先に寮に行くのね。
寮があるって事は学校に通うっていう事だな。
「学校はどこにあるの?」
『徒歩15分している所にあるからまた行こうか』いやいや色々段取りっていうものがあるでしょ。荷物は?手ぶらですけども。
ここはメインという寮であり、どうやらこのイケメンくんと同室だ。
なーんにもない。
「なんで部屋になんもないの、住んでたんじゃなかったのか」
『だって僕もさっき校長から君の事頼まれて来たんだもの』同じ高校1年生なのかー。
そうは見えない。はい、見えない事にしよう。
『布団がクローゼットに閉まってあるみたいだからとりあえず今日は寝て学校で話そうか』
そう言われてリュウは寝てしまった。そうか、もう夜過ぎてたしね。
色々案内するじゃなかったのか。
この今時キノコヘアーマイペースまじで許せない。許そう。じぇーぜん何しても構いませんがー。
とりあえず、とりあえず漏れそう。さっきから我慢してたんだ。
トイレ探しに行こうかな。
そーとドアを開けてトイレに行きついでに色々回る事にした。
それにしてもここの寮はどんだけボロボロなんだよ。
とか言ってみたかったけど、きれい目なんだが。なぜだ。
ここはマンションか。
1階にはコンビニがあるし、部屋にはトイレ、室内風呂シャワー付き、冷蔵庫、エアコンその他もろもろ色々揃ってんぞ。どうなってんだ。
トイレから戻ろうとしている時に隣の部屋から急にドアが開いた。
帽子を被ってて顔は見れないけど、坊主かな両サイド刈り上げている。
『うっす』
その一言だけ。
「あ、すみません。ちゃんと前を向いて歩きます」
少し怖かった。
背が高いし、結構ああいうクールな奴ってさぞかしモテるんでしょうね。
クールヤンキーキャラ俺もななりたいな。隣も同じ部屋の奴も俺と似た感じのイケメンばかりだな。
やっと学校生活が始まる。
『まず、校長先生の所に挨拶しに行こうか』
そう言われてついてきたけど、ここの学校は金持ちが通うような学校なのか。白くてキラキラしてるわ。
『ここは主人校という学校だ』
「主人公??」
『公の字が違う、こうは高校のこうだね』
どういうことだ。
あーそうかそうか。イケメンくんに言われたから何となくわかるような気がする。
「本当にそういう名前なのか?」
『そうだけど』『そういったからね』
そうなると、自分が主人公になっていくという感じか。
楽しみだな。
すぐに目の色を変えイケメンくんについていった。
まじか主人公養成学校か。どんな人たちがいるのだろう。きっと個性的で・・・。
美女とかいるのかな。やばい、よだれが止まらない。
『どうした??口から・・・』
「いやなんでもない 少し腹が減っただけ。校長室に行くんだろう」
どうやらこちらの世界では入学式が終わり、3日たった時に俺が舞い降りたみたいだ。
3日目で転校生来たりするのか。
ここが校長室か。ガチャ。