家で過ごしている日々
マンガを見ている。
この世界は現実逃避出来てとても最高だ。
やっぱりジャンポが俺的には好きかなあ、でもガマンマも好きだよな~。
作品はあれや、これやぅうーん。あれか。もう一回あれ見直そう。
「ヒロー、ご飯出来たわよ早く上から降りてきなさい」
わかったよ。いますぐ行けばいいんでしょ。はいはい。
この自分の部屋という快適さ、冷房完璧で、ごく普通な家庭で生まれてきたヒロ也はそう思いつつも、
一向に部屋から出てこない。
もう何分したら来るのよ・・・・・・・・・・・・。
「おーい、ヒロ、お前キモイんだよ。あっちに行けよ」「じゃま」「ウザイ」ガシャ!『痛って』
これ中学の時のか。見たくも、思い出したくもない。
『もうやだもう嫌だ逃げたい』
と誰もいない校舎の廊下を渡り、階段へ逃げ込む。ドラマとかはここでトイレに逃げたりして水流されるパターンなんだからこっち来たらもう大丈夫っしょ。
ここなら窓から光が差してなんかいよな。なんか、なんか。一人って感じがして。・・・・・・・・
絶対高校ではこんな事にならない様に頑張っていこうと決めた。
んんん眩しい。
ってかライトじゃぁん。
「お兄ちゃん! 懐中電灯照らしても起きないってヤバくない?」「明日から高校生っつうのにこんなんでいいの、おかあさん」
「ほっときなさい」えええー。さっきまで呼んでたのに。てか下に降りてから寝てたんだ俺。
いやいや俺の上に乗ってるけども。
「おいおいもう懐中電灯は止めろ、ユウカ」
「分かったけど、ご飯食べた」はああああ!なんじゃそりゃ。もういい。
「おれ上あがるわ」まあそもそもお腹もそこそこだし続きを見ようかな。
やっぱりジャンポのドレースは良いよな~。足の親指が伸びる女魔女とか活気的だよな。
ザ・少年漫画って感じで。
俺もこういう世界に入りたいわあ。世界転生とか入れ替わったり、伸びたり、なんか凄い力を急に手に入れたり、妹を助けるために動いたり、なんでもいいんだよ。同性を好きになったり、ドロドロな恋愛もしたいよ。アイドルになったり、you動画やっちゃいberとかもやりたいよ。楽器したり、カードで対決もしたいし、モンスター出したり、ハローって言いながらポップコーンも出したいよ。
ヤバい俺のキャラ不安定になっていく。そんなこんなでマンガにたどり着く。
はあ、明日から高校生か。嫌なようでちょっとワクワクしてる自分がいる。