一話 クレアーナ・ロイ・スターチ
異世界初です。誤字があったらすみません。
読んでコメントをくださると嬉しいです。
「若兄ぃ、若兄ぃ一緒に遊ぼ?」
森の中で男の子と2人で遊んでいる。
私はとても幸せそうだ…。
………
目を開けると、
執事服に、漆黒の髪そして、目を引く真っ赤な瞳。
だが、その頭には純白の角が二本その存在を主張するかの如く生えている。
すると、時計に目をやり、悪そうな笑顔で言った。
「お嬢、今日はお早いお目覚めで。」
私もつられて時計を見た、
「何が早いよ!」
やばいやばいやばいやばい
「なんで起こしてくれなかったのよ!」
怒鳴ってもしょうがないことを分かっていても、目の前でずっと笑っている奴を見ると腹が立ってくる。
「お嬢、私は起こしましたが、起きなかったのはお嬢です。」
よくもそんなにぬけぬけと!
「お嬢、早く支度をなさらないとお相手が来てしまいますよ。」
「わかってるわよ。」
私はむくれながら指示を出した。
「早くメイドを呼びなさい。」
「かしこまりました、お嬢様。」
……
「失礼にもほどがありませんか!」
男性は怒鳴り声で叫んだあと顔を真っ赤にして部屋から出て行った。
その様子を見て美女が、
「どうしていつもこうなりますの!」
と、従者に向かって怒っていた。
この発端は数分前に遡る。
……
「お初にお目にかかります。わたくし、現国王陛下の娘、リリアーネ・ロイ・スターチ・クレアーナと申します。フローズ様よろしくお願いします。」
綺麗な淑女の礼をした後、
「こちらは、私の従者のファント・アルロでございます。」
そう従者を紹介し、クレアーナは極上の微笑みをフローズに向けた。
フローズは頬を赤く染めぽーっとクレアーナのほうを向いていた。
それに対してアルロはしかめっ面のままだ。
「フローズ様、失礼ながらそのようにじっとお嬢様の顔を見られるのは失礼ではございませんか?」
すると、フローズは、はっとしてすぐに
「申し訳ございません。あまりにもクレアーナ姫がお美しいので見とれてしまいました。」
と言ったのだ。
これにクレアーナは
「あらあら、そんなお世辞を言って下さるなんて。」
と、頬を赤く染めながらクレアーナは答えた。
だが、
「お嬢、真に受けてはいけませんよ、その男はお嬢との見合いでお嬢とうまくいけば地位が手に入る。
その地位が目的なんですよ。」
とアルロが言ったのだ。さっきのフローズの態度でそんなことはあるはずないのだが、クレアーナは信じてしまった。
「まあ!そうでしたの?私全然気が付きませんでしたわ。」
その態度に驚いたフローズが
「いえ、嘘などではございません。それにクレアーナ姫が美しいのは誰が見てもわかることです。」
これを聞いたクレアーナはまた頬を赤く染め、
「あ、ありがとうございます。」
と恥ずかしそうに言ったのだが、またもや
「口先ではどうとでも言えるでしょう。」
と煽るようなことを言った。それを聞いてまたクレアーナが肩を落とし、それを見てフローズが言い返し
て、またまたアルロが言い返す。そんなことを続けているうちに、フローズが怒ってしまったのだった。
「この従者!失礼にもほどがありませんか!」
と言って…。
読んでいただきありがとうございました。二話も書けるように頑張ります!