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特殊部隊始動!

久しぶりの投稿ですが、ちょっと迷走中なのでまた間隔が開くと思います。

何か最後はグダグダだったけど、こうして初のダンジョンクリアを終えた。


これでギルドの講習を受ければ晴れてD級探索者になる。


ギルドポイントに関しては、昇級に必要な分は余裕で足りているからな。


ステータスに変化はなかったが、シエルがちょっとだけ大きくなった。


職業に迷宮覇者が増えるかと思ったけど、特に何もなかった。

どうやら、クリアじゃなくコアを破壊してダンジョンを消滅させたら出るようだ。


今は勝手に消滅させたら捕まるから出来ないけどね。



───────── ─── ── ─



おはようございます。

今日からD級探索者の八女朱鷺です。


今日は曇りで肌寒い天気ですが、温度耐性のお陰で快適な朝です。


ちょっぴり大人になった気分なので、言葉使いも改めてみました。


では、今日もギルドに行って参ります。


父と祖父と一緒に向かうと、4階の会議室に案内されました。


いよいよ今日から特殊部隊が始動するのです。


「おはようございます」


早良さんがやって参りました。

いつも通りの爽やかな笑顔です。


「「おはよう」」


「おはようございます」


「ん?どうしたのトキ。敬語なんか使っちゃって」


「俺…いや私も今日からD級探索者ですから、大人になったんですよ」


「ぷっ」


「フッ」


「大人なトキもカッコいいけど、"私"は似合わないから止めなよ」


「ちぇ~皆酷いよ。笑わなくてもいいだろ」


特に爺ちゃんは鼻で笑ってたろ!


「まぁ、初対面の人には良いかもね。でもオレの前ではいつものトキでいて欲しいな」


またそんな甘い声でふざけるんだから。


コンコンコン。


ノックの後に、サブマスと舞菜香さんと知らない女性が入って来た。

女性は三十歳前後の凄い美人だ。


挨拶をすると全員が着席する。


「朱鷺君は覚えてないだろうから、紹介するね。こちらは早良凛花さん。早良君のお母さんだよ」


「ええ!?お姉さんじゃなくて!?」


「ふふふ。まだまだ私も捨てたもんじゃないわね。これでも光成を産んだのは私なのよ?」


いや、確かに良く見たら顔は似ている。


「あ、すみません。あんまり若いのでビックリしました。初めまして八女朱鷺です」


「ありがとう。でも初めましてじゃないのよ。本当に覚えてないのね」


あ、そうか…記憶喪失の前に会った事がある人だった。


「遅くなったけど、漸く凛花さんのスケジュールが空いたから来て貰ったんだよ。先にトキに教えると、記憶がどうなるか判らなかったから内緒にしてたんだ」


コーチャンはお母さんを名前で呼んでるんだ…


「こんな大きな息子に母さんなんて呼ばれたら、老けた気分になっちゃうじゃない?だからトキちゃんもオバチャンなんて呼ばないでね?」


あ…何か同じような事を言われた事がある…

痛っ…オバチャンはダメ……凛花さん…りん…か……

うぅ………リンかは……コー…あれは誰?

なんだ?………リンカ……コーチャンのママ……


ああ!思い出した。


「リンちゃん!?」


「ふふふ。思い出してくれた?」


そうだ、コーチャンのママだ。

初めて会った時にオバチャンて言ったら、コメカミをグリグリされて凄く恐かったよ。


それでコーチャンのママって呼んだら、幼稚園児に真剣な顔でリンカって呼べって言ってきたんだ。


で、幼稚園に同じ名前の鈴香(りんか)って子がいて、同じ呼び名だとややこしいから考えてリンちゃんと呼んだらメッチャ喜ばれたんだっけ。


あの頃の俺は、幼稚園の友達を″ちゃん″付けで呼ぶのがカッコ悪いなんて意気がって、全員呼び捨てだったのだが、リンちゃんには何でかちゃん付けだったんだよな。


「良かった。どうやら無事に記憶は戻ったようだね」


「うん」


「ああ、やはり顔を合わせたら大丈夫なようだな」


「その歳でリンちゃんはどうかと思うけど」


「光成?何か言ったかしら?」


ヒュッと縮んだ気がした。

男の大事な所が。


「凛花ちゃんは、美佐と同じで怒らせると恐いからのう」


「うふふ。私は美佐さんをリスペクトしてますから」


「せんでええ」


「やめておけ」


爺ちゃんと父さんが青ざめてる。

婆ちゃんは八女家最強だったもんね。


孫世代に婆ちゃんと呼ばれても怒らないが、父さん世代や爺ちゃん世代に呼ばれたら『お前らの婆さんじゃない』とアイアンクローをかましていたなぁ。


A級の探索者にすらダメージを与える謎は解明されなかったけど。


「凛花さんもそのくらいにしてよ。トキにも問題がないみたいだし、今日の本題に入ろう」


「そうじゃな」


本題?

皆は聞いてるみたいだけど、俺は今日から特殊部隊始動だよってコーチャンからメッセージが来ただけだよ。


「コホン。それじゃあ、特殊部隊の名前について、最終選考に残ったこの3つから選んで欲しい」


サブマスの仕切りで、会議室の奥にプロジェクターで写し出された名前は次の通りだ。


聖銀の守護神(ミスリルガーディアン)

γ(ガンマ)フォース】

【TMK】


ふむふむ。

どうやらこの中には中二でかかる病を患ってる人がいるようだな。

あと軍隊の名前っぽいのと、意味不明なヤツか。


そもそも最終選考って、一次選考とかあったのかよ。

俺だけ仲間外れなの?


「えー、参考までに考案者に聞いた名前の由来ですが、最初の聖銀の守護神はミスリルは魔を払う聖なる金属であるので、探索者を護ると言う意味を込めたそうです。γフォースは、三人寄れば文殊の知恵や三本の矢などから、ギリシャ文字の3番目の文字を選んだそうです。最後にTMKですが…朱鷺を護る会の頭文字だそうです」


なんでやねん。

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