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想いの詩(仮題)

月の光さす砂の国

作者: 浮き雲




月の光さす砂の国


黄金の海


風が、ゆるやかに描きだす、風紋の波


ひとつ、ふたつ


振り仰げば、満天の星空から


ひとつ、ふたつ


いま届いた、はるか遠い光


気がつけば、ひとり




月明かりに浮ぶ砂の国


晴れ渡る空


乾いた悲しみが、星とともに落ちてくる夜


ひとつ、ふたつ


瞳を濡らすだけで


ひとつ、ふたつ


旅人の渇きを癒すこともなく


気がつけば、ひとり




月影に眠る砂の国


探しものは「ひとつ」


探し求める人も「ひとり」


ひとつ、ふたつ


とどかない想いを、風に乗せて歌えば


ひとつ、ふたつ


聴く人もなく、砂の海に消える


気がつけば、ひとり




月の欠けることない砂の国


夜ごとの宴


美女の舞い、煌めく欲望


ひとり遠く砂丘に立てば、風に乗る笛の音


砂の海を走る銀の舟


月影に浮ぶ、ふたつの影


そは置き去られた夢か、まつろわぬ幻か


いまは、ただ、ひとり





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― 新着の感想 ―
[良い点] 何だか寂寥感に溢れた詩ですね。月夜の砂漠の美しさと静謐さが伝わってきました。
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