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ツッコミは関西弁で

「ここがトキの部屋か」


勉強の範囲とかの確認と言ってやって来たけど、家捜しするなよ!


「え~エロ本チェックは定番でしょ?」


「そんな物は置いてないよ!」


「そんな…まさか不能?」


なんでやねん。


「今はスマホが定番だよ」


「年齢制限に引っ掛かるでしょ?」


「何にでも抜け穴はあるんだよ」


何かそう言うのに矢鱈と詳しいヤツがいて、グループトークで回ってくる。


嘘です。見栄を張りました。

何故かエロトークに入れて貰えないんだよ。

教室で話してるのを耳にしただけだ。


「変なサイトとか見ると、不正請求とかもあるから気を付けなよ。チェックしてやるからオレにも見せて」


そんな怪しいサイトは見ないよ。


「何でそんなに見たがるんだよ」


「トキの好みが知りたい」


なんでやねん。


「今度トキ好みの女性に変装しようか?」


やめれ。コーチャンなら女装が似合いそうで怖いわ。


「もう、教科書を確認するんじゃなかったの?」


「ああ、それはわかってるから大丈夫」


なんでやねん。


「学校の警護班からの報告書で見たからね」


ストーカーは外だけじゃないのかよ!?


「学校はこの家の外じゃん。ここが良いかな」


そう言う意味かよ!


「さっきから何やってるのさ。そんなにエロ本が見たいの?」


「違うよ。ストレージ枠が足りないって言うから、アイテムボックスを設置しようと思って、場所を確認してたんだよ」


「アイテムボックスってマジで!?」


「マジで。ちゃんと使用者登録はしてあるからね」


コーチャンが出したアイテムボックスは、俺のウエストバッグより容量が大きくて時間停止機能もある設置型の魔道具だ。


「トキ以外が触らない様にしないといけないから、エロ本の隠し場所とかチェックしてたんだよ」


そう言う隠し場所って母親にはバレバレだから、そこは除外するためって…


うそん。バレバレなの?

今はないけど、前にクラスメイトに押し付けられたヤツを隠した事がある。


ゴミの日までの3日間だが、バレていたのなら恥ずかし過ぎる…

あれは俺の趣味じゃないんだよ!


エロトークには混ぜてくれないのに、あんな本を渡してくるとは…解せぬ。


「トキの緊縛特集も知られているかもね」


「な、な、何で知って…」


「ふふふ。そりゃあ、警護対象がコソコソ何か捨ててたら調べるでしょ?紙を繋げるの大変だったよ」


せっかくシュレッダー鋏まで使って証拠隠滅したのに!

あれを繋げるとか執念すら感じるよ。


「オレが復元したから他には誰も知らないよ」


キモい…これは引くわ…


「ちょ、これも任務の内だから仕方ないんだよ!?エロ本だから回収した訳じゃないからね!」


ちゃんと入手経路も調べて誰が買ったかも判ってるからって言われても、他人のゴミを漁るのは流石にキモ過ぎる。


「あれは押し付けられただけだから!もう二度とゴミを漁らないでよ!」


「解ってるよ。オレもやり過ぎたと思ってる」


ホントかな。ジト目で見つめる。


「ほら、設置出来たから、試しに何か入れてみて」


誤魔化したな。

でもアイテムボックスは気になる。


入れる時は、スイッチを1回押すと直径15センチ程の黒い穴が現れるから、そこに入れるだけ。


取り出す時は、黒い穴に手を触れると入ってる物が浮かぶから選ぶだけ。


ボックスと言いながら、箱ではなく厚みのない穴とは、これ如何に。


容量は10畳くらいだから、暫くは大丈夫でしょって、そんなに溜まる予定なのか。


スイッチ自体は小さなものだから、そこにあると知らなければ触らない、絶妙な位置に設置されている。


黒い穴の大きさより大きい物が入る時は不思議な感じだ。


グニャリと曲がってシュポッと入る。

理屈はわからないが、空間がねじ曲がってるらしい。


生き物は入らないから、取り出す時に手が触れても大丈夫なんだそう。


ストレージの方が安全だから、S以上のアイテムは必ずストレージに入れておけって言われた。


Bランク以上も暫くは許可しないと言うからボックス行き。


かなりスッキリしたね。


「じゃあ、スキルグミを確認しようか」


「ほえ?」


「"ふえ"も可愛かったけど"ほえ"もまた良い!」


家族やコーチャンの前では気を抜いてるからか、アホっぽい声を出してしまうのは気を付けよう。


「そんなのどうでもいいから。何でここでスキルグミなのさ」


「どうでもよくないけど、まぁいいか。ほら、ユニークスキルって世界に1つだけだろ。それがガチャで出るのか気になるじゃないか」


「えっ?ユニークスキルってガチャで出るの?」


「それは知らないよ。ガチャミに聞いてみる?」


知らないで言ってたのかよ。


『ガチャミ、ユニークスキルってガチャで出るのか?』


『う~ん?それは秘密だよ~』


「教えてくれたら、とっておきのオヤツをあげようと思ったのにな」


『オヤツ~!でもユニークスキルの事は~駄目なの~』


「コーチャン、無理矢理は駄目だよ!」


止めて、消されるから。


「残念。でも気になるから、これからもスキルガチャはやってね?」


「わかったよ」


『オヤツ~オヤツ食べたい~』


『これ以上は太るぞ』


『そうだ~ドーナツはカロリーゼロだから~太らないよ~』


なんでやねん。

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