
こいつの名前は天白 美優三等海曹。
この艦の艦載ヘリコプターSH-60Kのパイロットだ。
ちなみにとんでもなく胸が小さい。このことは禁句だったりする。
天白「ウフフ、あなたも死ぬ?。」
ガシッ←腕をつかまれる音
巻波「あの~、天白サン?。何であなたはいい笑顔で腕を掴んでいるんでしょうか?。」
アハハ、何も言ってないから関節技を決めるなんてことは――――
天白「チェイサー!。」
――――無かったけど投げ飛ばされた。
受身を取れずに床に思いっきり叩きつけられた。
巻波「がはぁ。」
もしや、僕の心を読んだのだろうか。
天白「さぁ、覚悟は出来ているでしょうね。」
ヤバイ、何とか話を逸らさないと。えぇと・・・・・・。
巻波「ところで、僕らのカレーのトッピングが甘いってどういう事ですか?。」
何でこんな話題が出た!?。脳よ、なんて選択をしたんだ。
天白「え、それはもちろんカレーには何もトッピングをしないからよ。」
話がそれた!?。でもラッキー、おかげでこれ以上の追撃はなさそうだ。
清水「うぅ、ここは?。」
気を失っていた清水が復活した。
とりあえず、視点を清水に移すか。
<清水>
ひ、ひどい目に遭った。まったく彼女はなぜあそこまで攻撃的なことが出来るんだ?。あと少しで折れるところだったぞ。
まぁ、巻波のおかげで何とか一命は取り留めているが。
???「おい、お前ら。」
む?、誰だ。
振り返るとそこには甲板海曹(親甲板と呼称され、掌帆長が就く事が多い。CPO室という艦内の規律や士気を維持する部署に所属している。)の海木 蓮海曹長がいた。
海木「さて、言い訳を聞こうか。」
~1時間後~
清水「耳がキンキンする。」
あの後説教を受けた俺たちは原稿用紙3枚分の反省文を書く羽目になった。
くそ、あんな大声を近くで出さなくてもいいのに。
巻波「とりあえず今はこれを何とかしないとね。」
巻波は手に持っている原稿用紙3枚を見ながら言った。
天白「そうね。早く仕上げないとカレーが冷めちゃうわ。」
それにしても、と巻波が呟く。
巻波「まさか、カレーのトッピングでこんなことになるとは思わなかったよ。」
確かにそれには同感だ。
清水「あぁ、しかし海木甲板海曹はソース派だったとはな。」
天白「ソースは予想できなかった。これからはいがみ合わずにラッキョ派も福神漬け派もソース派もトッピング無し派も認め合いましょう。それじゃあ、私はこっちだから。」
そう言って天白は俺たちと別れ、自分の部屋に行った。
巻波「僕たちも行こうか。」
清水「そうだな。」
俺たちも自分の部屋に戻った。
前回はこの話で日常編は終わりと言いましたが、もう2,3話続けてみようと思います。
・・・・艦魂登場させようかな。