校長に合ってみた
すごいっすねぇ、ここの部屋は。
「ヒロヤくんというのは君のことだね」
「ありがとね、そこの連れて来てくれた君も」
「とんでもないです」
いけおじなんですけどー!!
なんですか、このザ・ジェントルマンっていう感じ。惚れてまうやろー!
香水かな、めっちゃいい匂いする。
後ろにでっかく似顔絵がある。若い頃の絵だ。油絵でもイケメンさがわかる。これは見た目も中身も完璧な人なんだろう。
「これでも昔は暴れてたんだよ、僕は」
『そういう事を話すんじゃないんですよ』
この人は秘書か、丸眼鏡でいかにも紅茶を高い位置からおろしそう。てか、かしこそう。
「初めまして、ヤマダ ヒロヤです」
『急にこの世界に飛ばされたようです』
「そうらしいな、もしなにかあったらすぐ僕たちに言ってくるといい」
なんだ、この落ち着く声と安心感。
『ここの学校の事は僕の方から詳しく教えてあげましょうかね、ありがとう、君だけ聞いてくれるかな』
「こいつはいいのか」
『あぁ、君は下がってくれてもいい』
「わかりました…」
『君は物語の主人公で知っているものとかあるかね』
「えっと、ドレースとか」
『ドレースですか??』
違ったのかな
「シンデレラのドレスとか素敵ですよね」
『シンデレラ、よく知っていますね
そうです、その様にヒロインの方や主人公の方は自分が主人公というのに気がついてなくてもそういう存在ですよね』
嫌味を言っているのかなこの人。
『我々はそのような方々を一緒の空間に学ばせ、交流する事でどのような科学変化、自分の物語にどのように影響がてるのかというのも含め、この学校に呼び出した』
「僕の様な一般?の人たちはいるのですか」
『多分、いると思いますよ』
『君は主人公になってみたいと思うか?』
「そりゃあ、誰だってなりたいっていうもんよ」
『そうですか、ではさっそく。
ここでは主人公になるにあたって様々な訓練が行われている、この中でまず、入学試験というのもを皆様にして頂くのだか、なにかと手違いであなた様がこの場にいらっしゃるので、明日入学試験を簡単にさせて頂きますね。適性検査みたいなものなので気楽にお願いしますね。今日はここまで、また色々と説明の続きもさせて頂きますね』