人間は皆、フサフサ(ハゲも可)である!
なんだか面白いパラドックスの話を見つけたので、考えていこうと思います。
さて、どんなものかというと、『ハゲ頭のパラドックス』です。
どう言ったものかをwikiを参考に解説します。
『髪の毛が微塵もない人』
これは、勿論ハゲです。
なぜなら、『髪が一本もない人はハゲである』のですから。
では、髪の毛が微塵もない人に、特殊能力で髪の毛を一本生やしたとしましょう。
すると、『髪の毛が一本の人』が誕生します。
勿論、これもハゲと言えましょう。
ツルッパゲとは言いませんが、立派にハゲ散らしています。
これにより、『ハゲに一本毛が生えてもハゲである』と言えます。
そして、『髪が一本もない人はハゲである』『ハゲに一本毛が生えてもハゲである』となります。
これを簡単に表すならば、こうなるでしょう。
『ハゲ=0(髪の毛)』
『ハゲ=0+1(髪の毛)』
これにより、『ハゲ=1=0』と整理できます。
さて、次に髪の毛一本の人に髪の毛を追加します。
これで、髪の毛が二本になりました。
ですが、どうでしょう、式によると0と1は同義となります。
それ故に、『ハゲ=0+1』という理論が展開できます。
ということは、これもハゲです。
では、この定義の元、1本ずつ増やしたらどうでしょう?
たとえ平均的な毛量である10万本あったとしても、ハゲ=0+1の等式は崩れないのです。
故に、『全ての人間はハゲである』と言えます。
言葉の曖昧さを突いた面白いパラドックスです。
全人類は、ハゲ方に差異があるのみである、ということですからね。
けれど、一応反論することは可能です。
『髪の毛が10万本以上ある人は、フサフサである』
これが第一の定義です。
次に、髪の毛が10万本である人から、1本引き抜きます。
すると、見た目は特に変わりません。
よって、『10万本から1本を引き抜いてもフサフサである』と言えます。これが第二の定義です。
これを整理します。
(以降数式上では、『フサフサ』を『フサ*2』と称す)
第一の定義
『フサ*2=10万(髪の毛)』
第二の定義
『フサ*2=10万(髪の毛)-1(髪の毛)』
よって、『フサ*2=10万=10万-1』となります。
抜け毛などの要因により、(-1)は適応されない、と思われるかもしれません。
けれど、コンマ含め全くおんなじタイミングで抜けるなど、そうないでしょう。
それに、10万から10、20抜けてもフサフサです。
では、話を戻しましょう。
『フサ*2=10万=10万-1』この公式によると、100本抜けようが、1000本抜けようが、例え10万本以上抜けようが、フサフサであると言い切りことができます。
そう、ツルッパゲでも言えるのです。
さて、世の中には、『ハゲ』や『フサフサ』などと曖昧模糊な言葉が度々用いられます。
けれどどうでしょう。
『ハゲ=0=y(0+1)』
『フサ*2=10万=x(10万-1)』
どちらもyとxの回数回繰り返すことにより、こう言えるのです。
例え、ハゲであろうと『フサフサである』、フサフサであろうと『ハゲである』と。
なんて言ったって、髪の毛が一本もなかろうと、十万本あろうと、それは只の生え方もしくは、ハゲ方の差異、又は分布の差異にしか過ぎないのですから。
故に、皆さん胸を張って言いましょう!
『人類は皆、フサフサである』と!
追記
ちなみに言うと、このエッセイはネタであります。
フサフサとハゲ、という二つの概念については個々人の感覚的問題なのですから、結局は気の持ちようです。