2019年 9月 ラノベは一冊1000円超えると知ってびっくりした。
私は「ラノベ」という単語には少し抵抗があります。
ライトノベルという言葉が定着した頃には、ファンタジーな若者向けの文庫本(スニーカー文庫だとか、コバルト文庫だとか、電撃文庫だとか)は買わなくなっていました。
だから当時オンラインゲーム中にチャットで見た「ラノベ」の文字に
「なんだそりゃ?」と思ったものでした。
「へえ~。今の若者は文庫をラノベっていうのかー。
うちの親父に言わせれば、子供の頃に読んだ新井素子あたりは
『ケーキみたいな小説』(甘いだけで栄養にならないの意味らしい)って言ってたしな。それの上をいくライトさなのか。」
そんな感じで。
文庫本(紙)の良いところは
電車内でも、トイレでも、ベッドでもどこでも読めること。
数百円で、気軽に読めて、のめり込めて、感動までできれば大当たり。
そうでない作品でも、読んでる間は気分転換できる。
だから高尚な内容である必要はないと思っているんですが「ラノベ」っていう響きがなんか安っぽくて悲しい。
そう思うのはオールドタイプだからでしょう。
最初からそういう名前だと認識してたら気にもしないでしょうから。
(ここまでは思い出的な話)
それでタイトルの話ですが
小説家になろうのTOPページでラノベの宣伝が出ているので、ビールを片手になんとなくクリックしてみたらびっくり。
はっ!? 1冊1000円超えてるっ…!?
10冊買ったら1万円オーバーですよ。マジで!?
……え。……これ、買う人いるの?
部数の都合で出版社が損をしない価格になってるんだろうけど、唖然としました。
手持ちの文庫で1000円するものがあるかと本棚を見てみたら、レイモンド・チャンドラーの「長いお別れ」が1000円+税でした。(←まだ読んでない)
ああ、価格が高いラノベはB6版なのか。(少し納得)
うーん。でもラノベに1000円はねえ…。
よっぽど好きな作品で、1~3巻ぐらいでキチッと終わる作品で、何度でも読み返したくなるような内容なら買う…かも?
こうした考え方が、そもそも年なのかもしれません。
(私の常識はだいぶ世間とズレているのかも…)
ちなみにロードス島戦記の新刊は734円(税込み)だそうで。
三桁価格に安心しました。
レーベルによってだいぶ違うんですね。ホッ。
何でも色々値上がりしてるんだから、本も上がってて当然なんですけど、浦島太郎な気分でした。