ガチャ●もん~
くそうガチャミのヤツのドジっ娘キャラは本物か?!
念話って、さっきまでの心の声も聞こえてたのか?
その割りに心の声への反応は少ない気がするな。
『念話は~ガチャミに話すと思いながら~心の中で会話する感じだよ~』
『キラッの代わりに語尾を伸ばすキャラに変更か?』
『な、な、な、何言ってるの~!ガチャミはずっとこの喋り方だよ~』
お、伝わったな。
ふむ、本当に会話する感じで考えたら良いのか。
今までは伝える気持ちがなかったから聞こえてないと。
『まぁ何かしらのキャラ付けは悪くないぞ。しつこくない程度なら俺も嫌いじゃない』
『ホントに?!じゃあ~これでガチャミの魅力もアップだね~!朱鷺の好感度もアップだよ~』
キャラ付けは認めるんだ?
まぁ魅力の感じ方は人それぞれだけどな?
俺は好感度設定があるゲームなら、満遍なく上げるタイプだよ?
それで誰のエンディングになるかを楽しむんだぜ。
そしてチョロインしか来ないか、バッドエンドでワロタ。
あ、早良さんに説明しながら、片手間でガチャミと念話出来るのも判ったよ。
「何かガチャミにアイテムを出して貰いましょうか。そうですね…この際ですから百鬼夜行を出して下さい」
ガチャミのキラッを笑顔で上回る早良さんが、爆弾を投げ込んできた~!!
え?ソレをやっちゃいます?!
永久封印されると思ってたよ!
サブギルマス~大丈夫ですか?!
空気に徹してたオッサンも目を剥いてるよ!
「私が受け取りますので、この辺から出して貰って下さい」
俺達の驚きはスルーして指示が続く。
「早良さん、本当に百鬼夜行で良いんですか?」
「ええ。どうせ確認は必要ですから、ヘタな人間がやるより確実です。ではお願いします」
恐る恐る聞くと、爽やかにGOサイン。
何かのスキルを使ったのかも?
ちょっとオーラがゆらっとした。
目も光ってますね!
『よし、ガチャミ。あの人の手の上くらいに百鬼夜行を出せるか?』
ガチャミに、早良さんの手の上を指差しながら頼む。
あのキャラのイメージでな!
『わかった~!それじゃ~だすよ~!百鬼夜行~♪』
テッテケテする音楽と青いヤツの幻聴が…
俺の目にはガチャミのお腹の辺りから、ヨッコラショと布の塊を出すのが見えた。
うむ良いぞガチャミ!そのギリギリな感じ!
ガチャミが手を離すと、早良さんの手の上に布の塊が落ちた。
スマートにキャッチした早良さんが、布を拡げて見ている。
ガチャチケットのウインドウは出なかったな。
残念なような安心するような。
「これが百鬼夜行ですか…」
目を光らせて裏返したりとジックリ眺めている。
ドラゴンの血染めの説明に赤黒い色を想像してたけど、意外にも黝く、太陽が沈んだ後の夜空のような光沢を放ち、何とも言えない美しさだ。
裏地は複雑な魔法陣が、夜空に散らばる星座の様に描かれている。
オリハルコンの色は虹を閉じ込めた白金のようで、角度によって光る色が変わるため、魔法陣の全容が見え辛くなっている。
留め具は逆鱗に魔石を埋め込んで、ドラゴンのモチーフが緻密な彫刻で作られている。
モチーフを取り巻くヒヒイロカネは曙色で、ドラゴンが夜明けに飛翔する様な躍動感を与えている。
ちょっと頑張って表現したけど、一言で済ますなら、うん高そう。
「どうやら一度装着してしまうと、所有者が固定されてしまうようですね」
うえ?備考に書いてないのに、そんな事が解るの?!
早良さんの右目って鑑定スキルより凄いの?
魔眼系スキル?
…右目が疼くとか言ってくれないかな。
と言うか百鬼夜行はケープだけど、装備じゃなくて装飾なんだよな…
留め具がブローチみたいだからとか?
この辺の分類もよくわからないな。
とりあえず持っただけでは何も起きないので、装着するか売却するかが決まるまで、ストレージに入れておいて下さいと渡された。
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おめでとうございます!
初めてのSSSアイテムを確認しました。
初回特典のIガチャチケット[S]を
獲得しました。
獲得枚数3枚
初めてのユニークアイテムを確認しま
した。
世界初特典のALLガチャチケット[S]を
獲得しました。
獲得枚数5枚
GPが+20されました。
ストレージ枠が20増えました。
スキルガチャが解放されました。
このままガチャをする【次へ】
後でガチャをする【閉じる】
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「うわっ!?」
油断した!
出しても何もなかったから、何も考えずに受け取ったよ!
特典は俺が手にするのが条件だったのか!?
やっぱり地雷だったよコンチクショー!!!