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四話 角

よろしくお願いします。

すごいわ…。

 前からアルロはイケメンだと思っていたけれど、髪と目の色が変わるとホントにどこかの王子様のようね。

「お嬢、どうですか?」

「ええ、とても似合っていますわね。」

「お嬢、なんか他人行儀になってません?」

「そうかしら?」

 なんだか知らない人のようで変な気分だわ。

 どうして髪と目の色が変わるだけでこんなに緊張するのかしら。そもそもどうして色が変わるのかしら?

 考え出したらきりがないわ。

「ねぇアルロどうして角を外すと髪や目の色が変化するの?」

「それはですね、角には魔力を循環させる機能と魔力を増幅させる機能があるのです。」

「あ、その話なら昔話を前に読んだわ。たしか、昔鬼の魔力が欲しかった人間がいた、その人間は鬼の角を付ければ魔力が手に入るかもしれないと考えて、闇商人から鬼の角を買った。そしてそれをの頭に付けた。そしたら……なんだったかしら?」

なんか良くないことが起こるはずなのだけれど…うーん…思い出せないわね。

「お嬢その続きは、鬼の角を二本付けた人間は異形へと姿を変え自我を失い、魔物になった…。」

そうだわ、そういう結末だった。

「お嬢、ここからです。人を魔物にした鬼の角は二本ではなく三本だったんです。もし三本とも付けてい

たら、国を一つ破壊できるほどの強さは手に入れていたでしょう。でも鬼の角はその鬼の強さによって威力が変化します。ですからもしかしたらもっと強くなる可能性もありますが、そもそも角とはどちらかと言うと鬼の強さの集合体ではなく、その鬼が生まれながらに手にしていた武器なんです。」

「それで?なんで色が変わるのよ。」

「はい。それは角が付いている間は、角の魔力と自分の魔力が混ざって魔力の色が変わるんです。魔力が多ければ多いほど暗く濃い色になります。そして、魔力の色はそのまま髪や目などの色となるので角を外すと色が変化するのです。」

「じゃあ、角を外したアルロは魔力が少ないの?」

「はい、角を外した姿は私の完全体ではないので魔力も角の分だけ減ってしまいます。」

そうだったのね、なんだかすっきりした。

「お嬢、そろそろ湯浴みをしてはどうですか?もう夜遅いですし。」

「そうねそうするわ。」

「では、メイドを呼びます。」


その日からあっという間に一か月が経って、とうとう明日が学園初日だ。

「お嬢、今日はもうおやすみください。明日は学園ですから。」

「ええ、アルロおやすみなさい。」

そのまま意識が遠のいた。



             *****



「クレアーナはもう寝たか?」

「はい、もうぐっすりです。」

「クレアーナに気付かれぬようにあの話を進めるのだぞ。」

「分かっています。サプライズですからね。」

小さく響く笑い声が二つ。夜の闇の中をかけていった。

読んでいただきありがとうございます!

次の投稿は月曜日になると思うので、頑張ります!

次回、とうとう学園です!

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