表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
120/173

SAN値はステータスに入っていない

「ピュルル~ピュルル~」


シエルがご機嫌で飛んでいる。


なんと今度はシエルもモンスターを倒す事になったのだ。


ガチャミはオヤツを我慢出来ないから二次元にしてある。


いっそ太って飛べなくなるまで食わせるか悩んだよ。


ビッグモールが出た。


「シエル、出来るか?」


「ピュイッ」


俺の小声合わせてシエルも小声で答える。

可愛い。


ビッグモールは高く飛んで近付くシエルに気付かない。


急降下したシエルが振るった爪でアッサリとやられた。


流石はクリスタルドラゴンだ。


しかもドロップした魔石を持って来る賢さも、褒めてほしそうな上目遣いも可愛いが過ぎるだろ!


ナデナデ、モフモフ。


「やはりランクEでは話にならないね」


「そうだね」


シエルをオーブに戻そうとしたら、闘わなくても出しておくように言われた。


「経験値が分散しちゃわない?」


「ランクEの低層だから誤差だよ」


「わかった」


「じゃあ、次は素手で体術を試そう」


スライムの核を手で抜き取って終了。

ゼリーに手を突っ込んだら、こんな感触なんだろうな。


汚れはクリーンで綺麗にした。

MP1なんてコストも最高だね。


ここまでのドロップはほぼ100%だった。

ガチャチケットもドロップになるならね。


階段まで来たから引き返すのかと思ったら、2階に進む事になった。


2階はスライムとビッグモールに加えてビッグワームが出る。


ビッグワームの見た目は50cm程のミミズだ。


ドロップは黒土とレアが腐葉土だ。

魔石はどんなモンスターでも出るから、 魔石以外は当たりだな。


少し混ぜるだけで作物が良く育つから、買取金額は黒土が800円で腐葉土が1000円とEランクにしては高額なのだが、ミミズの見た目と土は運ぶのが大変なので不人気だ。


アイテムボックスがある俺には関係ないので、土でもドンと来いだ。


モグラに食べられないのか心配になる組み合わせだが、モンスターに普通の生態は当てはまらない。


早速ミミズが出た。


思った以上に気持ち悪い。

テカテカ光ってるのが何か嫌だ。


木刀を出すと、素手だと言われた。


い~や~だ~と言う気持ちを込めて見たけど却下された。


クッ…殺せばいいんだ一瞬で。


一気に走り抜けて踏み潰した。


ううぅ…感触が…


意外とゴム風船みたいでパチンと弾けたから大丈夫だった。


グチャってなるかと思ってたから拍子抜けだね。


黒土が出た。

何故かホームセンターとかで売ってるような袋に入ってるのは、何も言うまい。


サクサク進んで3階へ。


ここからは2階と同じモンスターが、たまに2匹で出てくる。


でも手こずる事もなく順調に進んだ。


「やっぱり楽勝か」


安全地帯でトイレ休憩をする事になった。


「よし、今日は5階の転移水晶を解放する事にしよう」


「えええ!?いきなり5階まで行くの?」


「だって、余裕過ぎて修行にならないでしょ?5階のボスくらいじゃないと、経験値が入らないんじゃない?」


確かにね。


ランクEの5階層までだと最短距離で進めば1階あたり15~20分くらいで階段に着くから、1時間半くらいで5階のボス部屋に到達する計算だ。


4階からはスライムが出ない代わりに、50cmくらいのビッグピルバグが出る。


見た目は大きなダンゴムシだ。

SAN値が削られるから内側は見たら駄目だ。


ドロップは団子だよ。

ダンゴムシだけに。


ネットでもダンジョン神のオヤジギャグは散々叩かれている。


団子の種類は小豆団子とみたらし団子とレアが三色団子だ。


食べたら小豆がHP、みたらしがMPを5回復するのだが、三色団子は両方回復するのだ。


回復効果がなくても美味しいから、探索者が自分で食べてしてしまうため、滅多に市場に出てこない。


そして現れたミミズとダンゴムシのコンボ。

俺のSAN値ががが…


精神耐性みたいなの覚えないかな?


素早いダンゴムシから倒してミミズを踏み潰す。


三色団子と腐葉土でレアもコンボしたが気分は上がらない。


時々シエルと連携で倒したりもしながらサクサク進む。


5階に到着した時にステータスを確認したが、精神耐性は生えていなかった。


5階はトリプルで出てくるようになる。


ダンゴムシを後回しにすると、体を丸めて転がる攻撃をしてくる。


蹴り飛ばしたら空中で消えてドロップも飛んで行ったので、反省して次は踵落としで倒した。


転がる速度は足で動いてる時より遅いと言う、お馬鹿なダンゴムシに呆れるしかないが、動きが不規則になるのが初心者には難しいのかも。


「うん?」


分かれ道で父さんが反対側を見る。


「蓮さん何かあるの?」


「ああ。たぶん良い事があるぞ」


「ほお、どうするんじゃ?」


しれっとシエルをモフモフしてる爺ちゃんをジト目で見る。


「良い事があるなら行くしかないでしょ?」


と言う事で寄り道をする事が決まった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ