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深夜の短編集

祈りへの絶望

作者: yu

祈ることは美しい。そう述べた音楽家が居たらしい。

だけど、僕はそう思えない。


安っぽい祈りでそこら中溢れかえっている現代。

安っぽい演出のために数千、数万円を溶かす少年少女がいれば、安っぽい音楽で弾ける玉に生活を溶かす男女もいて。

その上、みんな祈りが通じなければ口汚く罵倒するんだよ?美しい祈りなんてどこにあるというのだ。


みんな自分のことにしか祈れず、その祈りも安っぽい努力の結果が実ることにしか向かず。美しい祈りなんざどこにもありはしない。

小汚い欲望が実を結んだところで大したものにはならないのに、機械が弾く乱数に祈りを向けたところでどうにもならないのに、そんなことにしか祈れない。


真に美しい祈りなぞ、どこにもありはしないのだ。

そう心の底から感じてしまった僕は、祈ることに対して絶望したのだ。

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